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dream in dream
そして僕らは、朝まで眠った。
夢の中で、かすみに会った。
ふつうの女の子の姿をしたかすみは、清々しく爽やかで
でも、どことなく不思議な魅力のある子だった。
案外、これは夢ではなかったのかもしれない。
かすみは、僕の意志と異なる行動をし
僕らは、笑いあいふざけあい、愛し合って眠った。
柔らかくか細く、可憐な彼女は
かすみ草のようだった。
ふんわりと優美で、温もりに僕は感動した。
夢のゆめ、なのかもしれないが。
もしそうなら、4次元の夢の中の4次元、と言う事になる。
それは、至上の時であった。
いや、時などなかったのだが....