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プロ野球への天道  作者: 日下田 弘谷
第10章 信頼と依存
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第8話 曰く2回目のデート

 梅雨の6月上旬。

 日曜日の試合が雨で中止。本来ならば月曜日に振り替えとなるはずだが、明日は球場のメンテナンス予定日とのことで珍しい2連休である。その中止連絡が飛び込んだ朝の事だ。

 何を思ったのかこんな雨の日に神部から外出のお誘いである。早めに宮島の部屋に結集し、その話を聞いていた神城、秋原、新本の一同にも一緒に行くか聞いてみたが、


 神城「今日じゃろ? 雨の日は嫌いじゃけぇいかん。宮島、行ってきんさい」←にやけ顔

 秋原「遠慮しま~す」←空気を読んだ言い方

 新本「私は行きた――にゃあぁぁぁ」←秋原に絞められる

 拒否2名、外出不可1名


 と言うわけで、宮島と神部の2回目の二人きりの外出である。

 秋原は新本の首根っこをネコのように掴んで自室へ。神城も「僕は自分の部屋でゲームでもしとくけぇ、思う存分楽しんでき?」と言いつつ、ゲームソフトとプレイデータメモリを手に部屋へと帰って行ってしまう。

 この時間帯にしては久しく自分以外誰もいなくなった部屋。待ち合わせ時間もかなり早めに設定したため、浴室に洗濯物を干せばそろそろの時間。

「さてと。どうしようかな?」

 こういう外出時の恰好は悩むものである。と言っても宮島の服装なんて言えばユニフォーム・練習着、制服、ジャージ、寝間着、普段着くらいのものであり、その組み合わせのレパートリーはかなり少ない。

 そうなると普段着決定であり、選択肢の少なさからカーゴパンツ&半袖シャツに確定。悩むこと12.59秒。選択肢の少なさの割に悩んだものである。

「あとは何がいるかな?」

 ショルダーバッグに携帯電話と家の鍵を放り込む。傘は邪魔にならないように折り畳み式のもの。財布を開き、千円札が5、6枚と小銭がいくらかあるのを確認。ついでに濡れてしまった場合に備えてタオルも忘れないようにする。

 そこまで終われば、窓の鍵閉め、水道やガス栓、電気の消し忘れなどをチェックして準備完了。そこそこの人数が毎日のように入り浸っているため忘れそうになるが、一応は1人部屋である。そのためチェックポイントが少なく楽なものだ。

「靴は、まぁ、これでいいか」

 ちょっとした防水加工が解かされている程度の履き慣れた古い運動靴。それをさっさと履いて部屋を出ると、外はあいにくの雨空。廊下から手を出してみると、その右手にやや大粒の雨がぶつかる。

「う~ん。やっぱり雨が強いなぁ」

 部屋の中からでも多少は分かることなのだが、やはり実際に目で見たり、手を出してみたりすれば違うものである。ただ警報注意報が出るほどではなく、特に外出が危険といったことはなさそうである。

「しかしなんでまた。普段の雨天中止じゃあ、特に誘ってくることもないのにな」

 寮から出て傘を差した宮島。待ち合わせ場所に向かいながら疑問に思う。もっともそんなことを考え続けても答えなんて出るわけもなく、すぐに目的地へとたどり着く。

「お待たせ~」

「おはようございます」

「神部、さてはついに開き直ったな?」

 待ち合わせ場所である学校正門前に宮島が着くと、先に来ていた神部が振り返る。青色の傘の陰となって今までは見えていなかったが、ついには外出時まで制服を着はじめたようである。よほどファッションセンスに自信がないらしい。

