第6話 球速は2ケタ
『6回の裏、1年4組、選手の交代をお知らせいたします。ピッチャー、友田に代わりまして、新本。背番号、28』
6回の裏。友田も先発として最低限のイニングを投げ終え、勝利投手の権利を持ったまま降板。新本に後を託す。
『1年2組、選手の交代をお知らせいたします。9番、三原に変わりまして、白鳥。背番号、23』
一方でこちらも好投を続けた三原。6回の表の4組の攻撃を、先頭をフォアボールで出すも、後続をセカンド併殺、ライトフライに打ち取り無失点。そして迎えた6回の裏の攻撃で代打を送られ、ここで降板のようである。
ここで送られた代打は、1年2組、2人の女子選手の1人、白鳥。右投げ左打ちの内野手だ。
「新本」
投球練習後、2塁に送球を終わってからマウンドに駆け寄る。
「今日の気分は?」
「う~ん。あんまりストレートの気分じゃないかなぁ。変化球でクルクルさせたい気分? でも、時々はストレートをビシッと投げたい気分?」
「そっか。分かった。じゃあ、変化球主体でいこう」
「は~い」
いつものように打ち合わせをしておき、定位置へと戻ってしゃがみこむ。
『(えっと、そうだなぁ……)』
左に入っている白鳥は、秋原ほどでないにせよ男性陣の人気を集めそうな顔立ち。女子を本気で打ち取りに行く奴は、よっぽどの悪魔に見えるであろうが……
『(膝元に落とそうか。スローカーブで)』
ここは本気で打ち取りに行く宮島。もっとも、悪魔に見えると言うのは外部の人間の意見である。いざ戦っている選手にとってみれば、男子サイドにしてみれば『本気で向かってくる相手に、本気で相手しないのは失礼』と、女子サイドにしてみれば『本気で向かってくる男子を本気で打ち負かす』と。お互いに全力勝負は暗黙下で了解済み。もっとも手抜き勝負を好む人は、この学校に来ることはないだろう。
「ストライーク」
初球から打ちに来た白鳥。しかし球速77キロを記録したスローカーブを前に、タイミングが合わずに空振りする。トップクラスの男子との対決に対応すべく、130前後の練習をしてきた選手にとって、少年野球レベルの新本は打ちにくい事この上ない。
『(じゃあ、次はチェンジアップで、コースはここ)』
律儀に頷いた新本。セットポジションから投球モーション始動。オーバーと言うよりはスリークォーター気味の腕の振りで、ボールが投げ出される。
インコースいっぱいのチェンジアップ。ボールくさい球ではあったが、待ちに待ってタイミングを合わせた白鳥は、引っ張りタイミングで強引に打ってしまう。
「ファール、ファール」
『67㎞/h』
チェンジアップと言うよりは、イーファスピッチの方が近いであろう投球。入学当初は70台後半は出ていたことからして、明らかに『遅さ』に磨きがかかってきている。
『(よし。ラストはこれっ)』
『(ふふふん。ナイスリード~)』
あっさり追い込み、上機嫌で頷く新本。足をいつも通り高く上げ、いつも通り前に踏み込む。そんないつも通りのモーションから、今まで通りのボールが来ると思って待っていた白鳥。先ほどのファールを踏まえ、少し遅らせたタイミングで――
「ストライクバッターアウトっ」
『101㎞/h』
インコース高めストレート。最大34キロと言う球速差によって、少年野球~中学レベルのストレートを、より速く見せつける。その思惑通り、かなり速かった『遅いストレート』に振り遅れた白鳥は、あっさりと空振り三振。
「よっしゃ、ナイス新本」
「いっちょあがりぃ~」
ボール回しにサードへと放る宮島の一方で、新本は拳を突き出すようなガッツポーズ。一応やんわりと「やめたほうがいいよ~」と教師陣には言われているようだが、興奮すると出てしまうようである。
『(次は大谷か)』
