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次の日。天気は快晴! 開拓日和ですな!(今日は見に来ただけだけど)と言う訳で。今、王都郊外にある、俺達が住む借家と、農業を始めるにあたり(後には酪農もね! 夢が広がって来たね! …俺、基本インドア派だけどな! でも、やると決めたからには頑張るし、新生活を楽しむつもりだ!)借りる土地を見に来ていた。
昨日。レナとは、俺達三人。互いにステータスを確認しあった後。レナの付き添い兼教育係となった神殿関係者の人が来た後に『また、来週の休日…えっと、光の日にお会いしましょう〜』と、三人で会う約束をしてから別れた。
ちなみに。この世界での一週間は、月の日、火の日、水の日、木の日、地の日、闇の日、風の日、光の日と。八日で一週間。日本での日曜日にあたる休日は光の日らしい。後の休みについては、それぞれ職業にもよるのだとか…。
そして、これらの“日”は主たる精霊達の名前から来ているのだそうだ。そうそう、聖属性の精霊は居ないらしく、こちらはこの世界の神様の力を借りて使える属性と伝わっていて“感謝祭”なるものが冬の最終週の三日間(闇、風、光の日かな)で行われるらしい。
それで…それらの日が四週で一ヶ月。つまり、三十二日って事だな。魔国の場合は四季があるらしく、大体三ヶ月毎に季節が移り変わるらしい。日本とあまり変わらないと思って大丈夫そうだ。
他国では春と夏しかない国や、冬と春しかない国。ほぼ一年中夏なんて国もあるそうだ。うん、四季になれた俺達には何気にキツそうな気候だ。
「いよーし! んじゃ、まずは家ん中からだな!」
「待ちたまえ。キミ一人先に行っても意味がないだろう」
「ぐえっ!? アルルー、襟を掴むなよー!」
「ハァ…アルルと呼ぶな、と。いつも言っているだろう。キミの頭の中は本当にポンコツだな」
えー、案内はヴァシルドさんと、ヴァシルドさんが昨日、チャペインから通信魔法で会話をしていたセフィルス様の側近の一人で、二人(セフィルス様とヴァシルドさん)とは幼馴染みでもある宰相職(紹介された時びっくりしたよ…そんなお偉いさんに来て貰って良いものなのか、と)の、アルフレイルさんだ。
「ワリィ、ワリィ。さっ、トーゴ、サイト! 家ん中から見ようぜ!」
「…全く。トーゴくん、サイトくん。それで構わないかい?」
ヴァシルドさんに対して呆れてます感がヒシヒシと伝わるアルフレイルさんに尋ねられ、俺達に否やはなかったので『はい』と返事を返した。
『では、まずこれが、この家の鍵だ。君達に渡しておこう』と、銀色のちょっとおしゃれな感じの鍵を(何か、魔法の鍵! って感じだ。あの人気ゲームに出て来るキー●レードを小さくしたような…おっと、鍵を受け取らねば!)受け取ると、サイトも同じ様な事を思ったらしく――…
「おお。おしゃれで格好良いね。あ、スペアは無いのか? 無くさないよう気を付けないとな」
…――と、言っていた。
「ああ、元々鍵は二本だったからね。万一の為に二本追加で職人に注文しているから、出来たらルドに届けさせよう」
おお、抜かりないな…しかし、王弟殿下をそんな風に使って良いのだろうか?
「おう! 任せろや!」
あ…良いらしい。
家は赤い三角屋根に白い壁の木造二階建てで、こじんまりとしているように見えた…が。家の中に入ると、結構広く感じたから、魔法か何かで家の中は拡張されているのではないか? と思う。そして、キッチンやリビング、バス、トイレの場所を案内して貰って二階に上がる。この時、階段下が収納庫になっている事も教えて貰ったので、サイトと相談して使おうと思う。
二階は、三部屋と屋根裏部屋があり、屋根裏部屋も収納に使えそう。部屋割りは階段から一番近い部屋をサイトが使う事になり、その向かい側の部屋には俺。残りの奥の部屋は客室にしようと言う事で話がまとまったのだけど――…
「あ、そうだ俺。お前達の後見人になったからさー、ちょくちょく顔を出すと思うんだよ! だから、空いている部屋は俺の部屋にしてくれよ」
…――との事で。
「そうなんですね、ヴァシルドさん。ありがとうございます。これからも宜しくお願いします。あ、部屋は全然構いませんよ? な? サイト」
「そうだね。お客と言っても今のところ、家に来るとしたらレナ位だろうし…良いんじゃないかな? ヴァシルドさん、後見人になって下さり助かります。ありがとうございます」
「ええ…彼には屋根裏部屋でも与えておけば充分ですよ?」
ウン、最後のはアルフレイルさんね。…ホント不敬罪とか大丈夫なの、コレ。
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次回更新は火曜日を予定していますが、遅れたらすみません…!(持病の腰痛が起きてしまいました…)




