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お読み頂きありがとうございます。今年の更新は今回までとなります。来年もマイペース更新ではありますが、どうぞ宜しくお願いします。


 やって来ました。ギルド区、農業ギルド! “ギルド区”と言われているだけあって、周りにもいくつかのギルドがあるのが確認できる。中には“子供のおもちゃギルド”なんて所もある。大人の、だったら一気にヤバいギルドになりそうだなぁ…とまあ、他のギルドは置いといて。


 「おお! こっちもまた“農業ギルド”って感じするなぁ」

 「確かにな。見て解る感じ何とも…。ああ、そうだ俺も登録しておこうかな」


 トーゴの手伝いもしたいしな。と言ってくれるサイト。ありがとう。俺も冒険者登録したからサイトが困ってる時には冒険者稼業を手伝うからな! 足を引っ張らずに手伝えるかは…また別の話だけど。


 「そうだな、登録しておくとサイトがトーゴの代わりに納品とかもできるだろうから良いかもしれねぇな」


 ウンウンと頷くヴァシルドさんと共に。深みのある緑の土やら草やらを混ぜたような素材で出来た土壁? で二階建ての建物は、屋根部分が茅葺きのようになっており、ぱっと見は古民家風と言った感じだ。隣に物流倉庫かな? と思えるような近代的でかなり大きな倉庫らしき建物があるからチグハグ感が凄いけど。


 「こんちわー」


 ガラララッと、スライド式の戸を開けてヴァシルドさんがギルド内に入る。一瞬、居酒屋に来たような錯覚に陥ったよね。居酒屋入った事ないけど。


 農業ギルド内は先程行ってきた冒険者ギルドよりも賑わっていた。ギルド内に居る人は、生成りのシャツに、これまた動きやすそうで汚れても大丈夫そうなズボン姿のお兄さんやらおじさん達だ。あ、女の子や、おばさんもポツポツと少数だけど居た。皆ギルドでの用事を終えたらそのまま農作業に移行できそうな服装だ。


 「トーゴ。あ、サイトもか? 今、登録窓口空いてるみたいだから受付して来いよ。そこの右端の窓口だな」


 『俺はあの辺りで待ってるから、何かあったら呼べよ』と。ヴァシルドさんは依頼書が貼ってある(冒険者ギルドより掲示板は小さめかな)場所近くに置かれている木のベンチへと向かって行ってしまった。


 「はい。それじゃ、行こうかサイト」

 「ああ、そうだな」


 何か冒険者ギルドとはまた違った雰囲気だよな…などと言いながら、二人。登録受付の窓口へと向かう。


 「はい、いらっしゃい。ここは王都ウィンドリア農業ギルドだ。あたしメリヤが案内するよ。さて、お兄さん達は登録に来たので合っているかい?」


 ウィンドリア? あ。魔国ここの王都ね、王都。うん。忘れてない、忘れてないよ。


 「はい。これから農業を始めるので登録しに来ました」

 「俺も登録しに来ました。宜しくお願いします」


 頷く俺達にメリヤと名乗った女性は赤茶の髪をお団子ヘアにし、茶色の瞳が優しげだ。服の上に緑色のエプロン(他の職員さんも身に着けている事から、このエプロンが制服みたいなものかな?)を身に着けている。どっしりとした感じのふくよかなおば…お姉さんで、ニコニコと。優しい笑顔で受付窓口の席から迎えてくれたのだった。


 「はいよ。まず、ここ農業ギルドについての説明はいるかい?」

 「はい、お願いします」


 メリヤさんの問い掛けに頷くと『じゃあ、説明するよ』とメリヤさんも一つ頷いた。


 「ここ農業ギルドでは、市場へ出す程の量ではない位までの農作物の買い取り、販売、加工品…そうだね、例えばジャムとかだね。の買い取り、納品依頼の受付等が大まかな業務内容だね」


 ふむ。システムは少し違いがあるかもしれないけど、道の駅みたいなものかな?


 「ああ、農作物や加工品の取り引き等はギルドを通さず、個人同士でも出来るよ。けどね、トラブルを防ぎたいってのなら、なるべく市場へ出すか、ギルドを通す事をお薦めするよ。詐欺まがいな事をやるあくどいヤツとかも居るからね」


 ふむふむと話を聞きながら頷く俺とサイトに、メリヤさんは話を続ける。


 「それで、登録料は銀貨二枚。これは、ちょっとばかり高いと思うだろうけど登録料には、不作だったり、災害で畑が駄目になってしまった人等への見舞金も含まれてるんだ。後はギルド運営にも金が掛かるから運営費も含まれているよ」


 『なるほど、冒険者ギルドでも運営費辺りの話は同じ様な話をされたよな。後は怪我や病気で稼げない時の為の見舞金とされるとかさ、登録者の事を考えてくれているのって有難い事だよな』と言うサイト。ヤベー、冒険者ギルドでは話あんまり聞いて無かったんだよー。なんて言える訳もなく。『だよな』と大きく頷いて置いた。サイトすまん。


 それから、メリヤさんに(納品についてや、大量に出荷したい場合の時の為にいくつかある市場も見学しておいた方が良い等のアドバイスとかね)分かりやすく説明された話に頷き、農業ギルドへの登録も無事済ませたのだった。


 そして、ギルドを出てからヴァシルドさんが――…


 「んじゃ、帰る前にお前達の装備を受け取ってから帰るとするか。冒険者登録したてのヤツには登録証を提示すりゃ“初心者の剣”と“皮の手袋”が街の武器屋、防具屋で支給されてる…ってのはギルドで聞いたよな。後は農業ギルドからも“農作業用エプロン”と“初心者用ジョウロ”が支給されるんだったか? 雑貨屋で受け取れる筈だ。後の装備は自分らで揃えるんだが、それも見てくか? おっと、そうだ昼飯は今日は屋台で買ってくとしようぜー」


 …――という事で。夜は首領ドン・グリラ料理ですね。わかります。ウン…昼ご飯、沢山食べておこうかな。


ここまでお読み下さりありがとうございます…!!

来年もどうぞ宜しくお願いします。


今回、トーゴの初魔法まで入りませんでした。(楽しみに待っていて下さっていたら、すみません…!)次回、新年初更新こそは…!

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