まだ、Level.1だと言う事、忘るるべからず。1
かなりお久しぶりです。お読み下さりありがとうございます。
この話以降は、NL版のみの展開になります。また不定期更新になりますが、更新の際には宜しくお願いします。
いや、ちょっと待てよ? 先にやってみるべき事があっただろう?
「えーと、ステータスオープン。それで【兼業農家】を選んで…と」
そう。呪文が駄目ならステータス画面を開いてみるべきだよね!(何で忘れてた!) と こ ろ で! さっきの厨二呪文…サイトに聞こえていたかなー?! 聞こえていないよねー!? 聞こえていたら…めっちゃくちゃ恥ずかしいんだけど。あああああ…最初からステータス画面を開いていれば良かったのに。
もし聞こえていたら――…
『アイツ厨二こじらせてんの? ヤバくね?』
…――とか思われていそう。
いやいやいや、大丈夫だ! きっと聞こえていないよ、ウン。 ささ! 気持ちを切り替えて! 表示されたステータス画面を開きまして!(今は誰もステータス画面が見える程の距離には居ないからオープン状態でも大丈夫だろう)【兼業農家】の項目をタッチして、と。
【兼業農家】(スキル)Level.1 別の職業と兼業しながら農家の職業と同等の事ができます。
現在の設定中の職業《魔法使い+農家》 どちらの職業を使用しますか?
――…と、出て来たので。
【魔法使い】をタッチ。ポチッとなー。
お? 選択ボタン以外にも注意文があるな。
「ふむ」
兼業【魔法使い】を選択しました。
次に使用する魔法を選んで下さい。
※兼業で選べる魔法は現在、習得したもの以外は元より素質のあるもののみとなります。 また、一度選んだ属性魔法は、そのまま通常装備となります。兼業にて違う属性の魔法を使用する場合は都度、メニュー画面より変更を行なって下さい。
「へー、本当まるでゲームみたいだよなぁ。属性はー…【土魔法】っと」
兼業【魔法使い・土魔法】を選択しました。
次の行動を選んで下さい。
土魔法Level.1【土竜の一撃】【土壁】【土の剣】【石礫】【石の槍】
何か見た感じ攻撃系が殆どだな? この中に畑を耕せるものがあるのなら【土竜の一撃】か? 明らかに攻撃っぽいが。
「まあ、もぐらは土の中を移動する生き物だし…」
試しに【土竜の一撃】を選択してみた…ら!
【土竜の一撃】を発動しました。
と、いう文字が画面に現れたと同時に――…
「うっ…ぅおお!?」
…――何か体の中から力が抜けていく感じがしたが、目の前の平地の土が真っ直ぐに…(あれ? よく見たら真っ直ぐじゃないな? ヘロヘロと左右に蛇行して行ってる感があるが)一本の線を描く様にボコボコボコォッと、耕されて行った。耕されたと言っていいのか? ちなみに距離は多分二メートル位。
「…ハァァ。疲れたぁー…」
それだけで!? と、他からみれば、そう思われそうだけど割と、ぐでーっと何かに寄りかかりたい。 しかし、寄りかかれるものは当然無いので、スッとその場にしゃがみ込んだ。
(MPかHPか…)
どちらかが減ったのだろう。大抵はMPだと思う。 ステータス画面の最初のページに戻ると、やはりMPがほぼ半分強に減っていた。つまり25→13だ。一回につき12の消費。 (一つの畝を作るだけで、こんなにMP使うもんなの!?)
これは、後一つ畝を作ればMP切れを起こす寸前か。でも切れはしないよな?
「ふむ、試してみるか」
【土竜の一撃】を発動しました。
先程の蛇行運転の畝の隣に更にもう一本。同じ位の長さの畝が出来た。
しかし――…
「ぅあ……やば、い」
ほら、MPは使い切れば使い切る程上がるとかラノベじゃよく見かける話じゃないですか。だからね、限界まで使ってみたってワケですよ。計算ではほぼ、限界だったんだけど。
ドラ●エとか何ちゃらファンタジー方式(Levelが上がる事にステータスも上がるやつ)のパターンだったかもなー…なーんて。今気づきましてね。アレ? 先に気づけよってパターン今日二回目だな? ハハハ、やだなー…気を抜きすぎじゃないかー、俺。
(で、その結果が気絶寸前ってワケだ――…)
「………ぅ…」
『…えっ!? トーゴ!』
何だろう…ドヤ顔した外国人の赤ちゃんが見えた気がする――…。(MP切れで幻覚見えるとかヤバすぎるな…)
ここまでお読み下さりありがとうございます…!!




