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氷の記憶と不滅の者  作者: たなみた
2章

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13/31

2-1 銃声

 一方その頃。雪山の中腹にて。

「はっ!?」

 倒れていた女性が勢いよく起き上がる。

「えっ!?なんで倒れて!?ここどこ!?」

 状況が理解できず慌てふためく女性。

(確か雪崩を起こして...でも私も巻き込まれそうになって...逃げて...そこから思い出せない...)

 誰かいないかと周囲を見回していると、銀世界の中でも目立つ燃えるかのような色の髪を持つ男を見た。

「ハイス様!!私です!セイラです!!」

 セイラと名乗った女性は安堵しつつ男の方へ向かって行った。

「...生きていたのか」

「自分にも何が何だかわからなくて...」

「そうか。まあいい――」

 ハイスは銃口をセイラに向ける。

「え?」

「雪崩で役立たずのお前ごと始末する予定だったが想定外だ」

「うそ...ハイス様...?」

 涙を流すセイラ。

 静かな銀世界に一発の銃声が鳴り響いた。

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