「外出時まで制服かよ」

「そ、そんなこと言われても、どういうものを着ればいいか分からないんです。小中学校は制服校でしたし、お休みは野球の練習でしたし……」

「確かに周りからファッションを学ぶ暇はないよな」

 宮島も人の事を言える立場ではないが。

「それとも宮島さんはこういう恰好、嫌いですか?」

「別に好き嫌いはないけど」

 宮島もファッションセンスが無いのは同じようなものであり、自分はもとより他人を見る目がないのも確かである。

 その気休めとも取れるような、しかし本心からの彼の言葉に彼女は表情を明るくする。

「だったらよかったです。嫌いな格好の人と一緒にいるのも苦しいですから」

「まぁな」

 宮島は空を見上げて鼠色の雲が広がっているのを確認し、「今日はもう晴れることはないだろうな」と推測。それから神部の方へと向き直った。

「で、今日はどこまで行くんだ?」

「どうせ近くならいつでもいけますし、市街地まで行きませんか?」

「市街地か。まぁ、たまにはいいかな? じゃあバスか?」

「はい。たしかあと10分くらいでそこのバス停に来るはずです」

 しっかり時間は調べてあるようで。

 宮島と神部は早速街の中心部へ向かうバスに乗るために土佐野球専門学校前バス停へ。徒歩30秒程度の移動で時間が潰れるわけもなく、かなり待つことになるかと思ったがその予想はいい意味で裏切られる。

 雨でダイヤが乱れている様子。おそらくは一本前のバスが今更になって到着したため、かえってベストタイミングとなった。

「すげぇ、タイミングよかったな」

「ですね」

「しかし、これなら明菜にカードを借りればよかったな」

 宮島と神部は乗車券を忘れずに取って乗り込む。秋原や神城らはバスで使えるプリペイドカードを持っており、そうした場合はカードリーダーにタッチするだけ。ただ、そう度々バスに乗りはしないだろうと考えていた2人の場合は、わざわざ作っていないのである。

 さすが田舎の路線だけあって、乗っているのは老人1人と、20代くらいと思わしき青年1人。これだけ空いているのならあえて詰める必要もなく、誰1人いない車両の後ろ半分へ。適当な席に宮島が腰かけると、神部がその隣へと着席。

 肩と肩がぶつかる。その何気ないふれあいが気になる宮島は、後方へと流れ始める木々を見ながら気を逸らす。

『(なんでまたこんな雨の日になぁ。試合が中止だからだろうけど)』



 市街地のバス停で降りた宮島と神部。

 休日の日曜日だけに人通りは多いかと思われたが、雨とあって外の人通りは少ない。ただ屋外は少ないだけで、デパートなど屋内はどうなのかはいまいち分からないところである。

「で、何か予定は?」

「とりあえず市街地に行こうかなぁ。ってだけで、特には……」

「予定なしか。どうしたものか」

「ごめんなさい。場所くらいは調べておけばよかったですね」

「なぁに。たまにはこんな行き当たりばったりも面白そうだ」

 神部に気を使ってそうは口にしながらも、やはりどうするか困るものである。

「神部は何か欲しいものとかは?」

「欲しいもの、ですか? そう言われてもあいにく」

「そっか。じゃあ適当に歩き回るか。さすがに東京ほどじゃないけどなんでもあるし」

 特に目的はないとのことで、適当な歩き回りを提案した宮島。ひとまずにぎわっていそうな方へと歩みを進める。するとやや駆け足で彼へと追いついた彼女は、彼の方へと顔を覗き込むように向けながら問う。

「そう言えば、宮島さんって東京の方の出身でしたよね」

「東京の上。埼玉県さいたま市の出身」

「さいたま市って言えば……埼玉県の東の端でしたっけ?」

「多分、川越か春日部あたりと勘違いしてないかな? 全体から見れば東には違いないけど、中央あたりだよな。大宮の南って言えば分かる?」

 神部は首を横に振る。

「だよな。説明が難しいなぁ」

「ごめんなさい。都道府県の位置は分かるんですが、詳しい地理は苦手で」

「いや、神部は全然悪くない。多分、僕も神部の出身聞いて分からないし」

「長野県上田市です」

「うん、分からん」

 ついでに言えば宮島的には長野県自体がぼんやりとしか分かっていない。最近みたクイズ番組で、日本の都道府県の中で、最も多くの他の都道府県と接している場所である。という事は知っているがそれ以外はサッパリだ。

