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俺です。現在、魔国王城の謁見の間に居まっす!
いや、あれだね! 比べるのは失礼だけど、チャペインが金ピカゴテゴテの悪趣味な城だとすると(全容は見ていないけど、移動中や晩餐会の部屋は、そんな感じだったんだよ)ここ、魔王様の城は白と少し深めの青をメインとした造りになっているようで、ヴァシルドさんや、謁見の間へ案内する為に控え室まで迎えに来てくれた城の騎士さんに案内して貰いつつ、あちこち見ていると調度品等も、ところ狭しと! とりあえず高級感溢れる物を並べておけばオッケーって感じじゃなくて。
程よい間隔で、レナや俺位なら入れそう(一応言っておくとレナよりは身長、体重はあるぞ? サイトとは…ウン。身長、十五センチ差位? あるね…)な大きさの、ツルツルとしてそうな光沢ある幅広の、翡翠か、それに似た鉱物で出来ていそうなツボやら、翼の生えたライオン?(あ。グリフォンとかのファンタジー生物か?)を象ったクリスタルらしき鉱物で作られた置き物などが飾られており、謁見の間に着いてからも、出入り口には大きく立派な花瓶に活けられた花々が飾られていて、悪趣味さが無い、豪華な造りの室内に少しだけ緊張して来たよ。
廊下にも敷かれていたけど、濃紺に、左端と右端に一本ずつ細い銀の縦線が入った、落ち着いた色合いの足音の立たない長い絨毯(これ言うまでもなく高級なやつだよ…)が、幾つか段差を経た上にある玉座と隣の王妃様の椅子まで続いているのが見える。
「すぐに魔王陛下と、王妃様がお見えになります。こちらに控えてお待ち下さい」
案内してくれた騎士さんの言葉に返事を返してから、俺達はヴァシルドさんを見た。
控える、ってどうすれば良いの? と。
「ああ、別に難しく考えなくて大丈夫だぞ。楽にしていて構わねぇ。まず、魔王様達が来たら、そこの扉が開かれる。そしたら、お前達の世界での…最敬礼? だったか? それをすれば良い。顔を上げて良い、と許可が下りたら顔を上げるようにな」
「はい、解りました」
ヴァシルドさんは騎士さんに話があったのか、扉の方に向かって行ってしまったし、レナも入口近くに飾られていた沢山の花を見に行ってくると言い、入口付近に行ってしまった。
さて。ヴァシルドさんに『はい』と頷いたものの。最敬礼とは…深いお辞儀の事で合っていただろうか?
隣に居たサイトに確認がてら聞いてみるかと『なあ、サイト』と、声を掛けたら――…
あれ? 二条ツインズ風に言うところの“一之瀬の王子”が、隣に居るんだけど。(ホント、切れ長の紫の目が印象的な、涼しげで整った顔をしているよなー…って。ん? 目の色、紫だったのか? カラコン、だよな? あっ、度が入ってないってやつか?)
…――まあ、眼鏡を外したサイトクンなんですけどね。
「ん? どうした? トーゴ」
「いや、眼鏡外したんだな。俺カラコンって初めて見たよ。もっと作り物っぽいものかと思ってたんだけどさ、本物の目みたいだな」
「ああ、もう眼鏡を外してもいいかなって思ったから外したんだ。それと、目は自前だから、カラコンじゃないんだ。実は俺クォーターでさ…」
そう話すサイトに、なるほどクォーターだったのか。確かに肌の色とかも、そう言われてみれば薄めだなと思いつつ頷く。
「そうだったのか。でも自前か、いやー、カッコ良くて羨ましいな!」
「ははっ、そう? ま、褒められて悪い気はしないよ、ありがとな。それより、トーゴ。何か言いかけていなかったか?」
「あっ、そうそう! あのさ、最敬礼ってさー…」
サイトに『最敬礼って、一番深いお辞儀で良いんだよな?』と確認をして『そうだよ』と返事を貰って『だよな、合ってて良かったー』なんて会話をしている間に、レナも戻って来て『お花綺麗でしたー。薬になる花も幾つか有りました。いざと言う時に使うのでしょうか?』と。レナは鑑定系のスキルを持っているのか!? と思わせる発言をしていたんだけれども。
「おう! お前達! そろそろ魔王様が来るから、大人しくしとけー」
俺達の側に戻って来たヴァシルドさんの言葉に、俺達は静かに扉が開くのを待つのだった。
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