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美女と野獣!?初心者フレアの悩み!グリンディアのデート指南!

あらすじ:学校で「最弱魔法使い」と呼ばれるオズワルドは、ひょんなことから最強の魔法少女・グリンディアの従者となりグリンディアはその後、オズワルドの家に居候することに。そんな二人の日常には、毎日のように少し奇妙で楽しい出来事が舞い込んでくるのだった。


挿絵(By みてみん)


魔法学園の授業が終わり、教室の片隅では、オズワルドとグリンディアが並んで座り、雑談を交わしている。

そこへ、少しそわそわとした様子のフレアが二人に歩み寄った。



「というわけで…!」

フレアは息を整えると、一気に話し始めた。


「エルフィールとデートできることになったんだ! デートコースを一緒に考えて欲しい!」


「えっ、エルフィールとデート?」

オズワルドは思わず聞き返した。


「そうなんだ…ついにOKもらったんだよ!」


フレアの顔は満面の笑みだ。だが、それを見たオズワルドの表情はどこか微妙で、曖昧な笑みを浮かべるだけだった。


「ふ~ん…そうか…」


「むぅ」

その微妙な反応に、隣のグリンディアがむっとして小さく頷く。何か言いたげだが、代わりにフレアが話を続けた。


「頼むよ!デートなんて初めてなんだ!」

彼の切実な願いに、グリンディアはため息をついて肩をすくめた。


「しゃーないのう。ワシがアドバイスしてやるわい!」

その声にはどこか楽しそうな響きがあった。


「ありがたい!頼む!」とフレアが感謝の言葉を投げる。


オズワルドも苦笑しつつ、「正直僕にはよくわからないことなので…よろしくお願いします…」

と静かに賛同した。



それからグリンディアによるデート指南がはじまった。

「まずじゃな、食べ物が美味しい店に連れて行くこと。これは外しちゃいかん!」

グリンディアが偉そうに胸を張りながら言う。


「了解。美味しい食べ物な…」

フレアは素直に頷き、何かをメモしている様子だ。


「美味しいだけじゃ駄目じゃ。お店の雰囲気も大事じゃ♪」


「雰囲気か…難しいな…」


フレアは頭を掻いて考え込む。

「そうだ、この街で最高のレストランのかぼちゃ亭があるじゃん!あそこに決まりだな!」


だが、グリンディアは即座に却下する。

「駄目じゃ!」


「なんでだよ!かぼちゃ亭は美味しい店だろ?」


「かぼちゃ亭は確かに素敵なお店じゃが定番すぎる。今回チョイスしたら手抜き感が出る!」


「そ、そうなのか?」

フレアが唖然とする横で、オズワルドが感心したように頷いた。

「なるほど、そういうものなんですね…」


「お店選びを一生懸命考えてくれたっていう、その気持ちが女の子は嬉しいんじゃ♪」

グリンディアは得意気に言う。


「なるほどな…よし、俺も一生懸命考えるよ。」


その様子を見て、オズワルドも小さくつぶやいた。

「勉強になります…」


しかし、フレアはグリンディアの視線がなぜかオズワルドに向いているように感じていた。

(あれ…なんかオズワルドに言ってないか?)




デートの当日。青空の下、エルフィールは集合場所でフレアを待っていた。しかし、約束の時間を過ぎても彼は姿を現さない。


「もう…フレア、遅いわね…」

彼女はため息をつく。そのまま5分、10分と過ぎ、ついに30分が経過した頃だった。


「ごめん! 遅れた!」

唐突に現れたフレアは息を切らし、頭を下げる。


「もう! 待ってたわよ!」

エルフィールが頬を膨らませる。


「悪い、悪い…準備に時間がかかったんだ」


「準備?」


「一緒に河原に来てくれないか?」


不思議そうな顔をしながらも、エルフィールはフレアについていく。着いた先は、澄んだ川が流れる美しい河原だった。そして、そこには魚や栗、キノコがずらりと並んでいる。


「これ、どうしたの?」

驚くエルフィールに、フレアは少し照れたように笑った。


「朝から集めたんだよ。エルフィールに喜んでもらいたくてさ」


その言葉に、エルフィールは微笑んだ。

「そっか…ありがとう」



フレアは手際よく火を起こし、食材を焼き始めた。炭火でこんがり焼かれた魚やキノコは、香ばしい香りを漂わせている。


「エルフィール、これ。熱いからフーフーして食べてな」


エルフィールは渡された焼き魚を受け取り、そっと息を吹きかける。そして一口かじると、目を輝かせた。


「うん…美味しい♪」


その一言に、フレアの顔が一気にほころんだ。


「へへへ…良かった♪」


二人は河原の景色を眺めながら、楽しいひとときを過ごした。エルフィールの笑顔に、フレアの胸はじんわりと温かくなる。

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