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年賀状

正月休み。

 私に姉さん、そして江代は真剣な顔でテーブルを見ていた。

 私達が迷っているのは・・・・・・。この年賀状に何と返事すればいいか、ということだ。

 もっとも私は基本ぼっちなので、親戚と琴柄以外に返す相手はいないのだが。

「とりあえず、一枚ずつ見ていこう」

 一枚目は・・・・・・。

『お前が書いたノンフィクションとコラボの奴読んだけど、微妙だったわ。杠 〇韻』

 ――これさ、どう考えても私達宛じゃないよね。

 あのアホに対してだよね?

「次!!」

 二枚目・・・・・・。差出人が書いていない。

『あけましておめでとう!! 初さんのまな板おっぱいが大好きです! スマホで送って下さい!』

 ――うるせえ、バァカ。

 三枚目。同じく差出人不明。

『あけましておめでとう!! 初さんその地味な顔面に落書きする許可を下さい!!』

 ――うるせえ、バァカ。

 四枚目。あけましておめでとうは省略。

『初さん貧乳』

 ――うるせえ、バァカ。

 五枚目。

『初さんのパンツ臭そう、嗅ぎたくありません』

 ――うるせえ、バァカ。

 六枚目。

『初さんのツッコミつまらん、早よ死ね』

 ――うるせえ、バァカ。

 七枚目。

『書くのめんどい』

 ――うるせえ、バァカ。

 八枚目。

『この年賀状をコピーして二十人に送って下さい。送れば幸運になります。送らないとその胸完全に無くなりますよ?』

 ――私はそれを、石にくるんで隣の家に投げつける。

「おい初。ボケ役が言うのも何だが新年早々迷惑掛けないでよ」

「いや迷惑してんのこっち」

 何なのこのスパム年賀状・・・・・・・。電子メールでなら聞いたことあるけど、年賀状でとか聞いたことねーよ。

 九枚目。

『初さん今年もよろしくね。琴柄凪』

 ――うるせえ、バ・・・・・・。え?

 ボケろよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!

 というか、さっきまでの年賀状誰のだよ。

 口笛の音。姉さんのいる所からだ。

「お前かああああああああああ!!」


松野心夜でえ゛え゛え゛え゛え゛す! 年賀状ネタです。

もう正月終わったけどね。何かバレンタインデーという案もありましたが、時期的に早いのでまだやりません!

そして、最終回まであと八回となりました。サザエさん方式ではありますが、あと八回で初達の一年生は終了です。

それでは皆さん。また次回。

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