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蛇使い令嬢は前世を思い出す

夢を見ました。知らないはずなのに知っている。お屋敷ではない見たこともないお部屋、見たことのない世界に生きた夢を。どこにでもいる普通の人生を辿り、一人寂しく生涯を終えた悲しい人生の夢。そうだ。私


「・・・・・・・・転生したんだ。」


目を開けそう呟く。


「きゅう?」


そして覗き込んでくる蛇・・・・・・・・蛇!?


「うきゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」


私は慌てて起き上がる。そしてここがものすごいぼろ部屋だと気づく。そうだ。私は・・・・『蛇使い』だったんだ。





そう。私は異世界に転生したんだ。レイナーレ・リンドバーグ。リンドバーグ伯爵家の長女として。この世界では10歳になると教会で女神様からスキルを授かれる。リンドバーグ伯爵家は代々剣聖や賢者を排出してきた名門だった。だが私は蛇使いのスキルだった。結果、私はこのぼろ部屋もとい敷地の隅にある小さな小屋に移された。そして隙間風が吹く中、眠りについた。そして


「・・・・・・・・私はなぜか白蛇を首に巻いていると。・・・・・・・・うん。わからん。」


さきほどからすりすりと私に肌を当てる白蛇。そういえば白蛇は癒しの象徴みたいな話を前世で聞いたような・・・・・・。


「え?」


私はそこで疑問に思った。いや、たぶん光速以上の速さである仮説を思いついてしまった。たしかこれはスキル関係なくできるんだよね?


「ステータス。」


私は令嬢としての記憶を辿りその言葉を口にした。あ、やっぱり出た。スキルの欄にはちゃんと蛇使いがある。そしてスキルに意識を集中させる。


「・・・・・・・・・やっぱりかぁ。」


実は若い頃異世界転生ものの小説が好きだった私。それで知ってはいた。これが私のチートらしい。


スキル:蛇使い 

 蛇に好かれるスキル。蛇に好かれすぎてどんな遠い所の蛇すら瞬時に呼び出せる。それが例え異世界の蛇であっても。


おい。これじゃあ蛇使いスキルじゃなくて蛇『召喚』スキルでしょうがぁ!蛇に好かれすぎてってどういうことじゃ!というか私、死にかけたってことだよね!?だから私大好き癒しの白蛇ちゃんが世界の壁なんかをすっ飛ばして来ちゃったってことだよね!?本当にありがとう!でもね、普通にやばいから!召喚系のスキルなんてこっちの世界でも伝説だし、前世でもチートスキル扱いがほとんどなのに!こんなのやばい以外何物でもないでしょ!


「はぁ。・・・・・・・とりあえず疎まれてる間にこの家を出よう。これくらいのスキルがあれば一人でもなんとか生きていけるでしょ。」


こうして私はこの家を出ることにした。

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