ドキドキ止まらない夜!?ワシ決めた♪魔法少女の新たな誓い!
あらすじ:学校で「最弱魔法使い」と呼ばれるオズワルドは、ひょんなことから最強の魔法少女・グリンディアの従者となりグリンディアはその後、オズワルドの家に居候することに。そんな二人の日常には、毎日のように少し奇妙な出来事が舞い込んでくるのだった。
夕方に起きた異変が恐ろしかった、グリンディアは「一緒に寝てほしい」とオズワルドに頼んだ。
頼りにされて嬉しい反面、心臓が激しく跳ねる。そんな彼女がオズワルドの布団に滑り込むと、二人の距離は驚くほど近くなった。
布団の中、オズワルドは目を閉じることもできず心の中で叫ぶ。
(こ…こんなのドキドキして眠れないよ…!い、色んな部分が…当たってますってば…!)
グリンディアは無防備に横向きになり、間近でオズワルドの目を見つめてくる。
「オズ…」と、囁くような声が聞こえた。
(うわ…顔が近い…と…吐息が…!)オズワルドの頭の中はパニックだった。
「今日のあれ…なんだったんじゃろうな…流石にワシだって怖い…」
グリンディアの声は震え、普段の彼女からは想像もつかない弱さが滲んでいた。
オズワルドはハッとし、真剣な顔になる。彼女を不安にさせてはいけない。
「だ…大丈夫です。僕がいますから。僕がグリンディア様をお守りしますから!」
その言葉は、意外なほど力強かった。
グリンディアはその声に少し安心したように微笑む。
「そうだよね…オズはいつだってワシを守ってくれるもんね。」
「はい…これからもずっとですよ♪」
「ありがとう…オズ…頼りにしてるよ♪」
そう言いながらグリンディアはオズワルドの胸にそっと寄り添い、彼の心臓の鼓動を感じながら撫でるように手を置いた。
(あふっ…そこは…)オズワルドは、耐えきれず心の中で悲鳴を上げた。
グリンディアは小さく微笑んで、「オズ♪」と囁く。
「グリンディア…様…」オズワルドの声はかすれていた。
そのとき、部屋のドアがわずかに開き、彼らのペット犬、ケルベロスが愛らしい鳴き声をあげながら駆け寄ってきた。
「ケルベロス♪お前もワシを守ってくれるの?」
グリンディアが頭を撫でると、ケルベロスは尻尾を振りながら「ワフワフ♪」と応えた。
「な…なにか言いたそうじゃな…。そうじゃ!魔法で聞いてみるかの!」
彼女は小さな魔法の詠唱を始め、動物の声を聞く魔法を発動する。
「ワフワフ♪(大丈夫♪僕もグリンディアを守るよ♪)」
ケルベロスの無邪気な声が響き、グリンディアの目が驚きで大きく見開かれる。
「そ…そんなことを思っててくれたのか…ありがとう…ケルベロス…」
「ワフ♪」と短く鳴きながら、ケルベロスはグリンディアの頬を舐める。彼女は穏やかな気持ちになり、自然と眠りに落ちた。
だが、オズワルドはその余韻と彼女の寝顔の破壊力により、中々寝つけなかった。
翌朝、朝食をとりながら二人は、これから祖母ピピンの住むマイハーマ村に向かうことをオズワルドの両親に伝えた。
「わかったわ♪いってらっしゃい♪」
母親の柔らかな声に続き、グリンディアも笑顔で応える。
「うん♪夕飯には戻ってくるからね♪」
しかし、オズワルドの母親は鋭い洞察力で尋ねてきた。
「グリンディアちゃん。急に二人でお祖母様のところに行くなんて何かあったかしら?」
「そ…それは…」グリンディアは言葉に詰まりつつも、表情を崩さない。
(お母様やお父様に心配させることになるから言えない…)
だが母親は優しく微笑み、グリンディアの手を握る。
「グリンディアちゃんはもう家族みたいなものよ♪何かあったら私たちにも相談してね♪」
その言葉に、グリンディアの目には涙が浮かぶ。思わず彼女はオズワルドの母親に抱きついた。
「ありがとう、お母様…大丈夫♪」
「うふふ♪」
母親の笑顔に、グリンディアは胸の奥で一つの決意を固めた。
(お母様…お父様…ケルベロス…オズ…♪みんな大好き♪ワシ決めた♪いつか必ず…オズと…♪)
オズワルドの母は、オズワルドの耳元でこっそり囁いた。
「オズワルド…良いわね?今日はきっと特別な日よ。頑張りなさいね?」
「な…何を…?」オズワルドは戸惑うばかりだった。
ホウキに二人で乗り込み、グリンディアが振り返る。
「では…いってくるのじゃ♪オズ、しっかり捕まってね♪」
グリンディアの超魔力によってホウキは衝撃波を伴いながら空高く舞い上がる。
「ひ…ひえええええええええええ!」
「こ…こら、オズ!変なところに捕まるな!」
「そ…そう言われましてもーーー!」
オズワルドの叫びを背に、ホウキは超高速で目的地のマイハーマ村へと向かっていった。
マイハーマ村ではグリンディアから水晶玉で2人で会いに来ると連絡を受けていた祖母ピピンが深いため息をついていた。
「ついに…この時が来たか…」
神妙な表情を浮かべた彼女は、二人の到着を静かに待っていた。




