腐女子の風子先生、男子校の教師になる

2 竹川風子という人間

私、竹川風子は腐女子だ。ご存知だろうが腐女子とはBLが好きな女性を指す。

私は高一の頃にたまたま、本屋でBL本を買ってから、早10年。今は身も心も完璧な腐女子となってしまった。

そんな私も今は、教師となり日々仕事に追われている。

「こんな私がまさか、男子校の教師になるとはねぇ。神は居るんだな。」

「そんなんだから、彼氏居ない歴イコール年齢なんだよ」

神に感謝して居る私に、亜美ちゃんが鋭いツッコミを入れる。

「わたしが男の人をそんな風に見れないって知ってるだろ？」

そうなのだ。私は男性を見るとまず、受けか攻めかを判断し、そこからどのジャンルに入るかをシンキングしてしまうのだ。

そんな事をしていたら彼氏も出来ないまま、26になってしまった。

まあ、彼氏なんて必要無いと思うが。

「明日からだよね？大丈夫？」

「うん！たくさんのカップルのキューピットになってくるからな！」

「大丈夫じゃねーな」