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嫌われ勇者のぼっちトリップ  作者: 白恋
悲しき出会い
1/6

異世界転移

三作品目になりました白恋です。

読者の方々が毎度びっくりするような展開を求めて書かせていただきました。今回は異世界ものです。調べてみた結果、上位の作品は異世界ものが多かったので、自分が書いてみたい異世界ものを書いてみました‼




『生きることと死ぬことは同等の価値がある』






さて、物語は始まった。



「あ~疲れた。」



パソコンのキーボードから指を放すと伸びを一回した。目の下には徹夜しました。とばかりにくまが出来ており、また画面をみるとチャット欄には



「今回のダンジョンも楽勝でしたね。」

「ダンジョンを手伝ってくれたお礼です」



とお金をたくさんくれたりなど、大体が楽勝宣言やお礼ばかりだった。一回セーブして落とそうとセーブのボタンを押そうとしたとき、ふと、1つのコメントが目にとまった。その内容とは





「君はゲームの世界にいきたいですか?」





というものだった。

どういうことだ?いきたいってゲームの中にか?

普通にみればイタズラだろうと見過ごしただろう。だが、今の俺は生憎、暇をもて余しているところだ。そのチャット欄をじっとみていると、

パソコンにメールが届いた。時計をみると朝4時だ。こんな時間にメール?

迷惑メールボックスにはいっていないということは少なくともウイルス系ではないだろう。





ただ、知らないアドレスだった。大体こんな引きこもりにメールを送る奴なんかめったにいない。少なくとも俺の場合は。

興味本意であけると、そこには




「現実は楽しいですか?

多分僕的には退屈で仕方がないんじゃないかなと思っているよ。

だからねー僕から君へゲームを用意したよ。

見事クリアできたら願いを1つだけ叶えてあげるよ。

どうかな?試してみるきっと面白いと思うんだけどなぁー。

少なくともかつて君が経験した過去くらいにはね。

神様より」






と書かれてあった

「なんだこのふざけた文?というかなぜ俺の・・・・過去ことを知っている。」





それ以外にもつっこみたい節が多数あるのだが……だが少し興味があった。

何故かというと、

この自称神様とやらのいっていることは大体あたっていたからだ。昔から皆に出来ないことが俺にはできた

だからこそ退屈だった。そんな気持ちではじめたのがゲームだった。




さっきのチャットといい、なんか偶然にしては出来すぎだよな。

パソコンのアドレスを知っているなら当然リアル世界の名前も知っているのだろう。




試しに返信してみるか。キーボードに手を置き、 



「自称神様へ

おっしゃる通り、今俺は大変退屈しています。

できることならこのクソゲ(現実)から逃げ出したいです。」



と打ったすると、すぐさま返ってきた。



「ならば、君を今からゲームの世界に招待するよ。異世界にね!説明はまた後でね。」

すぐ隣で呟く声をきく。あらゆる思考がついていっていない。

今隣にいるこの少年は何者かも・・・ 

「えっそれってどういう」


すると少年は俺にいきなり抱きついてきた

自分の腹をみるとそこには何故か剣が刺さっていて・・・


「はぁっ・・・ぐぅ・・・」


自分の血の匂いだろうか鉄臭いな何か夢みたいな話だ。

自分の体が傾くのを感じながら意識を手放した。




「っなぁ…………!!?」

気づいたときには自分は地上か5000メートルくらいに浮いてというか速に落ちていた……

「うおっーーーーなんだこれーーー!?」

人間というものは死に瀕したときそれから抜け出る方法を探すため記憶を探るらしいが、まぁ走馬灯というやつか。どうやら俺の場合現実離れし過ぎてそれどころじゃねぇーーというかなぜこんなにも冷静に解析……。





そう思ってるうちに、下に湖がみえてきた。水なら大丈夫だ。とその時は思ったが後々考えれば高いところからだと叩きつけられどちらにしろ即死なことに気づいた……。




あと1メートルというところで速度が弱まりとまったと思ったとたんに

バッシャーン!!