初球からストライクゾーンへとチェンジアップを要求。このバッターにリスキーな選択肢のようだが、考えようでは安全な選択肢でもある。もちろん回転など他の要因も無視できないが、球速だけに関して言えば、遅い球は遠くに飛ばしにくい。物理的――エネルギー保存則からすればそうなるのだ。
アウトコース低めへのチェンジアップ。ネクストから見てこれを警戒していた大谷は、一旦スイングしかけたのを止めて、待って、待って、もうひとテンポ待って――
「ストライーク」
タイミングが合わないのを感じて潔く見逃す。ここまで相手していた友田のボールは、ストレートは120台後半と言ったところ。時々は変化球を放っていたものの、ストレート主体であったがゆえに、そちらへ目が慣れている。一方の新本は60台後半から80程度。こちらもたまにはストレートを放るようだが、変化球主体のピッチング。球速が半分近く落ちた選手をいきなり相手するのは苦難の業だ。
「ファー、ス、ストライク」
外へと逃げていくスローカーブをチップ。ファールのように見えたが、これを宮島がキャッチしてストライク判定。
この苦しみ具合を見るに、今まで新本を打ちこんでいた打線が凄いようにも思える。だが、これにはまっとうな理由がある。なにせ当時の1年生は、ついこの前まで中学校で野球をしていた連中。比較的、遅いボールには慣れていた。だがこの時期になると、逆に速い球の方へと慣れてくる。絶好球のスピードレンジが上がってきているのだ。
「ファール、ファール」
三球三振を狙う新本。高めのストレートで奇襲攻撃を仕掛けるも、これを大谷は振り遅れながらファールボール。
これから投手陣のスピードも上がっていき、そのスピードレンジもより上がっていく。その中でもし新本がこの球速を維持、もしくは抑えることができたなら、難攻不落の超軟投派右腕が出来上がる可能性もある。
「アウトっ」
4球目。インコース高めに1球外そうと放ったチェンジアップ。これを泳ぎ気味で、それもバットの先で捉えると、打球はサードの真正面。ジャストミートでもない打球で助かるわけもなく、サードライナーでツーアウト。
ほぼ走る暇もなくアウトになった大谷は、ベンチへ戻る前に宮島の方へと目を向ける。
「なぁ、さっきのって球速ってどれくらい?」
「球速表示は?」
「見てないんだよ。集中していて」
「70前後ってとこじゃない?」
それを聞いて、首をかしげながら戻っていく。
『(な~んか、怖いほど調子がいいなぁ)』
もちろん彼女の球が打ちにくいのは事実だが、それでもまだ対応できる選手がいるのも事実である。実際、ここ10試合を上げても、彼女が相手を零封できた展開は数えるほどしかない。なのだが今日の試合は2者連続凡退。それも、まったく危うさを見せないナイスピッチング。
2番の竹田が左バッターボックス。次を警戒すればここは3人で抑えたい。
その初球。
『(しまった、セーフティ)』
初球のスローカーブを3塁線へとセーフティバント。打球は新本・宮島・鳥居の三角地帯ど真ん中。守備判断に困る場所だが、ここは送球のしやすさから判断はひとつ。
「サード。任せた」
新本は送球線を開けるように回避し、宮島も不要に追いかけるのをやめる。サードの鳥居に任せたのだ。任された鳥居は、転々とするボールを素手でキャッチ。一瞬たりとも無駄にできないと、足の動きを止める間もなく1塁送球。
「セーフ、セーフ」
わずかにバッターの足が速かった。セーフティバントをあっさり決められ、ツーアウトながらランナー1塁。バッターはここまで2三振ではあるとはいえ、3番の村上。
「悪い、新本。天然芝はボールが転がらないからさ」
「鳥居。天然芝は外野だけだぞ」
内野は土である。
「あれだ、宮島。その……リード頑張れ」
「あ、丸投げしやがった」
