もしも淀子がLだったら 後編
「そうだ、私がキラだ」
淀子姉さんが、拳を握る。
私はそれに対し、至って冷静な態度で返した。
「ならばどうする?
ここで殺すか?」
「いや殺しはしないわ。でもなんか醜いからボコるよ」
「本当にそれで良いのか?」
私は姉さんを睨みつける。
「巨乳、美形、長身。この世界に私のような人間が嫉妬するものは山のようにいる。
だからこのノートで、私は世界を変えるんだ。
まずは巨乳だけでも、この世界から消してやる。
他の者に出来るのか!? ここから出来るのか!?
・・・・・・そうだ、新世界を創れるのは。私だけなんだ・・・・・・」
我ながら厨二だが・・・・・・。
姉さんはこれにどう乗る?
「いや、アンタはただの馬鹿よ。
そして今アンタが手に持ってるノートは、史上最悪のクズノートよ」
「言っても分からぬ、馬鹿ばかり・・・・・・」
「え、タラバガニ?」
姉さん少し黙れ。
「さーて、じゃあ最初のターゲットは・・・・・・、お前だ。淀子姉さん」
私はノートを取り出し、シャーペンで名前を書き始める。
名前さえ書いてしまえばあとはどうとでもなる。
「アンタ馬鹿ね」
風が舞う音。
気付けば、姉さんは私との距離を詰めていた。
「終わりよ」
最後の子を書き終わる前に、姉さんが手首を掴み。
そして。
「うあああああああああああッ!」
ゴキリ、と私の手首を折った。
「さーて、こんなノートはゴミ箱行きね」
畜生、あともう少しだったのに・・・・・・。
一方、死神はそれを見ていた。
「はっ、人間って雑魚いな」
皆さんお久しぶりです。心夜です。
中々投稿出来なくてすみません。次もいつになるかは分かりませんが、また次回。