表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
84/118

突破せよ!最強結界の向こう側!オズワルドの秘策!

あらすじ:学校で「最弱魔法使い」と呼ばれるオズワルドは、ひょんなことから最強の魔法少女・グリンディアの従者となりグリンディアはその後、オズワルドの家に居候することに。そんな二人の日常には、毎日のように少し奇妙で楽しい出来事が舞い込んでくるのだった。


挿絵(By みてみん)


青空の下、魔法闘技場の観客席はざわめきに包まれていた。ギョウダァ魔法学校とフーナバ魔法学校の対抗戦がクライマックスを迎えつつあったからだ。


5対5のチーム戦で始まった勝負も、今やフーナバの生き残りは1人──結界術の天才・エイリックだけになっていた。だがエイリックが放つ圧倒的な防御力に、ギョウダァの生徒たちは苦戦を強いられていた。




「もう一回よ!」

リシアが勢いよく叫ぶ。彼女の掛け声に応じて、チームメイトたちが次々と魔法を繰り出した。


「ライトニング・スナイプ改!」「ファイヤーボール!」「フローズンアロー!」「もう一度…氷全力投げ!」


再度強烈な魔法が一斉に放たれ、エイリックの結界に炸裂する。闘技場全体が閃光と爆音に包まれた。だが、煙が晴れた後には、傷一つない結界が輝いているだけだった。


「なっ…なんて硬さなの…!」

リシアが呆然とする中、結界の中から悠然とした声が響いた。


「だから言ったじゃないですか。ちょっと熱い程度ですよ。僕の結界を壊すなんて無理ですって。」

エイリックは結界の中でくつろいだまま肩をすくめる。

「降参した方がお互い楽ですよ?僕もこのまま寝ちゃいたいくらいですし。」


フーナバ学園校長リュートの孫であり、結界魔法の天才と名高いエイリック。

彼は伝説の魔法使い「大魔法使い五芒星」の一人であるリュートから、圧倒的な結界術を受け継いでいた。

そして面倒くさがりな性格が災いし、攻撃も防御もすべて結界の中で完結するという特異な戦法を編み出していた。



「でも、そんな結界の中にいたら攻撃だってできねえだろ?」

ギョウダァチームのレオンが呟くと、エイリックはニヤリと笑った。


「ちゃんと考えてますってば!いきますよーーー!ライトニングボール!」


エイリックが静かに手を挙げると、結界の上に眩い光の球体が現れた。それは瞬く間に二発の電撃攻撃を放ち、フレアとリシアに向かって襲いかかった。


フレアは素早く手に小さな防御結界を形成して衝撃を弾いた。


リシアも同様に手に防御結界を張り、何とか攻撃を弾き返す。

だが、二人の顔には明らかに疲労の色が浮かんでいた。


「くっ…この攻撃魔法、なんて重いの…!」リシアが歯を食いしばりながら言った。


「まだまだ僕の本気じゃありませんよ?」エイリックは不敵な笑みを浮かべた。

「どうですか?降参していただけますか?」


「誰が降参なんかするもんですか!」リシアが強い口調で反論する。


エイリックは肩をすくめながら呟いた。

「うーん、女の子相手に攻撃魔法を使うのは気が引けるけど、仕方ないですね…ライトニングボール!」


エイリックの光の球体から、さらに強烈な電撃が放たれた。高速で二人に迫るその一撃に、リシアとエルフィールは一瞬動きを止めた。


「くっ…早すぎる…!」リシアが声を絞り出す。


エルフィールは震えながら言った。「こ…怖い…」


電撃が直撃する寸前、レオンがリシアの前に、フレアがエルフィールの前にそれぞれ飛び出した。

そのままレオンはリシアを庇い、強烈な衝撃を受けた勢いで場外に押し出される。


同時に、エルフィールをかばうように現れたフレアもエイリックの攻撃を受け、エルフィールとともに場外へ飛び出してしまった。


「フ…フレア、私を庇ってくれたの…?」エルフィールが呆然とした表情で問いかける。

フレアは苦笑いを浮かべ、「へへへ、つい庇っちまった…」といった。


一方、レオンは呻き声を漏らしながら地面に倒れ込む。

「いてえ…ったく、あとは任せたぞ…」


こうして、ギョウダァ学園チームの戦線に残ったのはオズワルドとリシアの二人だけとなった。



「あいつ強えわ」

突如オズワルドの肩に小さなグリンディアが現れた。


「うわっ!グリンディア様!?なんで僕の肩に!?」


小さなグリンディアが肩の上で笑っている。

「分身魔法じゃよ。ミニ分身体を作ってオズの肩に乗せておいて、本体からこっちに意識を切り替えたんじゃ」


「えっ、何言ってるのか全然わかんないですけど…」

オズワルドは困惑した表情を浮かべる。


グリンディアはエイリックの結界を睨みつけ、

「あの硬い結界はオズとリシア姉ちゃんの魔法パワーじゃちと厳しいな。ワシじゃないと破壊出来んじゃろうな。」と分析する。


「諦めるなら今のうちですよー?」エイリックの声が響く。再び彼の光球が動き出した。

「ライトニングボール!」

凄まじい電撃が放たれ、オズワルドとリシアはただひたすら逃げ回る。


「くそっ、どうにかならないの?」リシアが悔しそうに叫ぶ。


「うーん、どうする?負けたらワシがエイリックとデートすることになるかもじゃぞ?」

オズワルドの肩に乗ったグリンディアが茶化すように言う。


「それだけは嫌だーー!」

オズワルドが悲鳴のような声を上げた。



エイリックの攻撃は容赦なく続きオズワルドとリシアは必死に逃げるばかりだった。

オズワルドは逃げながらも必死に考えを巡らせる。そしてリシアの元に駆け寄った。


「リシアさん!作戦があります!」

「なによ?」リシアが険しい顔で問い返す。


オズワルドは耳打ちをすると、リシアは微妙な表情を浮かべたが、うなずく。

「なんとも情けない作戦だけど…やるしかないわね…」


「はい、これしかありません!」



「どんな作戦を立てても無駄ですよ~。もう降参して下さいってば。」

悠然と構えるエイリック。


エイリックの絶対結界を前に、果たしてオズワルドたちの作戦は成功するのか──!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