「それじゃあ、歩きまわるついでに地元の話とか聞かせてください」

「どうせほとんど東京の話だろうけどな」


 しばらく目的も無く市街地を歩き回る2人。

 するとそのうち、その背を追いかける二つの影が現れた。

 片方は黒いサングラスに黒いスーツを身に着けたいかにも怪しそうな、身長160センチ強の人間。性別は分からないが、胸元がそれほど大きくも無く、女子とするには少々短い髪型。男子と見て8割方間違いないような印象である。

 そしてもう片方は、少し低めの160センチ前後。明るめの色をした服装にスカート。柔らかそうな茶髪にショートカットに、大きく恵まれた胸。いかにもな女子である。

「指令本部、指令本部。こちらN。現在、コードネームMとKは市街地にて行動中」

『はいはい。どうでもええけぇ、新本も秋原もちゃんと戻ってけぇよ』

「新本じゃないもん。Nだもん」

 要するに新本と秋原の2人組。

 薄っぺらいスパイもどきである。

 つまるところが宮島と神部のお出かけに対して2人が尾行しているだけの話だ。大したことはやっていないのである。

『しかし、よぉ、追いついたのぉ』

「私はマイバイク持ってるもん。あきにゃんは、かんぬ~とかんべぇがバスに乗った直後に、別のバスが来たから間に合ったぁ」

 宮島らの乗ったバスは、市街地から土佐野専方面に来てからの折り返し運転。そのためそれまでの遅れが直に影響を与えたのだが、秋原の乗ったバスは土佐野専方面発のバス。それでほぼ予定通り、厳密にはわずか2分遅れで来たのである。

『まぁ、気を付けて遊んできんさい。僕は1人で戦略世界大戦Ⅲの修業しとくけぇ』

「あ、シナリオ先に進めちゃダメだよ?」

『クリア済みのシナリオとかフリープレイやるくらいじゃけぇ気にしなさんな』

「は~い」


 そんな似非探偵がバレバレに尾行しているのも気付かず、傘を差しながら並んで歩く2人。とにかく神部の提案である地元の話。神部はそれこそ長野県のご当地話だが、宮島は埼玉および東京・千葉・神奈川と首都圏エリアの話であるため、あまりご当地感がでない話である。メディア露出の多い首都圏出身の天命だろうか。



 土佐野専が休みも練習の一環としていることもあり、生徒は『心の休み』として野球以外に何かしらの趣味を持っている事が多い。有名どころで言えば、立川、本崎、天川の3人が4組アニメオタクトリオ。ユニオンフォースでは神城・新本が揃ってバスケットボール&テレビゲーム好き。秋原は兄妹、従兄弟に男子が多く遊びに付き合わされていたため、テレビゲーム、将棋、麻雀などなんでもござれな超多趣味。

 ただ、中には野球以外には無趣味な生徒もいる。

 例えば宮島と神部である。

「1ゲーム200円だったら、5ゲームくらいでいいですかね?」

「いや、聞かれても」

 わざわざ市街地まで来て何をやっているかと思いきや、バッティングセンターに来ることに。最初は附属のゲームをやる予定が、面白そうなのが見当たらずにバッティングをすることに。

 遊ぶためにATMから降ろしていたお札を崩してゲーム用コインを入手した神部。店員はその様子を暇そうに眺めている。大方、「彼氏に連れられてバッティングセンターに来た彼女」もしくは「プロ野球や高校野球にはまって、自分もやりたくなった未経験者」くらいに思っているのだろう。

