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1-6 家族
「はあ...はあ...」
肩で息をするマレク。今度は意識を失わずに済んだようだ。まだ使いこなせてはいないが、使用自体は意図的にできるようだ。
「...これは」
モルテの傷が少しずつ癒えていく。完全にとはいかなかったが問題なく動ける程度には回復していた。掌を開いたり閉じたりして確認するモルテ。
「また助けられましたね。ありがとう」
疲弊したマレクを抱き寄せ、頭をそっと撫でる。
「子供扱いしないでよ」
頬を膨らませるマレク。心なしか頬が少し赤い。
「そうですね。もう立派に成長しましたもんね」
「それが子供扱いなんだって!!」
2人は苦笑する。全く楽観できない状況なのは理解している。それでもお互いを大切に思う気持ちは変わらない。血は繋がらずとも2人は家族なのだ。




