満開≪満悔≫
掲載日:2013/02/14
満ちている
ああ満ちている
甘い甘い蜜を啜り
己は歓びに満ちている
悔いている
ああ悔いている
苦い苦い花を齧り
己は行いに悔いている
己とは誰か
己とは何か
彼らは苦悩し
結果安逸を選ぶ
悔いても蜜を欲す
止める者はいない
甘い蜜を秘めた
その花は抗わない
呪詛の言の葉を
彼らに囁くだけ
花もまた
彼らのように
満ちていた
悔いていた
己は世界に
希望を絶望を
見い出し
己は世界に
笑いを涙を
溢れさせ
世界は己を
暗闇へと落とす
己は何者なのか
己は何物なのか
答えは存在せず
応えもない
己という
真の望みを
果たす気力
真の望みに
抗う気力
少しでも僕らに
いだかせておくれ
満ちている
ああ満ちている
今日もここは
満ちている
密やかに香る
酸い葡萄
偽善であり偽悪であり矜持であり忸怩であり幻想であり現実である、それがこの詩。
受け入れるかは、読者次第です。




