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氷の記憶と不滅の者  作者: たなみた
2章

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2-9 覚悟

 「改めまして」ナハトは咳払いをする。

 「俺はナハト。敬語もさん付けもしなくていいよ」

 ナハトは先程大怪我をしていたとは思えないほど呑気な声色で名乗る。セイラとモルテのことは知っているからかマレクの目線に合わせて腰を落とす。

 

「君がマレクくんだね」

「うん。モルテと一緒に暮らしてるんだ」

「いやあそれにしてもモルテってほんとにこういう辺鄙な場所住んでたんだね」

 ナハトは雪山まで来るのに苦労したようだ。

 

「マレクを守りつつ他の人巻き込みたくなかったからですよ」

「それでも普通の生活送ってほしかったならちゃんと人が住んでる場所に行くべきだったんじゃないの?」

「う...危険から何としてでも守りたくて...」

 ナハトの鋭い指摘にしどろもどろになるモルテ。思わずぽつりと本音を零す。

 

「...1人でも生きていけるようになったら好きにさせるつもりでした。俺はこっそりいなくなろうと思って。でもそうは言っていられなくなってしまいました。全部俺のせいです。マレクには恨む権利がある」

「そんな...!!そんなこと...」

 マレクは悲しげな声を上げる。だが実際にマレクは外の世界をほとんど知らない。モルテがずっと守ってくれていたのは事実だが、マレクの行動を制限しているというのも事実になる。 

 

「だからこそ俺は世界を救って平和にします。マレクが幸せに過ごせるように。全てが終わったら責任を取りますよ」

 「モルテ...」

 モルテの決意は固いようだった。マレクはこの時知らなかった。何故彼がここまでして自分を守ろうとするのかを。その痛々しいほどの強い覚悟を。


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