完全に逃げられた宮島は、怒っても仕方ない。ついでに根本的に今のはヒットだと割り切って、村上を攻略するためにしゃがんでリードを考える。
『3番、ライト、村上』
1点差のこの場面。できるならば無失点、最悪でも1失点に抑えこみたい。
「ファール」
外から入ってくるスローカーブ。これに手を出してファールボール。コース自体はボールであったが、打てると読んだのであろう。
続く2球目。
「ストライーク」
9番・1番と、三球三振を狙ってストレートを投げてきた新本・宮島バッテリー。ゆえに村上もストレートはウィニングショットと予想していたが、そこは読み切って2球目に。ボールは慌てて振ったバットの2つ分上を通過。空振りツーストライク。
『(追い込んだ。ここで勝負したいけど、まぁ、焦るな。新本。じっくり間を取ろう)』
実はリードを考えていなかったのだが、新本に焦るな。牽制を入れて間を取れ。とサインを送って時間稼ぎ。
セットポジションから新本は、プレートを外さない1塁牽制。4組屈指の牽制技術を誇る新本だが、やはり向こうも手慣れ。危なげなく1塁へと帰塁する。
『(そうだなぁ。できればストレートで三振を取りたかったけど、ここは……)』
頷いた新本。セットポジションに入り、数秒の間を置く。じっくり時間を置いてから放った第3球。
『(しまった――)』
3球目はタイミングを崩させて打って取らせる。そう読んでいた村上だが、配球は高めのストレート。
「ストライクスリー、バッターアウト、チェンジ」
変化球主体から一転、ストレートで攻めきる。
「ふったつめ~」
9番と3番。このイニング2つ目の三振を奪った新本は、点高く右腕を突き上げ、それをひじ打ちのように勢いよく落としてガッツポーズ。
『(11球でアウト3つ。ボール球無し。これまた思い切ったピッチングしましたね。新本さんを乗せるには間違っていないかもしれませんが……もう少しボールを織り交ぜてもよかったかもしれませんね。そうすれば彼女の遅いボールをもっと生かせたでしょうけど。それはそれで、彼女を乗せるというメリットを失いますかね?)』
ピッチャーに気持ちよく投げてもらうピッチャー主導リード。日本では珍しいゆえに、プロ経験のある広川にでも理解が難しい点である。今は抑えているからいいが、問題はプロに入って通用するか。そして受け入れられるか。未知数なそのリードだけに彼の不安は拭えない。
『(これが、非常識への挑戦。と言ったところですかね)』
この回、ここまで好投した三原が代打で引いた事でピッチャー交代。代打で出た白鳥に代わって、左の石山がマウンドへと上がる。
「さすがにビハインドじゃあ、勝利の方程式は出てこないかぁ」
ちょうどイニングは7回表。ここから1イニングずつで、柳川―深田―加賀の継投も可能性としてはあったが、その継投には入らなかったようである。
「みたいだな。けど、まだ油断は大敵だぜ」
「ブルペンが室内だからなぁ。誰が準備してるのかは見えないからな。って、高川。いつの間に」
「さっきの守備中に戻ってきたぞ」
重装備で汗をかいている宮島へ、冷えたスポーツドリンクを渡す高川。それをありがたく受け取ると、開封して半分ほど飲み切ってしまう。
「この回の攻撃は5、6、7か。宮島。回るかもしれないぞ」
「少なくともネクストだし、外すだけは外しておこうか」
レガース以外の防具、ヘルメットやプロテクターを外し、高川に預ける。
「広川さん。次のピッチャーは?」
そして次の守備のために、リリーフには誰を出すかを聞いておく。新本が秋原とアイシングに向かったことからして、このまま続投とは考えられない。また、この場に大森と塩原の2人がいないため、この2人のいずれかであると想像できるのだが。
「そうですね。予定としては、大森くん、塩原くんと継投する予定です。最後は立川くんの予定ですね」
