僕と彼女の夏物語
僕と彼女の夏物語
僕の彼女は僕に甘くて、体は冷たい。
僕は勝手に冷え性なんだと思っている。
それも個性だよね。
僕の彼女はいつも青と白の服を着ている。
夏の暑さの中では涼やかで僕は結構好きだ。
…僕の彼女は残りの命が少ない。
僕は彼女との思い出を作ってあげたかった。
だから彼女を少しでも楽しませてあげたくて
僕は彼女を連れて夏祭りに行ったんだ。
夏祭りの喧騒の中でも、彼女は相変わらずの
冷たさで僕を冷やす。
2人で出店、盆踊り等を一通り楽しんだら、
彼女の冷たさもいつの間にか緩んでいた。
ずっと手を繋いでいたからだろうか。
そんな中、花火の開始を告げるアナウンスが
祭りの会場に響いた。
僕も彼女と一緒に空を見上げる。
パッ、と。花を象った火の玉が開いた。
ドン、ドン、と一定の間隔で上がっていく。
思わず目を奪われて、暫くの放心ののち、
我に帰った僕は彼女の方を見た。
彼女は…、僕の知らぬ間に僕を置いていって
しまったらしい。花火の衝撃で強く手を握り
しめていたはずなのに。いや、それのせいか。
僕は彼女の寿命を、縮めてしまったのだ。
未だ余韻の残る夜空を見上げて僕は彼女を
想った。
「ああ、僕の愛しのクーリッシュよ…」
__暗転
ピッピッピッ、と規則正しい音が聞こえる。
僕は…何をしていた?彼女は?自身の呼吸の
音だけが脳内をこだましていた。
「目が覚めたんですか…!?
ずっと眠っていたんですよ…!!」
霞む視界の中、女性が顔を覗き込んでいた。
あぁ…どうやらあの意味のわからない状況は
夢だったようだ。そりゃそうだ。なんだ、
愛しのクーリッシュって。頭おかしいだろ。
しかし、彼女との恋物語を忘れることはでき
そうにない。なんせ、僕の…初彼女なんだから!
あの夢を名付けるなら…『僕と彼女の夏物語』
これが、相応しいかな?
テスト前で極限状態の学生が書きました!
とち狂った作品ですが生暖かく見守ってください
スーパーサンクス
この文章を書いてくださったドリーム様




