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スローライフスタートは、あと1、2話先になりそうです。

 

 さて。これから早速、レナは大神殿へ挨拶の他、レナに貸し与えられる部屋への案内(他の見習いの子達と早く仲良くなれるようにとの配慮で、夕食も一緒にとるそうだ)をして貰う事となり、俺とサイトは今日と明日、城の客室に泊めてくれるそうで、明日は生活基盤となる土地や借家への案内をして貰う事となった。家も明後日からは住めるようになるらしい。早い上にありがたいです。


 ちなみに、ここ王都(地名は王都ウィンドリアと言うらしい)郊外で空いている土地を借りたので城からも大神殿からも割と近いらしい。もっと田舎でも良かったんだけれども。なんと、田舎の方が魔物が強くて厄介な為、この世界や国に慣れるまで暫くは王都付近で暮らした方が良いだろうとの事。そう、セフィルス様達からアドバイスを貰った。


 「あ、すみません。少しだけ、先程居た部屋をお借りしても宜しいでしょうか?」


 謁見の間から出て、それぞれ案内して貰う場所に向かう前に。そう言ったのはレナだった。


 「ん? どうかしたのか? まあ、別に構わねぇが」


 兄上に謁見するヤツも今日はもう居ねぇようだしな、と言うヴァシルドさんに礼を言うレナは『これから、それぞれの場所での生活が始まりますし、その前にもしトーゴさんや、サイトさんが了承してくれるなら、お互いステータスを見せあえないかと思いまして』そう続ける。


 それに対し、俺とサイトは『そうだな。お互い知っておけば、いざと言う時に何かしら助かる事もあるかもしれないし』と了承し頷き返したのだった。


 俺達三人、これから離れる(いや、まあ会おうと思えばすぐ会えると思う。しかもサイトとは一緒に暮らすしな。それに通信魔法なるものや、通信の魔道具とかもあるみたいだから、習得するなり、買うなり借りるなりすれば連絡は取り合える)その前に、お互いのステータスを見せ合う事になった。


 本来、ステータスは他人に見せるものではなく(…やっぱりな)見せる場合は信頼できる人等に限られてくるのだとか。


 そんな訳で俺達三人は、レナが城を出る前に。謁見の間近くにあった控え室を借りてステータスを見せ合う。もっとも、色んなスキルを更に覚えたりも出来るらしいので、今後も同じとは限らないんだけどね。

 

 それでも、お互いの信頼の証に、と言う訳で。偽装無しステータスをオープンしました。



 高宮タカミヤ 透吾トウゴ

 18歳 男性 職業:賢者、平民(異世界人)


 Lv.1

 HP:20

 MP:25


 スキル:【物作り】Lv.1

    【直感】Lv.2

    【俊敏】Lv.1

    【緑の手】Lv.1

    【兼業農家】Lv.1

    【火魔法】Lv.1

    【風魔法】Lv.1

    【水魔法】Lv.1

    【土魔法】Lv.1

    【アイテムボックス】Lv.3



 藤堂トウドウ 彩翔アヤト

 18歳 男性 職業:剣聖、平民(異世界人)


 Lv.1

 HP:30

 MP:25


 スキル:【料理人】Lv.1

    【鑑定】Lv.3

    【俊敏】Lv.2

    【魔法剣】Lv.1

    【付与魔法】Lv.1

    【回復魔法】Lv.1

    【氷魔法】Lv.1

    【剣術】Lv.1

    【盾】Lv.1

    【アイテムボックス】Lv.1



 前嶋マエシマ 零菜レイナ

 18歳 女性 職業:聖女、平民(異世界人)


 Lv.1

 HP:20

 MP:35


 スキル:【菓子職人】Lv.2

    【鑑定】Lv.2

    【聖魔法】Lv.2

    【風魔法】Lv.1

    【水魔法】Lv.1

    【治癒魔法】Lv.1

    【裁縫】Lv.1

    【解呪】Lv.1

    【状態異常解除】Lv.1

    【アイテムボックス】Lv.1


 …――ほあー…。二人共、何か凄そう。って言ったら。


 「いやいや、トーゴだって賢者じゃないか。十分凄そうだよ。何か特殊スキルっぽいものもあるし。それに俺にも【緑の手】とかスキル、教えて欲しいな。どうも昔から植物との相性が悪いのか…枯らせてしまう事が多くてね。小学校の時にクラスで育てたヒマワリなんだけど。俺のだけミニヒマワリ状態だったんだよ…それでも咲いただけかなりマシなんだけどさ…ハハ」 

 「わあ、サイトさんは魔法剣士でも行けそうですよね〜。【治癒魔法】は、きっと、小さな傷なら治せるでしょうけど、基本的には治す力を促進するもの…な気がするので【回復魔法】が覚えられたら、と思ってしまいます。トーゴさんの【緑の手】も気になりますね…お菓子作りの素材も良い物が育てられそうですし」


 それぞれ話す二人に『教えられそうなものは機会があれば喜んで教えるよ。俺も習得度? 熟練度? 上げてからだけどさ』と話しつつ。俺も同じ様な考えがあったのでそれを話す。


 「レナは聖女だけあって聖職者向きなものが多いんだなぁ。【治癒魔法】や【状態異常解除】とか、俺も覚えておきたいし、教えて欲しいかも。あ、サイトは【鑑定】高いんだな、【氷魔法】とかも便利だろうな。本来は攻撃魔法とかに使うのかもしれないけど、生活にもかなり役立つよね。これも習得出来るなら教えて貰いたいなー」


 二人も、それぞれ『俺(私)で良ければ、教えるよ(教えますよ〜)』との事だ。


 とまあ、サイトが剣聖。レナ(あ、レイナなんだなホントは)が聖女だという事が解った。


 それで。一応俺が賢者だったから、もし五味クン達も揃っていれば間違いなく“チャペイン国の勇者パーティー”だったワケね俺達。(うまく逃げ出せて良かったよ、ホントにさ)しかも、肩書きだけなら最初から強そうだな、なんて思う。これ…強くてニューゲームかな? いやいや、ここゲーム世界では無いからね? …無いよな?


ここまでお読み下さりありがとうございます…!!


次回更新は土曜日の予定です。

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