 なにせ女子で野球の上手い連中がいる『土佐野球専門学校』なるものも近くにあるが、そこの学生はわざわざここで練習せずとも、チームメイトや元プロ投手の事務員に投げてもらうと言った方法があるため滅多に来ないのだ。

「宮島さ~ん。それじゃあ、打ちましょう」

「先打っていいぞ。後ろで見てるから」

 野球バカの神部はハイテンションでレーンを選ぶ。窓口の店員も「初心者レーンを選ぶんだろうな」と思って見ていたが、彼女は平然と初心者レーン前を通過。それどころか「100キロ」「110キロ」「120キロ」と通過。何も思わず入ったのは、

『140㎞/h』

 少なくとも女子が入るようなレーンではない。

 そこでバットを手にした彼女。

「うわぁ。金属バットなんて久しぶりですね」

 と言いながら、コインを入れて右打席にて構える。右手と左手が逆なんてこともなく、むしろプロにもいそうなしっかりした構え。そんな構えだけはいい高校生くらいの女子にも、機械は容赦なく140キロのストレートを放ってくる。

 しかし、

「あっ、やっぱり金属は芯を外しても飛びますね。少しタイミング外されたんですけど……」

 そんな機械の球も初球から容赦なく弾き返すのが彼女である。それを後ろから見ている宮島は無表情で、さらにその後ろから見ている店員は口を開け放って呆然としている。

「それに、140って言いますけど遅い(・・)ですよね」

 ついでに投げられた5球を全て会心打として彼女は振り返る。

「人の投げる球と比べたらな。実際は遅いというよりも、打ちやすいか? コースもほぼ一定だし、リズムも球速も一定だし。人の球はすべてが不規則だからなぁ」

 などと宮島の話も耳に入れながら、相変わらず神部は淡々と打球を弾き返し続ける。

「これなら以前の長曽我部さんの方が速いですね」

「そりゃああいつはなぁ」

 150キロ前後のストレートを投げる生身の投手。額面以上に速く感じるのも当然である。

『(輝義、なぁ)』

 ただ宮島はそう返しながら別の事を考えていた。

 端的に言うなれば中学校3年生にして140を越えるストレートを放る剛腕。その実力ゆえに中学では無敵だったのか、変化球はまったく投げられず、コントロールも良くはなかった。ついでに言えば理解力が無いいわゆるアホであり、その時その時で度々、酷い時は1分経たずに手の平を返すこともあったような芯の無い人間。彼を表す言葉は『脳筋』もしくは『筋肉野郎』だけだったのだが……

「宮島さん。終わりましたよ。あまり速くは無かった気がします」

「マシンのこのスピードなら、むしろ打撃練習よりはフォーム確認ぐらいだろうな」

 まだ土佐野専にあるマシンの方が練習にはなるだろう。なにせここのバッティングセンターは十数年前からあるそこそこの古い店。対して土佐野専は2年前にできたばかりで、それも『プロ野球選手養成学校』で練習器材はプロ上位の球団と肩を並べるレベルである。

 やはり練習には使えずせいぜい暇つぶしくらいのものか。

「じゃあ、次はあれやってきます」

 と、次に指さしたのはもっとも端のレーン。3×3、計9マスに区切られた的を、ボールを投げて狙う的当てゲーム。プロになろうと思う人間が本気でやるようで。彼女が小走りでそ知らへと向かうのを、宮島はのんびり歩いて追う。

「ほんと、神部って野球をやる時はウキウキするのな」

「はい。私にとっては野球が永遠の恋人ですから」

 まさしくその笑顔は恋する乙女と言ったところである。しかしその乙女の顔もすぐに勝負師のものへと変わる。

 ゲームのレーンへと入って機械にコインを投入。すると足元のケースにボールが12球入り、電子式の的にスイッチが入る。お辞儀するようにボールを拾う神部であったが、そこで宮島がハッとする。今日の彼女は制服姿。つまり、