「なるほど。後で打ち合わせしないといけないですね。その前に打席ですけど」
4組の好リリーフ陣を投入する予定ではあるも、1点差で最後まで逃げ切るのも非常に心臓に悪い。可能な事ならば、ラッキーセブンたる今イニングで追加点を挙げたい。
その願いが通じたか、先頭の鳥居がレフト前ヒットでいきなりの出塁。ノーアウト1塁の大チャンスに広川が動く。
「審判」
両手で『T』の字を作ってタイムを取ると、ネクストからバッターボックスへと向かおうとしていた小崎を呼び寄せる。また、1塁の鳥居も呼ぶ。
「ランナーを寺本に交代。代打、三満」
ここで一気に2人を交代。代打の切り札・大野を温存したのは、まだこれ以上のチャンスが来るという考えゆえだ。
俊足の寺本が1塁に入り、ベンチ裏から三満が急いで出てくる。その額にはわずかながら汗が浮かんでおり、この場面のために、裏で準備していた様子がうかがえる。
「プレイ」
それぞれが打席と1塁に入ってから、プレイ再開宣告。
すると少しだけセットポジションに入っただけで、すぐに1塁へと牽制球。余裕の帰塁でセーフ。普通の人よりも2歩ほど大きなリード。4歩大きな神城よりは小さいが、それでも意識せざるをえない巨大リードだ。
特に左ピッチャーであり、ランナーと対面しなくてはならないのは厳しい所だ。
再びのセットポジション。ランナーの寺本は小さくするどころか、リードをもう一歩大きく取ってしまう。そこでさらにもう一度牽制するも、これも帰塁できる。
ランナーに判断ミスがあれば刺せるかもしれない程度のセーフ。裏を返せば、それだけリードを取っていても、判断ミスがあれば刺せるかもしれない程度である。
いつまでもランナーを警戒しているわけにはいかない。3回目はなく、ついにバッターに向けて投球。
「ボール」
アウトコースに外れるストレートのボール球。一見、ランナーを警戒したような配球だが、そういった気持ちはキャッチャーには無かった。なにせ、初回に神城を刺したことが最高の牽制になっている。そう考えていたからだ。
「ストライーク」
2球目。真ん中から膝元に落ちるカーブでワンストライク。
平行カウント。最低でもランナーを進めたい4組にとって、動くのなら次当たり。しかし、動く前に結果が出てしまった。
3球目。アウトコース低めに落ちるフォークボールに、三満の打球はセカンド真正面。ボールは4―6―3と転送されてダブルプレー。ノーアウト1塁があっという間にツーアウトへと変わる。
「う~ん、苦しいですねぇ」
せめて送りバントをしていれば1アウト2塁だったが、ヒッティングに出た結果、ツーアウトランナー無しだ。
『(しかし、次は前園くんに宮島くん。こう言っては教師としてダメなのでしょうが、送るよりも打たせていった方がよかったように思えます)』
打撃は下手ではないくらいの前園に、投手陣に毛が生えた程度の宮島。次の新本の打順には、切り札・大野が控えていたとはいえ、相手方もわざわざ打順を回すようなヘマはしないだろう。
『7番、ショート、前園』
右バッターボックスの前園。自分を落ち着かせるよう、大きく深呼吸。野球はツーアウトから。何より前園には自信があったのが、このピッチャーはそれほど調子がいいようには思えないということだった。
先頭の鳥居はレフト前への痛烈な打球を放っていた。代打・三満の打球は、確かに飛んだ場所が悪かったが、タイミングがちょっとでもずれていれば、内野の間を抜いていた。結果としてツーアウトランナー無しだが、捉えられてはいるのだ。
「ストライーク」
厳しいコースであっさり、カウント1―2と追い込まれてしまう。もしかすると読み違いだったかもしれない。そうした思いもあるが、下位打線と言う責任の軽さ、リーグ戦と言う1試合の軽さ、ツーアウトと言う元から追い込まれた状況。それが気持ちを軽くして、開き直らせる。
