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ハザマとはざまの狭間

 「水槽の中身は培養液だよ。ハザマ専用の」


 王子は笑顔で水槽に蓋をしています。


 アイラーとかメララーとかいう猫族のシェフとメイド達も、さすがにこういう光景は見慣れてないらしく・・・固まってます。当然モトバラも。

 それでも王子は全く彼らのリアクション無視でにこやかに続けます。


「まぁでも、このままじゃグロいから、ということで・・・」


「わかったわ! また“セロのちから”ねっ!」


 モトバラはすかさず口を挟みました。クイズの早押し回答じゃないのに…。


「すごいすごい。当たりだ」


 王子もノリに便乗。


「ということで、この水槽を布で覆いまーす」


 ふむふむ・・・という全員のリアクション。さっきから4名同じ動きばっかり。サクラですか、あなたたち。


「で、三分待てば出来上がるからね。ちゃんと待つんだよ」


「私そういうのダメ。待ってられない。先に結果教えてよ」


 ホントこらえ性の無いモトバラ。



貴女あなたの想像力、もうちょっと何とかした方が良いと思いますよ」


 さりげなく、モトバラの後ろで返事がありました。


「ぎゃ、ハザマ。なんで喋ってるの? っていうか、なんで水槽の外にいるの? 濡れてないの?」


「こっちの私はもともと水槽に入ってませんし」


「えっ!! 首がとれちゃったというか、取られちゃった方の身体? なんで? もとに戻ってるの?」


「もう、復元してますから」


「うわっ、うわっ、うわっ。なんかアンパンマンっていう言葉が浮かんだじゃない」


「失礼・・・で、すね」


 ちゃぴっ・・・。


「ひっっっ」


 ちゃぴっ・・・。


 モトバラの顔は引きつりました。だって、今のハザマの声は水槽方面から聞こえたんだもの。


「はや・・・く、ニンゲン・・・に、なりたい・・・」


 いや〜なカンジの声と共に、びっしょり濡れた腕が、蓋に掛けられた布をたくし上げ、水槽の縁に・・・。 


「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――っ!」

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