26/31
2-14 未来視
「まずセイラさん探さないとだよね!!ナハト、どこ行ったか心当たりはある?」
「探す必要はないと思うよ」
理解できずマレクが怪訝な顔をしていると。
「マレクくんも秘密を話してくれたんだ。俺も頑張るっきゃないよね」
そう言ってナハトは左眼につけられていた眼帯を外す。
露わになった瞳は朱色に煌めいている。瞳孔はその煌めきが閉じ込められたような四芒星の形をしていた。
「オッドアイ?」
右目はやや黒みがかった灰色の瞳に丸い瞳孔。左右で大きく違っていた。
「うん。左はちょっと特殊で...未来が見えるんだ」
セイラには内緒だと口元に人差し指を当てるナハト。
「!?」
「だからセイラちゃんがどこに向かうかはわかる」
「おおおすごい!!」
ナハトの手に汗がにじんでいる。緊張しているようだ。心なしか呼吸も粗い。
「ナハト?」
「...俺、未来を見るの怖くて封印してたんだ」
「でも四の五の言ってられる場合じゃないよね」
「使うよ。2人とも...俺に何があっても止めないでね」




