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こんな婚約破棄は嫌だ~ショタコンたちの醜い争い  作者: UMA未確認党


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第1話 (前編)

「ミーア・ルナティック侯爵令嬢。本日をもってお前との婚約は破棄させてもらう!」


 夜の大広間で若くしかし威厳がある声が轟く。私を含めた参加者たちも今までの談笑から意識をそちらに奪われたようだった。


 そちらでは正装をした美男子。当王国の第一王子にして王位の正統継承者のダニエル王子だった。あちらこちらに金色の意匠が施されており若くしてその片鱗を見せている。一方のミーア侯爵令嬢はと言うと棒立ちになって唖然とした顔をしている。なぜこのようなことになっているのか。




 私の名前は伯爵令嬢のエリス。遠くに王家の血が入ってはいるけれどそれ以外は特に特徴が無い一令嬢だ。今日は他のメンバーとともに王都でのパーティーに招待されてここに参上している。そして今はこの大事件を目撃している者の一人だ。


「わ、私が何をしたと言いますのよ」


「そんなのその大して中身が詰まっていない胸に手を当てて考えてみたまえ」


 オロオロとした男性が前に進み出る。ミーアの父ルナティック侯爵だ。王国の幹部格である。


「な、何でですかな殿下。そんな急に婚約の破棄などなされて。貧乳以外に娘に何か問題でもありましたかな?」


「おう言ってやろうルナティック侯爵。貴様の娘のしでかしたことをな!」


 するとある令嬢が進み出る。彼女は確かマーガレット男爵令嬢と言ったはずである。ピンク色の髪をして可愛らしい顔をしている令嬢だ。服装はと言うと男爵家とは思えない程の派手さだ。正直黒い噂も絶えず付き合いたい相手ではない。


「ダニエル様……私は陰ながら貴方をお慕いしておりました。しかしこのミーア様はそれに感づかれたのです。それからずっと彼女に嫌がらせされていたのです」


 なるほど。女の嫉妬心からくる嫌がらせがエスカレートしてしまったのか。


「何を言われますか!マーガレット嬢。娘がそんなことをする訳がない!」


「しかし彼女はされたというのだぞ?」


「そんなに言うなら娘が何をしたか具体的に言えば良かろう。その内容によってはこちらも引き下がるを得ないが……」


 侯爵は相変わらずミーアの不始末を認めない様子だ。


「なら言わせていただきますわ。私が普段歩いているときにすれ違うと睨んでくるような気も致しますし、たまに離れている所で立ち話しているとき言葉は聞けませんでしたが私のことをバカにしているかもしれませんわ」


 それただの被害妄想じゃない?


「私はダニエル王子に関する嫉妬でそのようなことをした事実はございませんし被害妄想ですわ」


「嘘を言うな。マーガレットの言うことには階段を下りたら誰も居ないのに転んでしまうことも多いし、タンスの角に小指をぶつけて悶絶したともいうぞ。お前が細工したんだろう!」


 被害妄想に陥りすぎでしょ!何で「気がする」ってだけで婚約破棄まで至るの?そこら辺ダニエル王子もおかしいよ。


「そ、そんな不確定事項で婚約破棄を?貧乳の価値を認めないことも含めてお言葉ですがそれは聡明な判断では……」


 さっきから侯爵の意見ズレ始めてない?


「あぁそうさ。私も直接見た訳じゃない。しかしとどめになることがあったのさ」


 ダニエル王子はミーアを指さして指摘する。


「ミーア。貴様私と言うものがありながら不貞しているだろう!」


「わ、私が不貞をするわけないではありませんの」


 ミーアは俯いて震える。




 既にパーティーを続ける気運では無くなっているけれど……ここで新たな登場人物が加わることになる。


 ガタっ。大広間の門が開く。そして人物が入ってくる。


「騒がしいですよ。皆さん」


「ユ、ユーリ!お前まだ起きてたのか?」


「お兄ちゃっ、兄上どうしました?」


 現れたのは第二王子のユーリ様だった。

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