読みが外れたら、潔く見逃し三振でも構わない。ただし、狙いが来たら――
『(来たっ)』
絶対に打ち砕く。
インコースへの抜け球。これを見逃してくれるほど、土佐野専は甘くない。
前園はしっかり体の前のポイントでボールを捉える。真芯を食った打球は三塁線を襲い、飛びついたサードの横を抜ける。
「フェア、フェア」
三塁審がボールを避けながらフェアコール。
そこそこ足の速い前園は、勢いを殺すことなく1塁を蹴って2塁へ。レフトの追いつき方から言って、まず3塁には行けそうにないが、それでも2塁は余裕。2塁を蹴って3塁に行く素振りを見せるオーバーランをした後、レフトが内野に返球したのを見て2塁へと戻る。
「よっしゃ。よくやった、前園」
「宮島くん。キャッチャーに控えはいませんし、ここはあなたに任せます。とにかく思い切って振り抜いてきてください。中途半端だけはいけないことです」
「はい」
レガースを外してその場に投げ捨てる。片づけはベンチの人に任せてバッターボックスへ。
『8番、キャッチャー、宮島』
2アウトからできた大チャンス。
バッテリーは監督に視線を向けて判断を仰いでいるようだが、バッターは打率1割台の宮島、一方でネクストにいるのは、代打成功率6割。代打の神様・大野。さらにその後ろは、1年リーグ首位打者・盗塁王・最高出塁率を誇る典型的1番の神城。勝負するのはここでしかなく、敬遠などもってのほかだ。
『(ここは九分九厘、僕で勝負してくる。なんとかランナーを返さないと)』
前園の足なら、当たりがよほど良すぎない限りはワンヒットで生還可能。無理に長打を狙う必要性はまったくない。
宮島はバッターボックスでバットに念をこめるよう、自分の目の前に構えて一呼吸。そこからマウンドに視線を向けてから、バットをトップへと持っていく。
『(さぁ、来い)』
前園は非常に大きなリード。しかし1・3塁と違って牽制に時間がかかる2塁であり、あれくらいはまだ普通なくらい。それでも、あれなら十分にワンヒットで帰って来られる。
「ストライーク」
初球。インコースいっぱいからストライクゾーンに食い込んでくるシュート。
『(ボールとは思ったけど、いいコース。てか審判、結局、外も内も広いストライクゾーンに落ち着いたな。ブレすぎじゃないか? 審判科にあとで文句言おうかな?)』
一応、試合中の抗議や文句は認められないどころか、実際に退場処分になることもある。が、審判科を通して言う分に関しては、教育的な目的から受け入れられるところはある。要するに重要な意見というわけだ。
『(いや、でもこのくらいなら許容範囲内かな?)』
足元を整えつつ構えなおす。
『(次は、ストレートか変化球かは分からないけど、外と読んだ)』
第2球。マウンドの石山はクイックモーションから投球。
『(読み通り、もらったぁぁぁ)』
アウトコース低めのボール球。これを無理やり引っ叩いた宮島。打球は痛烈な低いライナーとなって、一二塁間を破る。
「よっしゃ、行ける」
ツーアウトのため前園は、打った瞬間に打球に関わらずスタート。いいタイミングで飛び出した彼は、迷うことなく3塁を蹴った。
宮島は1塁でストップ。ライトは打球を処理して内野へと返球。だが、間に合わない。
「ホームイン」
前園がホームに滑り込み1点追加。
ついに野手の力で1点を奪う。
「いやぁ、宮島。ナイスバッティングじゃのぉ。てか上位打線、立場ないのぉ」
神城は喜んでいいのか、憂いた方がいいのか。
1点目は9番・友田のソロ。2点目は7番・前園が出て、8番・宮島がタイムリー。7・8・9番で2点を奪っていることになり、上位打線はこの試合は立場が無い。
『(なんとか上位打線の意地として、せめてチャンスくらいは作りたいもんじゃけどなぁ)』




