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プロ野球への天道  作者: 日下田 弘谷
第9章 勝負師たちの恩返し
102/150

予習回(オマケ)―マネージメント科・高川の『高川式リリーフ防護得点』

最初に言っておくと、

日下田の文章力や説明力も理由にあり、

『What!?』

と言いたいような内容のオマケ回です。


読解力に自信のある方

暇すぎて仕方のない方はどうぞ

どうも。どうみても『ひげたゆきや』には読めない日下田弘谷です。


さて、今回は『高川式リリーフ防護得点』について説明します。


なんぞ、それ? そんなもの出てきたか?

という方。鋭い指摘をありがとうございます。

まだ小説内には出てきていません。

しかしいずれ出す『予定』なので、予習という形で投稿いたします。

ではどうぞ。


<高川式リリーフ防護得点>

別名:高川式RBC(Run By Case)


土佐野球専門学校2年4組マネージメント科・高川秀仁が考案した指標

ランナーを背負っての登板、背負ったままの降板があるリリーフに対して、

その仕事を正しく評価する指標である。


リリーフが登板時・降板時に背負っていた状況により実質責任失点を評価する

登板時:得点期待値より少ない失点で済んだ場合、その差が失点から引かれる。

    多かった場合、その差が失点に加えられる。

降板時:得点期待値をそのまま失点に加える(実際にランナーが点となったかは関係ない)


それによって出てきた数値を累積失点から加減し、

本来責任とすべく失点を評価する。

なおピンチでない場合(ランナー無し)の登板・降板は計算対象外とする

またこれに関する失点はランナーの数までとする(例:満塁時は3失点までを防護得点の計算に加える。1・2塁なら2失点まで)



さて、何人の人がしっくりきたでしょうか?

というわけで次は例を出してみます。



土佐野球専門学校2年生リーグ 得点期待値

       0アウト   1アウト   2アウト

1塁     0.41   0.50   0.18

2塁     0.83   0.64   0.27

3塁     1.08   0.87   0.31

1・2塁   1.25   0.88   0.45

2・3塁   1.46   1.16   0.60

1・3塁   1.79   1.07   0.49

満塁     2.21   1.46   0.74


上記の値が土佐野球専門学校における状況別得点期待値です。

例えばノーアウト満塁では、平均して2.21点が入る

対して2アウト1塁では0.18点しか入らないというわけです。


これをどう使うかと言うと……

仮に新本ひかり投手が

ノーアウト満塁のピンチを招いて降板したとします


<例1>

マウンドに上がった神部投手

バッターのバーナード選手に走者一掃打を許し3失点です。


この場合、本来なら新本に3失点、神部が0失点となりますね


しかし新本投手は不満です。なぜなら並みの投手なら自責点は『2.21』

で済んだからです。

そこで新本の責任失点は2.21で打ち止め

残る0.79点は神部の責任失点となります。


<例2>

マウンドに上がった光の魔術師・立川投手

犠牲フライで1点を失うも、ノーアウト満塁を1失点に切り抜けます

この場合、本来なら新本に1失点、立川が0失点となります

ただ立川投手は不満です。なぜならノーアウト満塁をたった1点に抑えたのに、

評価はノーアウトランナー無しから無失点と同じだからです。

一方の新本投手。失点は1失点のみです。しかしそれは彼女の力ではなく、

リリーバー立川の力です。

そこで、並みの投手がリリーフならこれだけ失点していたであろうという

2.21失点を新本の失点とし、

本来2.21失点するはずの場面を1失点で切り抜けた立川には、

-1.21失点(2.21-1)が加えられます



こうしたものを何試合も続けていき、累積したものが『高川式リリーフ防護得点』です。

これはどんな意味を持つかと言うと、

火消し役や、後続の投手に助けられただけのピッチャーを正しく評価できるわけです

なにせ、ただノーアウトランナー無しを抑えただけでは0失点ですが、

ノーアウトランナー満塁を抑えれば『マイナス2.21失点』となる。

そしてノーアウト満塁で降板。後続に助けられて無失点となった詐欺師にも、

しっかり『2.21失点』が加算されると。

例2における立川に助けられただけの新本や、助けた立川、例1において火に油を注いだ神部の評価もしっかりできるわけです。

言わば立川式リリーフ防護点がマイナスの投手というのは、額面の失点以上に勝利へと貢献しており、プラスの投手は額面以上に見えない失点をしていた(失点の機会を作っていた)or火消しに失敗していた。となるわけですね。


ひとまず以上ですね。

「エラーが絡んだ時」「ランナーが入れ替わった時」などに疑問があるかなり雑な指標ですが、小説のネタとして適当に考えただけなので勘弁してください。

(まぁ、既にセイバーに同じような指標があるとか、いろいろ問題があれば高川に責任を押し付ける予定だしな)←日下田弘谷、心の声


因みにランナー数までを高川式防護得点の対象とするのは、

それ以上は後続の投手の原因であることは間違いない。という理由からです。

この指標は要するに、

『ランナーを背負わせた側と背負った側。失点時の責任はどちらにあるか。

 無失点(少失点)時の功績はどの程度あるか』

という話ですからね。

 さて、指標以上に雑な終わり方ですが、これで予習はお開きにいたしましょう。

 以上、日下田弘谷でした。


ぶっちゃけこれ状況別得点期待値を出したり、毎回の登板・降板状況をメモしたりしないといけないから、リアルじゃめっちゃ使いにくいんだよなぁ……

小ネタ

Q.なぜこんなオマケ回や謎の指標を作った?

A.暇だったからです

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