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星空の下、二人きりの野営

星が輝く夜、魔法学園の郊外学習での野営が始まった。オズワルドとグリンディアは、周囲を守るための結界を張り終え、夕飯の準備に取り掛かっていた。小さな焚き火がチラチラと揺れ、暖かい光が二人の影を投げかける。



「オズー!お腹すいたー!早くご飯作ってよー!」

グリンディアが少し拗ねたように声をかけると、オズワルドは微笑みながら返事をした。

「はいはい♪ 今すぐに。」


今日の夕食は、グリンディアが先ほど仕留めたボアの肉を使ったシチュー。それに加えて、オズワルドが川で捕まえた魚を焼き、小麦粉で簡単なパンを作っていた。火を囲みながら、二人は星空を眺め、静かに食事を始める。


「うまーーーーー!美味しい!」


グリンディアが満足そうに口を拭き、さらに続ける。

「これ、オズのお母様のご飯みたいに美味しい!」


オズワルドは照れくさそうに笑った。

「喜んでもらえて嬉しいですよ♪ 母さんのお菓子作りだけじゃなくて、料理も手伝ってましたからね。」


「本当に?こんな美味しい料理をオズが作れるなんて!」

グリンディアは目を輝かせる。


「今の時代は、男も料理を覚えないとダメだって母さんに叩きこまれたんですよ。」

「そかそかー!さすがオズのお母様、ナイスだなー!」


グリンディアは内心、もしオズワルドと結婚したら、毎日こんな美味しい料理が食べられるかもしれないと考え、思わずニヤリとした。


「しかし…こうやって星を見ながら外で食べる食事は、また特別ですね♪」

オズワルドがしみじみと言うと、グリンディアも同意した。

「うんうん♪ 楽しいね♪」


その瞬間、遠くから騒がしい声が聞こえてきた。

「火が焚かれてる!他のチームだ!」「行くぞーーー!」


オズワルドは驚いた表情を浮かべた。

「うわ…!」


グリンディアは呆れたようにため息をついた。

「あーあー。せっかくいいムードだったのに…」


オズワルドが慎重に問いかける。

「どうします?戦いますか?」


グリンディアは自信たっぷりに答えた。

「心配いらん。ワシの結界がある。」


他のチームの学園生たちが突進してきたが、グリンディアが張った結界に阻まれ、驚きの声を上げた。

「うわっ!硬い…な、なんだこれ…?結界か…?」「こんな結界を作れる生徒なんて聞いたことないぞ…」


騒ぎが広がり、次々と他のチームも集まってきたが、彼らは結界の外でただ騒ぐしかなかった。一方、グリンディアとオズワルドは平然と食事を続けていた。


「オズ♪ シチュー、とっても美味しいからおかわりちょうだい♪」

「は、はい。」


オズワルドはグリンディアの要望に応えながら、彼女の底知れぬ実力に驚きを隠せなかった。

(やっぱり…グリンディア様は凄すぎだなあ…)


結界の外では二つのチームが戦い始め、混乱が続いていたが、結界内の二人は悠々と過ごしていた。

結局、結界を破れないことが分かった他のチームは退散し、夜の静けさが戻ってきた。



食事を終え、満腹になったグリンディアが満足そうに言う。

「さて♪ お腹もいっぱいになったし、もう少ししたら寝るかな。」


オズワルドも微笑んで答える。

「はい♪ そうですね♪」


だが、オズワルドはふと気づいた。

(って…よく考えたら、僕たち…二人きりじゃん…!)


食後の雑談を楽しんだ後、二人はグリンディアが結界の中で作った家で寝る準備を始めた。



──夜が更け、二人はシェラフにくるまり、静かな時間が流れる。すると、ふいにグリンディアが話しかけてきた。


「オズ…」

「グリンディア様…?」

「二人きりだね…」


オズワルドは驚き、胸が高鳴った。

「えっ? グリンディア様…」

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