「神部、待て。恰好」

「へ?」

 スカート姿である。すると宮島の言いたいことを察した神部は、スカートの裾を摘まんでめくりあげた。

「野球科女子は下に何かしら履くのが常識です」

 しっかり短パンを履いていた。そもそも野球科女子の常識とされているあたり、野球科女子がどういう存在なのかが良く分かる。

 改めて戦闘モードに入った神部。足元の軟式球を1球拾って構えると、的を射抜く彼女の目。その瞳孔が急激に広がる。

「か、神部? 昨日投げたのと、ウォーミングアップしてないのを忘れるなよ」

「もちろんです。セーブします」

 と言いながら神部。もちろん短パンを履いているわけだが、スカート姿も気にせず足を高く上げ、さらに体をひねるいつものモーション。

『(あ、マジだ)』

 足を力強く踏み出し、ボールを前でリリース。するとボールは的の下に外れる、つまるところが低めのボール球。

「やっぱり慣れない環境だと投げにくいですね」

 ボールは硬式ではなく軟式。下は土のマウンドではなくゴムのマット。ついでに言えばグローブやスパイクが無い分、体のバランスがいつもと違うし、着ているものだってユニフォームではなく制服。

「あ、それと宮島さん。ほら、ちゃんとセーブしてますよ」

 参考として的の上に出る球速表示を指さす神部。

『110㎞/h』

 慣れない環境&ウォーミングアップ無し&力をセーブの制限で3桁の球速を出せる女子がいるらしい。

 以降、安定して100~110キロをマークし続ける神部。

 宮島は店の外で店員がおそらくは他のお客さんと何やら話をしているのを耳にしながらも、興味なさそうに神部の投球を見つめ続ける。

『(8球投げて3球が当たったか)』

 プロを目指すレベルでありながら、この一般人でも出せそうな途中経過。しかしこれも何ら不思議な話ではない。なぜならプロのピッチャーに問われる能力は究極的に言えば『9分割のコントロール』ではなく『打ちにくい球を投げる事』である。野手の神城でも4分割のコントロールは可能らしいが、その場合に投げる球は遅球&出所丸見え&伸びなし棒球であり、仮にコーナーを突いても連打されるのがオチである。

 つまり『いい球』と『コントロール』を両立する必要があるのがプロの投手である。そのため土佐野専ではあえて野手に近い投げ方をしている新本を除けば、優れた制球力を持つと言われる鶴見誠一郎でも縦横2×2の4分割+内外ボールゾーン2エリア。ストライクゾーン6分ではなく、ストライクゾーン+周辺ボールゾーンの6分である。

 さらにそれは『6分したコースに投げられる』のではなく、『6分して投球の的とする』および『キャッチャーがその6分したコースでサインを出す』というだけであり、実際に投げられるかどうかはまた別の話なのである。

「う~ん4球命中。どうですか、宮島さん」

「まぁまぁじゃないの?」

 結局、制球力がいい部類に入る神部も9マス中4マス命中。別に残り8球は外れたわけではなく、既に当てたところへまた当たったというものも含まれるが。

「ちょっと悔しいんで、もう1回やっていいですか?」

「どうぞ。どうせ、ゲームのコインもまだ残ってるんだろ?」

 負けず嫌いの神部は再挑戦である。

 なおその頃、店舗の外。

「あの~お客さん。どうかしましたか?」

「な、な、なんでもないよ?」

「凄く怪しいッス」

 大学生くらいのバイト店員はかなりフランクな口調で黒づくめこと新本にはっきり伝える。

「えぇぇ、どこが怪しいの?」

「あのさぁ、新本さん。それで怪しくないって言う方がおかしいよ。むしろまだ職質かけられてない時点で強運だと思うよ」

 秋原も呆れ顔である。


次回投稿日は10月5日 20:00


僕の使っている『〇分割のコントロール』って言うのは、

あくまでも『的としているエリア』『キャッチャーの指示するコース』

が、〇分割なだけなんですよね


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