No.EX01 酒場にて
私達はハル君以外のチェックメイトのメンバーで行きつけの酒場に来て日頃の疲れやストレスを晴らしに来ていた。何故ハル君がいないかというと先の任務でまた無理をして入院しているからだ。全くいつも彼は無理をする。そしていつもこう入院したり倒れたりと悩みは尽きないがその無理のお陰で私自身も救われた事があったし私以外の大勢の人達も救われているので止めることは諦めて彼に尽力することにした。
「ツバキの姉ちゃん、どうしたボーッとした顔して俺が作った飯不味かったかい」
そんな事を考えていると酒場の店長さんが声を掛けてきたのでそんなことはないと否定する。
「そうかい、なら良かった。いつもハル君にも世話になってるから今日はサービスするよ。好きなだけ君たちも楽しんで行ってくれよ。チェックメイトの皆さん」
そう言って店長さんはカウンターの奥に消えていく。
「ツバキ姐さんなんか様子が変ですけど大丈夫ですか」
「大丈夫だから心配しないでシャガ。少しね考え事をしていたの。初めてハル君と出会った時の事をね。今の自分があるのは彼のお陰だから」
「初めて出会った時の事ですか。僕もハルさんに救われた人間ですからね。というか僕達全員がハルさんに救われた人間じゃないですか」
「へーアイツがそんな人助けをしていたなんて知らなかったなぁ」
シャガの言葉に答えたのは龍帝騎士団の幹部の最高位クラスの人物達が持っているマントを羽織っている方でした。
「ナスカさん、お疲れ様です。今は任務の帰りですか」
「そうだよ。えーと君は確かアイツの組織の副長のツバキさんだっけ。それよりもアイツが君たちをどう救って来たのか知りたいから教えてくれないかな」
「長くなるけど構いませんか。明日からも任務なんじゃないですか」
「気にしないでくれるかな。僕は明日から非番でね全然問題ないよだから教えて」
そうナスカさんに言われたので私達はチェックメイトが誕生した経緯について語り始めました。
外伝を読んで頂き有り難うございます。今回から外伝はチェックメイトの誕生について書いていきます。そして今回登場したナスカは本編に先駆けての先行登場してもらいました。こん