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今回は少しだけ長め&説明回っぽいです。


ブクマや評価、どうもありがとうございます!いつも、励みになっています…!!


次回は火曜日更新予定です。宜しくお願いします!

 

 とまあ、そんな訳で。サイトやレナとも話した結果。俺達三人。この国(魔国)で暮らす事にしました。


 レナは、チャペインでは隠蔽していたスキル【聖魔法】【回復魔法】の事を俺達に打ち明け、それを役立てつつ【菓子職人】としても何かやりたいと話した事から。暫くの間は、城からも見える位置にある大神殿にて完全な聖職者として所属するのではなく。聖職者見習いとして住み込みで週三日程、聖魔法や回復魔法の師事を神殿の聖職者達から受ける手筈を整えて貰うらしい。

 そして他の二、三日は城下町にある菓子屋さん(これは後で幾つかの店を見学して決めるらしいけど。良いなー、俺も見に行きたい)にて働き、残り一、二日を休日とするようだ。


 ちなみに。魔国のイメージとは、魔物を統べる魔物の王が治める国だから、神殿とかある訳無いだろ…と思うところだけれど。

 この世界の魔国の場合。魔族と言っても、彼らは魔物とは全く異なる存在だと教えて貰った。彼らは魔力と寿命が他の人間よりも多くて長い人間。魔力が多い人物は髪の色や目の色に黒が現れるらしい。(あれ? それじゃ、俺達も色だけなら魔族に近いよね? 見分けとかどうやって付けるんだろ? …まあ、いっか)それが魔族らしい。

 ただ、残念な事にそれを疎ましく思うのか…一部のフツーの人間達は魔族を悪しき者のように言ったり、蔑むような態度を取ったりするのだそうだ。あー、あー、そういう奴、居るよね。つい、ほんの少し前までに見て来たよね。嫌だねぇ。


 そして。俺の場合は土地を借りて最初は農業をメインにして生計を立てるつもりだ…と話したんだけど。

 住む家の話の時に、借家だし一人で暮らすには広いし、家賃も折半出来るからって事で、とりあえずサイトと一緒に暮らす事となった。まあ、ルームシェアってやつ? レナは女子だし、ヤロー二人と一つ屋根の下って訳にはいかないからね。神殿なら安心だろうし。

 と、まあサイトについての詳細は、また後で語るとして…えーと、何だったっけ? あ、そうそう。


 土地については毎月地代を払う事はなく、それも年に一回支払う税に含まれているそうだ。払い忘れ等にはならなさそう。

 ちなみに俺は結構広い土地を借りる予定の為(本来は国の審査やら何やら面倒な手続きがあるみたいだけど、異世界人の場合はアリーシャさんが面談をして問題ないと判断した場合、すぐ借りられるそうだ。ありがたい話だ)年間の儲けの二割を土地を借りてから一年後、問題なく作物が収穫出来て、生活も安定しているようなら支払う事になる。


 万一に農業に失敗してしまい、作物の収穫が殆ど見込めない、天候や災害による不作の場合には…国と、ギルドに所属していれば、そのギルドに報告し、国とギルドからの調査員が調査した後、認められればその一年の税は免除となり、少しだけらしいが国と所属ギルドからは見舞金が出て、一年食いつなぐ程度の保障がされるとの事だ。


 しかし、ヴァシルドさんが言っていた通り、年間の儲けからの一割〜二割とは、近隣諸国との税と比べても、かなり安く良心的な価格らしい。

 

 この国は住みやすそうだ…けど、こんなに安くて大丈夫なの? という疑問を出してみたら、それについては、世界を股にかけるような物凄く稼ぐ大商人(複数いるらしい…)や、SSランク冒険者やSSランクパーティー(ちなみにSSSが最高ランクだが、ここ数十年は居ないらしい)が複数、魔国を拠点にしているらしく。

 他にも冒険者ギルド、商人ギルド、鍛冶師ギルド等などを始めとした様々なギルドが設立されていて、長年運営されているギルドも沢山ある。

 そんな大きなギルドが集まる、ギルド連合からも、かなりの額の税が納められている為、割と魔国は潤っているらしい。

 勿論、連合には加わっていない小規模ギルドからも税の支払いはある為、大丈夫そうである。

 聞いているだけで凄いし、小規模ギルドには、どんなギルドがあるのか興味がある。


(規模はともかく。農業ギルドや、酪農ギルドとかもあるのかな?)


 「おお。あるぞ。なんだ、トーゴは酪農もやるのか?」


 どうやら、言葉に出ていたらしい。ヴァシルドさんが答えてくれた。


 「はい、そのつもりです。最初は農業から、ですね。落ち着いてきたら牧場みたいに動物も飼って色々と出来たら良いなぁ、と思っています」


 酪農って言葉がある位だから、牛や羊とかも居るんだよな?


 「そうか、そうか! んじゃ、もしモーモスや、コケットとか捕まえに行く時は、オレにも声を掛けろよ! 捕まえんの手伝うからな!」


 ん? モーモス(ベヒモスとかの類じゃないよな?)に、コケット? 名前からして牛と鶏かな? しかし、捕まえるとは? え? 買うんじゃないの?


 「ふふふっ、ルド。その辺りは後で要説明ね。トーゴが目を丸くしているわ。トーゴ、あのね。簡単に説明すると、この世界での酪農家は最初、自分でモーモスや、コケット…牛や鶏に該当する魔物を捕獲して、そこから増やしたりして行くのよ。モフール山羊メーメフ…あ、羊と山羊やぎね。その辺りや、他にも何種かの動物が野生に居るけれど、詳しくは後からルドに聞くと良いわね。それで話を戻すと、酪農家同士で信頼関係を築いて親しくなれば、動物の売り買いも出来るようになる筈よ」


 キョトンとした表情の俺に、アリーシャさんが楽しそうに笑いながら教えてくれたのだけれど。

 

 俺、体育の成績真ん中辺りだったんだけど大丈夫かな? そうかー、動物は飼いたきゃ自分で捕まえるのかー。そうかー、俺にも出来るかなー。うーむ。

 

 まあ、最初は農業からだから! 【緑の手】と【兼業農家】が(きっと)役立つ筈だからね! 


ここまでお読み下さりありがとうございます…!!


レナやサイトのステータス(偽装していないver)も、次回辺りに出せたら…!と考えています。そして次回から、いよいよ、スローライフスタート(予定)です。

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