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遠山くんと不愉快な高校生活  作者: 伊集院JACK
4/6

遠山くんとゲーセン

俺は一足先にゲーセンにいることにした。

そこでこういう場所が一番似合う男に出くわした。

「リア王」桜井だ。

「あれ?遠山くんチーっす!」

「ち・・・よ、よう」

なんだ「チーっす」って。もはや挨拶の領域を超えているぞ。

「遠山くんはこういうとこよく来るの?」

「お前よりは来ないな」

「え?俺はこういう所なかなか来ないよ」

「嘘をつくな。じゃあお前普段何やってんっだよ」

「えっと・・・女子たちとカラオケとか」

リア充発言キター!カラオケってひとりで行くもんじゃないの?

しかも女子"たち"って「たち」って複数系じゃねーか!

「遠山は一人で来たの?」

「いいや。森島・・

「え?デート!?」

桜井の目が輝いている。なんでリア充ってこんな話に食いついてくるの?

そして俺の視界の奥には走ってくるマイク・バ○ソンがいる。

「オーイ!トオヤマー(訳:おーい!遠山ー)」

桜井が一回モーリスを見てこっちに向きを変える。桜井からの「お前、嘘ついたろ」という視線が痛い。いや違うよ!嘘ついてないよ!「森島・・・」の後に「とモーリス」って言おうとしたよ!信じて!

「オオ!サクライクンジャナイカ!ドウシタノ?(訳:おお!桜井くんじゃないか!どうしたの?)」

「い、いや俺もう行かなきゃ」

どうやら桜井もモーリスを嫌っているらしい。POORモーリス。マジかわいそう。

「森島はまだなのか?」

「ウンコシテカライクッテイッテタ(訳:うんこしてから行くって言ってた)」

「じゃあ待つか」

「オッケー」

英語の発音悪っ!お前仮にもハーフなんだろーが!

~10分後~

「ごめ~ん、待った~」

「いや、今来たところ」

分かってました!もうこれやりたくねーよ!恥ずかしいよ!

「フタリトモハヤクシロ(訳:二人とも早くしろ)」

「あ、ああ」

「で、最初何するの?」

「サイショハユーフォーキャッチャーカラ(訳:最初はUFOキャッチャーから)」

「わかったわ」

「あ!」

やべ!モーリス印象悪化作戦考えるの忘れてた。

「ナンダヨ?(訳:なんだよ?)」

「どうしたの?」

「い、いや、なんでもない」

「ジャアドレカラトル?(訳:じゃあどれから取る)」

ここは難易度の高いものを選んでモーリスの無能さを教えてえやる

「あの大きいぬいぐるみとかはどうだ?」

「あ、いいね!欲しいー!」

「ヨッシャー!マカセロー(訳:よっしゃー!任せろー)」

モーリス挑戦一回目

『ストン!』

ええー!うそー!モーリスの顔を見る。まさにドヤ顔という表情。ハッまさか!コイツ!練習しやがったな!

おかしいとは思った。こんな難易度の高いもの、リクエストしても拒否するはずなのに、コイツ、策士か!

「きゃー!すごーい!」

森島が喜んでいる。ならば本気を出すしかあるまい。

「なぁモーリス、格ゲーやろーぜ」

「イイヨ(訳:いいよ)」

フッ馬鹿め!そんなお前は一度でも俺に格ゲーで勝ったことがあったか?

教えてやる、上には上がいるということを!

「ヨッシャー15レンショウ(訳:よっしゃー15連勝)」

絶句。まさに絶句。強すぎる!

「なぁもう帰ろうよ」

「エーマダオレニハヤリノコシタコトガ(訳:えーまだ俺にはやり残したことが)」死ぬの?

「私はもう楽しんだからいいけど」

「モリシマサンガイウナラ(訳:森島さんが言うなら)」

「よし帰ろう」

そう言って解散したのは5時だった

~帰り道~

何台もの消防車が僕の目の前を通って行った。

「なんだ?」

俺は胸騒ぎがして追いかける・・・

「な、なんだこれは!?」

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