3-2 開戦
「あなたの狙いは俺でしょう?マレクも見逃してください」
すかさずモルテは口を挟む。
「ダメだよ〜君がその子の親代わりみたいなことしてるの知ってるんだからね?さぞかし大事なんだろうね?」
マールスは口角をつり上げ笑う。
「その子死んじゃったら君はどうなっちゃうのかな?」
マールスが指を鳴らすと大量の弾丸が飛来し2人を飲み込もうとしていた。
次の瞬間、銃弾が消える。
「ん?」
怪訝に思うマールス。その背後に立っていたモルテが刀を思い切り振り抜く。
「お前が死ね」
マールスは咄嗟に銃で防御したようだ。空中に投げ出されながらも衝撃を全て銃に逃がし、着地する。
「わ〜〜怖い怖い。でもそれで君の弱点分かっちゃったね」
銃口はモルテではなくマレクに向いている。しかし弾丸が当たる直前で氷の壁が地面からせり上がり防ぐ。弾丸の威力は凄まじいもので氷の壁を深く抉っていた。生死を分かつ一瞬の攻防に息をのむマレク。怖い。何もすることができない。悔しさのあまりマレクは拳を強く握った。
「...もしかして俺への攻撃とマレクくんへの防御...両方やるつもり?」
「面白いね、それで勝てると思ってるのかな?」
マレクへと弾丸が大量に飛んでくる。モルテは氷の壁を張り直そうとするが――
(...魔法が使えない)
「俺の前では小細工無しで戦って欲しいからね!!」
どうやらマールスの仕業らしい。マールスも魔法を使えないようだが事前に大量の銃火器を生成しているためそれを使うことができる。圧倒的に不利な状況だ。




