終劇
玄武門の守護者は建築デザイナーのオオヌキと呼ばれる男だった。
守護者のよしみで、店内のリフォームを提案してくれることになった。
そして、次に現れたのは、中華料理の達人、チン。
彼は延平門の守護者であり、同じ理由で、兄弟に料理をたたき込んでくれる運びとなった。
リフォームの資金はグエンが肩代わりしてくれることになり、すぐに工事が始まった。
また、チンが住み込みで料理を指導してくれることになり、兄弟の作る料理も、一気にレベルがあがった。
瞬く間に家庭菜店は人気店となり、毎日行列の絶えない店となった。
「忙しいわねっ」
目まぐるしく過ぎ去る日々。
しかし、まだやり残したことが一つ残っていた。
大いなる災い、それをどうにかしなければならない。
一日の終わりに、兄弟はそのことについて話し合うことにした。
「伝承通り、守護者の助けもあってこの店はかなり繁盛してるわ。これで大いなる災いってのを締め出すことができるはずなんだけど」
リンユーが椅子に座ってそう告げる。
「大いなる災いってなんなんだろうね」
ソウハが聞く。
「全く分からん」
サモもさあ、と手を広げる。
それもそのはずである。
作者自身も大いなる災いってなんだよ、と思っているのだ。
作者と兄弟の3人は、今宵もテーブルを囲んで頭をひねる。
終わり
キョンシー軍団をラスボスにする予定でしたが、これ以上は長いなと思ったので、終わります。
気が向いたら短編でちゃんとした最後を書くかも。