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甘くて酸っぱい!?甘いリンゴと魔法のキス

あらすじ:学校で「最弱魔法使い」と呼ばれるオズワルドは、ひょんなことから最強の魔法少女・グリンディアの従者となりグリンディアはその後、オズワルドの家に居候することに。そんな二人の日常には、毎日のように少し奇妙で楽しい出来事が舞い込んでくるのだった。

挿絵(By みてみん)


魔法学園ギョウダァvs魔法学園フーナバの学園対抗5vs5 魔法力勝負が終わりオズワルドとグリンディアは一緒に街に戻ってきた。


「さあ♪ 一緒に美味しいもの食べに行こう♪」

グリンディアはすっかり上機嫌だ。


「は…はい♪ まだ夕飯まで時間がありますし、かぼちゃ亭のリンゴパイでもどうですか?」

オズワルドの提案に、グリンディアは満面の笑みを浮かべて頷いた。


街で一番美味しいと評判の「かぼちゃ亭」に到着した二人は、迷わずリンゴパイとお茶を注文する。ほどなくして出てきたパイの甘い香りが、店内に漂う。


「リンゴパイ美味しい! あまーい!」

グリンディアは頬を緩ませながら、大きなひと口をかじる。


「うん♪このリンゴパイは安定の美味しさですね♪」

オズワルドも笑顔を浮かべて、カップに注がれた紅茶を一口すする。


しかし、彼の心はどこか落ち着かない。目の前で嬉しそうにパイを頬張るグリンディアの姿を見つめながら、彼はひとり思案していた。


(グリンディア様…ご褒美のことは忘れてしまったのかもなあ…)

(いや、そもそも僕がご褒美をもらえるような活躍をしたかと言われると、微妙なところだし…。)


気を取り直そうとするものの、ついつい視線はグリンディアの口元へと向かってしまう。


「ん? 妙な表情してどうしたのじゃ?」

不意にグリンディアがこちらを覗き込む。


「いえ…! ななな、なんでもありません! リンゴパイ美味しいですね♪ははは♪」

慌てて誤魔化すオズワルドに、グリンディアは首をかしげたものの、すぐにまたパイに夢中になった。




食事を終えた二人は、グリンディアが居候しているオズワルドの自宅へと戻った。


挿絵(By みてみん)


家ではオズワルドの母、父、そして愛犬のケルベロスが温かく迎え入れてくれる。夕飯を家族全員で賑やかに楽しんだ後、それぞれが寝室へと向かった。





オズワルドはベッドに横になりながら、今日一日を振り返る。

「ふわあ…結局、何もなかったけど…。僕はいつからこんな期待ばかりするようになったんだろう…?少し頭を冷やして反省しなきゃな…。」


そうつぶやきながらも、彼の心にはもんもんとした気持ちが残っていた。


その時、部屋の扉がノックされた。


「オズ、起きてる?」

聞き慣れた声に、オズワルドは反射的に身を起こした。


「は…はい! 起きてます!」


扉が開き、そこには寝巻き姿のグリンディアが立っていた。


「今日は学園対抗勝負、オズ頑張ったね♪」

グリンディアは柔らかい笑みを浮かべながらベッドに近づいてくる。


「ははは…ありがとうございます。微妙な勝利ではありましたが…。」


「それでも約束したじゃろ? オズが対抗戦に出たら、ご褒美をあげるって。」

グリンディアは少し照れたように視線をそらした。


「そ…そう言ってくれてましたね。」

オズワルドの胸の鼓動が、急速に高鳴り始める。


「ワシは結局出場しなかったし、微妙な勝利だったけど…でも約束は約束じゃ。だから…約束通り、オズにご褒美をあげようと思って…♪」

グリンディアは小さな声でそう言うと、顔を真っ赤に染めた。


「ご褒美のキスは…またホッペが良い? そ…それとも…?」


グリンディアの声は震えていて、その目は期待と不安が入り混じったような色を宿していた。


オズワルドの心臓は、今にも破裂しそうだった――。


次回:2人の想いは…

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