表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
氷の記憶と不滅の者  作者: たなみた
1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

12/31

1-12 勇者

「落ち着きました?」

「うん...ごめん」

「俺の胸で良ければいつでも貸しますよ。マレクにだけ特別です」

「ふふ」

 ひとしきり笑った後、少し真剣な面持ちになるモルテ。

「刺客から聞き出しました。俺達を襲ったのは魔族でした。そしてその親玉にいるのはハイスという魔族です」

「ハイス?」

「彼のことは知っています。彼の後ろに誰がいるのかもね」

「それって...」

「恐らく魔神です」

「!!!雪崩を起こしたのは僕の力を危険視して排除しようとしたってこと?」

「恐らくは」

「じゃあ僕がここにいるのもバレてるってことだよね...」

「...それについては心当たりがあります。大丈夫。必ず守ります」

「う、うん...あと僕を狙うならわざわざ雪崩を起こす必要ってあったのかな?」

「これも推察になってしまうのですが...魔神は勇者の力がどれだけ凄まじいか知ってたんだと思います。広範囲の災害レベルでなければ倒せないと踏んだのでしょう」

「それでこんなみんなを巻き込む行為を...」

 拳を握りしめる。

「モルテ。僕決めたよ」

 覚悟を決めた様子のマレクを見てモルテの表情が曇る。

 (やめろ。やめてくれ)

「僕がやらないといけないと思うんだ」

 (その言葉を聞いたら、俺は――)

「魔神を止めよう」

「っ...」

「このまま僕のせいで他の人まで大変な目に遭うのは嫌だ。僕もみんなの力になりたい」

 (ああ...あなたはどれだけアイツに似て――)

「マレク。1つだけ約束してください。無茶だけはしないこと。勇者の力を持っているからと言って勇者になる必要はないんです。頑張らなくてもいいんです。逃げてもいいんです。自分の気持ちにだけは素直になってください」

「うん。大丈夫。ありがとう」

 (俺もいい加減過去から進まなくては...マレクの横に並び立つために)

 モルテも覚悟を決める。前へと進むために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