と盛大な水しぶきをあげ、湖の中に落ちた。不幸中のさいわいというか運動神経はよかったのでなんとか岸まで泳ぎついた。(引きこもりなのにな。)




そこは回りが森に囲われていた。まるで妖精の住みかによくでてくるような幻想的な森だった。

「(どうなってるんだ!?俺はさっきまでゲームしていてメール開いてそれで……えーーなぜ即死してない?というかなぜ空から……)」

正直混乱していた。




とりあえず、びしょ濡れになった衣服を脱ぎ近くの木に干した。寒いので近くの枯れ葉などを集め、以前読んだことがあったサバイバル本に、かいてあった通りに火をおこした。





「案外役立つもんだなーサファイバル本って。」

衣服が少し乾き始めたとき、声が上から降ってきた。

「ごめんごめん。転送する場所を地上じゃなくて上空に設定しちゃった。改めましてこんにち神のレイルカでーす。」

片手を下げ深々とお辞儀をした。





その少年は緑の瞳を持ちとても綺麗な容姿をしていた。今の状況でなくとも本人が神様といえば信じてしまうほどに……。




「おーい。聞こえてるー三神直幸君。ぼーとしてるよ。」

地に足をつけ俺の目の前で手を軽くふった。

「あぁ。聞こえてるが状況が状況だからな。」

「まぁ気絶してないだけ、僕もすごいと思うよ。」

といいながら拍手した。




(いちいちおおげさな。)




「まぁ慣れてるもんでな死を感じることに……。でも、俺をどうしてここに

本物の神様?」


「それは君の過去のことかい?まぁいいや。それよりも君の質問に答えよう。えっとだねーどこから話そうかそうだね、簡潔に言うと神様の研究かな。」



「はぁー?」



その後、話したことは想像を絶するものだった。簡単にまとめると

話した通り、これはゲームの世界。魔法などが存在し、魔獣が普通にいるそんな世界。

そのなかに、魔法が存在しない世界の者をいれたらどうなるか?というものらしい。俺を選んだ理由はゲームの世界に精通しており、なおかつ現実世界を退屈だと思い更に頭が柔軟だから。(いい迷惑だな。)





「ということで、君にはこの異世界で過ごしてもらいます。あっ、いい忘れてだけど見てこれ。」



そういうと言葉を呟き出した。するとなにもないところから鏡がでてきた。

手品かってーの。俺にその鏡を見せる。覗くとそこには

まるで別人がうつっていた隈が出来ていたところにはきりっとした目があり、黒髪はそのままに目の色が黒目から赤色の目にかわっていた。




「この世界に黒目に黒髪の種族はいないからね。近い種族に似せたよ。あと、魔法も使えるようにしといたから。」

「ずいぶんと簡単にいってくれるな。」


俺が皮肉をいうと


「まーね。これでも一応神様ですから。」




とかえしてきた。まったく。なんとも気楽な神様だ。ただ一瞬ほんの一瞬泣きそうな顔をした。気のせいか……


「そろそろ僕は消えるね。もうすぐ来ますし。」

「来るって誰が?」

「内緒でーす。あと1つだけ話が……あなたがこの世界で過ごしやすくするためにコマンドによく似たものをつくってみました‼

まぁ、置いといて、簡単に説明するとゲームと同じでこの異世界で学んだことを数値化して表してくれます。いわば経験値みたいなものです。また、異世界の説明なんかもしてくれるので大いに活用してください。レベルも成長に合わせ上がりますよ。それではよい異世界生活を頑張って下さい!」

「ちょっ、待っ……」



そう言い残すとまるで霧が晴れるかのように消えていった。風のように去っていくって、こういうこと言うんだろうな。


「さて、神様の言う通りだと誰かここに来ることになってるらしいんだよな。さすがに上半身裸はまずいか……。いや女とは限らないし…うーん」



結局、木に干してある服を着てしばらく待つことにした。

着ようとし、木に手を伸ばそうとした時……   



「うん?」



自分の胸、つまり、心臓の所によく分からない刻印のようなものを見つけた。形をいうなれば十字架か? 


「なんだこれ。」


触ると、そこだけかさぶたがあるように硬かった。


「これも何かの印かな?まぁ、後で調べるかーー。」


その時間暇なのでさっそく自称神様がいっていたコマントを見ることにした。



ステータス

lev1

『種族』 レイズ族?

『装備』 異世界の服

『職業』 魔導師

『魔力』 3020501

『能力』 なし




って魔力高っ!!いやいや、まず、平均的な魔力数値がわからないんだが……

でも、いくらなんでも高くない?



