最終話 そして帰る先は日常
土曜日。
一時期は再起不能なまでに最下位独走状態であったが、ここまで引き分けを挟んで6連勝。怒涛の勢いで5.5ゲーム差の3組を追う4組。調子のいいこのクラスを迎え撃つは、2位の2組から2.5ゲーム差を付けて首位を走る1組。
「相手ピッチャーは鶴見か」
「7連勝がかかってるこの試合。最難関だね」
以前の試合で鶴見は打ち崩した。が、投手成績は6回3失点。ギリギリクオリティスタートは決められている。つまり彼が先発である以上、この試合は必ず投手戦になる。
「けど、負ける気しないな」
「かんちゃん、強気だね」
「だってそうだろ」
守備に付く準備を整えた宮島はグラウンドへと足を踏み出す。
「みんな、あの合宿で大成長した。長曽我部・友田ら先発陣。新本、塩原、立川。勝利の方程式はもとより、僕ら野手陣もな」
キャプテンとして一声。
将来は敵かもしれないが、少なくとも今は味方である仲間を率いて。
「行くぞっ。みんな」
「おうよ」
長曽我部に引き続き、7人がグラウンドへ飛び出していく。
「時に神主。ひとつ質問いいか?」
「なんだよ?」
「宮島さんの神主がおみくじ引いて申すには?」
彼は小さく笑って答える。
「今日も4組は勝~ち、勝ち、勝っち、勝ち」
1組 5 ― 6× 4組
勝利投手:本崎 敗戦投手:城ヶ崎
1年4組 怒涛の7連勝で3組を猛追
3位浮上までゲーム差4.5
最終章はおそらく過去最短ですね(投稿ページ曰く554文字らしいです)
さて終わりました第4話
海回でしたね!!
え? 水着が無い? 濡れたのは野郎だけ?
誰も水着回とも濡れ回とも言ってないよ?(ゲス顔)
前々から言ってるじゃないですか
僕は水着回よりもかっこいいシーンが好きだと




