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十二月一日

「十二月、入っちゃったな。彼氏いないままで」

 私は窓の外を見ながらそう呟き、姉さんと江代の方を向いた。

「そうだなー。というかサブタイが一日って書いてあるけど、これ投稿したの二日だけどね。

まあまだリア充祭りの日じゃないし、今日は雑談でもするか」

「何の話だよ?」

「そういや最近、作者がこの小説に人物設定付けたよなー」

「うん」

 そこ触れるのかよ。

「なんか最初は三つ子だから身長同じ設定だったのに、結局身長に違い付けるっていうね。

しかも初の身長が、妹の江代より低いという残念な結果っていうね」

「その話されるとなんか凹むなぁ」

「そういやアンタ、サ〇コ・ロック使えるって聞いたけどホント?」

「うん。三話で偶然使えた」

「あー、初さんの黒歴史回ですかー」

「その口ねじ切るぞ暴力ゴリラ女」

「じゃあ使えるんだったら、私が今考えていることも見抜けるか?」

 両手を広げながらにやけて呟く姉さん。

「はいはい。やってみますよ」

 私は目を閉じて意識を集中させ、勢いよく開いた。

 姉さん以外の全ての色彩が反転して数秒でブラックアウトし、姉さんの前に三つの錠前が出現する。

「どう? 錠前見える?」

「うん。見えるよ、三つほど。質問は三つか」

「じゃあファーストクエスチョン! 私が欲しいものは何?」

「《姉さんの欲しいものと言えばこれしかないでしょ》」

1.金 2.化粧品 3.お菓子

一番だね。

「金」

「正解! 流石にこれは簡単ね」

 錠前がバキンという音を立てて破壊され、最初から無かったかのように消滅した。

「じゃあ第二問。私のテストの点数は?」

1.20点 2.50点 3.70点

絶対一番だろ、これ。

「20点」

「残念。違うねえ」

 しまったァ!

 脳内で、ゲームで殴られた時のような効果音が再生され、錠前が少し透過した。

 サ〇コ・ロックを使ったのは二度目だが、完全に見えなくなったら終わりということか。

「50点?」

「正解!」

 錠前が大きな音を立てて破砕した。

 透過していた錠前が透過前の状態に戻る。

「ラストクエスチョン! 私がさっき食べたものは何?」

1.初の買った高級プリン 2.初の買った高級プリン 3.初の買った高級プリン

「おいてめえ・・・・・・」

「ん?」

「私のプリン食いやがったなこのアマアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」

 最後の錠前が破壊され、私は右腕を引き絞って突撃した。

「覚悟しろやァァァァァァ!」

 右腕を思いきり、姉さんの顔面に突き出す。

 だがその拳は、姉さんの掌に止められた。

 やがて掌は閉じられ、私の拳を握り始める。

 ――ミシミシミシミシミシミシッ!

 おい、今ミシミシ言ってんぞ!

「おい江代てめえええええええええええええええ! 助けろおおおおおおおおおお!」

 江代は漫画を読みながら、私の悲鳴を無視している。

 その後予想通り、私の右手は2週間ほど使い物にならなくなった。


久しぶりです。松野心夜です。

ネタが思いつかなかったので、取りあえずこれを。

次回はクリスマスで何か書くと思います。

では、また今度。

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