こんな魔力、RPGゲーム長年やってても、見たことないんだけど……

ってか勝手に魔導師になってるし……

おまけにレイズ族?ってなんだ。ちゃんと特定しろよ。

そんなことを心の中で愚痴っていた。

まぁ突っ込んでてもきりがないので

魔法の練習を始めることにした。さっき神様がいっていたコマンドの中に初級魔術本なるものがはいっていたので使うことにした。




「えっとーまず対象物になるものに手を掲げ6つの属性のどの魔法をだすか選んで…………」




6つの属性とは火、水、風、、木、光、闇だそうだ。中級、上級になってくるとこの組み合わせになるらしい。火の魔法を使ってみよう。



この複雑な魔方陣をかけばいいのか……そんで詠唱っと

   



    『 我……聖なる焔を求むファイアクエイサー』





手をみると僅かだが小さな炎が灯っている。

「おぉ、すげー。」

それを標的に向かって投げるイメージで!!すると、少しずつその炎が回り始めて標的の岩に向かってふよふよと向かっていき、あたってはじけた一応成功か……?




岩に近づいて見てみると僅かだが焦げていた。そのあとも火、風と初級魔法を試したがどれもいまいちうまくいかなかった。

魔法で体力を使ったからかとても疲れてだんだん眠くなってきた……すると体から急激に力が抜けてきて……あれ……なんかおか……しい……。その場に倒れこんだ。





その頃、様子を近くの木の陰で見ていた者が二人いた。


「あの黒い髪に赤い目やっぱりあの種族の末裔でしょうか?レイシャ様。

でも、ずいぶんと間抜けなような、それに魔法もダメダメですし、私の睡眠魔法も気づく気配がありませんでしたし。」




そこにはタキシードに眼鏡をかけた割とかっこいい部類におそらくはいるであろう見た目が執事の男がいた。

ただ1つ普通と違ったのはその頭に獣耳を生やしていることだ。その隣にいるのは……




「多分そうだな。お前の魔法もすぐには効かなかったし。あの特徴的な顔立ちに赤色の目、おそらくは他国の人々に追われてこの深い森に……。」



綺麗な長い金髪に青色の目その姿はまさに女神そのものだった。ただ、男とは違い獣耳は生えてなく代わりにその背中には黒いコウモリのような羽と2対の角が。


「レイシャ様は相変わらず勇敢な!!私いじめて欲しくなっ…………いえ今のは聞かなかったことに。」



しかし、いつもの叱責が聞こえなく

「レイシャ様?」

その執事の男がレイシャを見ると、何故か頬に一筋の涙を流していた。




「どうしたんですか!?」

「いや、何でもない……少し昔を思い出してな。」

「そんなに私がいじめて欲しいと言われるのがいやだと!?」

「バカなのか。その昔で泣いてるのではない。いや実際泣きたいぐらい嫌なのだが…」

「そんなーーーーーー」


男が地面に座り込むポーズを取り辺りに暗い空気を放出した…………ように見えた。






「では、お嬢様が助けてもらったという方の話ですか。」

と聞いた

「あぁ、そうだ。あいつも忘れさられた種族だったはずだ。あいつが いなければきっと私は……今倒れている奴もあいつと同じ優しい目をしている。」


そういうといつの間にか涙がひいており代わりに懐かしむようなそんな顔をみせた。



「でも、忘れ去られた一族は今や全種族に悪い意味で注目されております。あの事件の後……今、倒れている者も一見、間抜けに見えますが危険だと……。」



「それは、きっと理由があったのだ。でなければまだ幼い私を助けてくれるはずなんてないのだから……。だから今度は私が!」


冷静に見えたその顔には焦りが伺えた。


「ですかお嬢様、それ相応の覚悟をしていただかないと、忘れ去られた一族はいつ何時誰に狙われているかもわかりませんよ。この頃は希少なそれでいて危険な珍しい一族として解剖され、その内臓などが貴族の間で高値で取引きされるくらいですから。」



「分かっている。だからこそ匿う。」



その顔には、さっきと違い、強い決意があられていた。



「そうですか。そこまでの決意、これから先、何があろうと忘れないで下さいね。」


そして、その会話を聞いてないというか聞こえてない俺の体は彼女が住んでいる屋敷へと運ばれていった。


           ◇◇◇


俺は・・・ここどこだ?

一面真っ黒な空間に一人で立っていた。なぜか自分の体だけ光を放っている。

自然と恐怖心はなかった。目が暗い空間に慣れてきた頃、

10メートル先に人影をみた。

「ちょっと、そこの人ここは一体」

    


その人影が振り向く

そして、慣れた目でみたのはその人影の顔だった。

俺は思わず悲鳴をあげるところだった。 

なぜかって?

