リクエストバトル 淀子VS鳴虫兎
「今日も出番なしだからな、初」
ふざけんな作者ァァァッ!!
◇◇◇
簡単に自己紹介でもしようか。
俺の名前は鳴虫兎。
俺――――という一人称を使っているが、眼鏡を掛けた地味な女の子だ。
突然底なしの穴に落っこちて、俺は別の世界に飛ばされて――――。
そして、目覚めた後、茶髪赤眼の美少女――――浅井淀子に言われた言葉。
「何でもありの鬼ごっこをやろう」
「は?」
「何でもありの鬼ごっこをやろう」
「は?」
「鬼ごっこ」
なんでや・・・・・・。
「仕方ないな、ルールはどんな感じだ?」
「ルールは目潰しとマ〇的は無しって感じよ」
「え、な、何それ」
「それ以外なら、相手を鬼にするのにどんな手段を使っても良いってことよ」
怖いよッ!!
「仕方ないから、最初は私が鬼をやるわよ」
何だこいつ、妙に自信あるな。
まあ良い、俺が勝つ!
「それじゃあ、逃げて良いわよ」
淀子に言われて、俺は淀子がいる方向と反対の方へ駆け出した。
「三十秒ね」
駆け出してから言うなし。
取り敢えず木陰に隠れてみよう。
何でもあり、ということは俺が勝つ為には淀子を戦闘不能にするしかない。
木の棒は無いかと、俺は探していた。
「流石に木の棒で倒せない女子高生はいない筈――――」
「――見いつけた」
「うわあああああああッ!!」
俺は淀子がいる方へ旋回しながら、木の棒を振るった。
だが。
「木の棒程度で、私は傷付けられないわよ」
ボキッ、と木の棒の方が折れた。
「えええッ!?」
「さーて、どうしようかな・・・・・・」
なら石ッ!!
俺は偶然落ちていた大きめの石を拾い、淀子に投げる。
「そりゃあッ!」
「キャッチッ!」
「何ィィィッ!?」
こいつ、全力で投げた石までボールのように取りやがる・・・・・・。
「何と言うか弱いわねぇ・・・・・・。お手本を見せるわよ」
淀子は俺が投げた石を野球のピッチャーの如く投げる。
石は俺の横を通り過ぎたが、公園の外のビルを貫き――――
――――貫かれたビルが大きく爆発した。
「あ、マズい。
あれ爆破予告があったビルじゃん」
「えええええええええええッ!?」
しかも爆弾のあった位置を貫いたのか・・・・・・。
「じゃあ、勝たせてもらうわよ」
「ちょっやめ――――あァァァァァァァァァァッ!」
というわけで、今回はツイッターの友人から小説に出して欲しいと頼まれたので、出してみました。
次回は、次回こそは主人公である初さんに出てもらいます!