自分の顔それも、異世界に行く前の顔だったから、それもひどくやつれて、それに今にも死にそうな

徐々にそいつが近づいてくる。

やめろ、やめてくれ!!近づくなそんな表情で見るな‼

そして、そいつが俺の首へと手をのばす。一瞬遅れて首を絞めようとしてることに気づく  

すると、視界がぼやけて意識が消えていった・・・


            ◇◇◇




そしてしばらく経った屋敷の中……

「はっ!?」「きゃっー」ふっと目が覚めるではなく効果音ががばっという音だった……お陰で近くにいた人?を驚かしてしまったみたいだ。



「ここはどこなんだ?」



疑問に思い、近くでうずくまっているメイドの格好をした、まだ歳もあまりいってないだろう少女に声をかけた。すると恐る恐る腕をどけ、少女が話そうと腕をどけた。しかしそこには人間ならついていないであろう獣耳が姿を表した。



「獣耳少女だとッ!」



思わず、俺は大声を出してしまって、また、少女は怯えるようにうずくまってしまった。



「あぁごめんごめん。つい興奮してしまって。」

(この言葉もだいぶ怪しい人か・・・)





しかし、その言葉に気にせず少女は

「私こそすいません。お嬢様がお客様をつれてくるなんて初めてだったもので……つい慌ててしまって……。」



しっぽを揺らしながらぼそぼそと小声で話してきた




「お嬢様?」

この子、かわいいな。

「はい……レイシャ様です。あなたが深い森の湖で倒れていたらしくて。」  



なぜか目が涙目だ……



「それでつれてきたと。(そういえば急にあの湖で眠くなったんだよな。)」 

「はい……。」

「君、名前は?」

「リールと言いますリール=レシア。獣族です。」


さすが異世界、何でもいるなー、これは、ますますおもしろそう。

すると、扉のほうからどたどたと足音が聞こえてきて、扉が開いた



「起きたのか?」


これまた、きれいな女性だこと

その金髪の女性は悪魔を連想させるような絶世の美女だった。

あれでも何か初めて会ったと思えない・・・

彼女の顔に見覚えは無かったがなぜか心にモヤがかかるような気がしていた。



「レイシャ様ッ!」

リールがよんだ。

「おぉっ起きたのか。さっそくで悪いんだが貴様の名はなんだ?」

本当にいきなりだな……




「俺は、みか……

(本名だとこの世界とあっていないし。使い勝手がいい名前がいいな前にゲームで使ってた名前にしよう。)

ロアといいます。」



「ロアか。良い名前だな‼私はレイシャ=アスレインだ。

これでも吸血種の貴族だ。どうだ似合わんだろう。」

 

自嘲的な笑みを浮かべて言った

名前か貴族という事かどちらの事を言ってるんだ。

それに吸血種って血を吸うって意味だよな。吸血鬼と同じか



「レイシャさん。吸血種とは何ですか?」

「敬語は話さなくていい。それに名前も呼び捨てで構わん。この家の者全員な。吸血種はその名前の通り血を吸う種族だったが今は違う。」 

「違うって何でですか?」

「他種族の血と混じったからな。それよりロアは追われてきたのだろう?」


哀れみの表情を浮かべられた。なぜ追われたと決めつけられたんだ。


「なぜ、そう思っているんだ?」

「違うのか。その髪の色に赤い目、レイズ族の者だろう?」



なるほど、この姿の種族のことで追われていると思われているのか異世界の人間だと気づかれたら色々面倒だな。よし、嘘をつこう。少し罪悪感があるが……



「いや、実は俺、最近まで深い森の奥に1人で暮らしてたんだ。だから、あまり世間に詳しくなくて、なぜ追われているといわれたか分からないんですが。」

我ながら上手い言い訳だ。




「そうなのか?でも情報ぐらいは届くはずなのだがな。分かった。レイズ族について話そう。」


そんな簡単に受け入れていいの!!?


そこから聞いた話は、俺が異世界にきてから一番衝撃的な内容だった……それこそどこぞの神様を恨みたくなるほどに……



レイシャ族の特徴は、今の俺みたく黒い髪に赤色の目だそうだ。昔はとても優しい種族だったらしい。あの事件がおこるまでは……

この世界で今、レイズ族は忘れさられた種族と呼ばれている。



なぜか?それは、歴史の闇に葬られたから、どの歴史書にも残らず謎の種族とされた。だが、これだけは残っていた。昔は優しい種族だったこと。

そして今、現在は変わってしまったこと。

そのきっかけは今から50年前…………






















どうだったでしょうか?

次回は、その種族の過去について書こうと思います‼あんな展開やこんな展開も!?そして主人公やヒロインの過去もその内書こうと思います。

もし、興味がおありでしたら引き継ぎよろしくお願いします。

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