学園祭の策謀!?四天王の企みとヤーキバソの美味しい香り
グリンディアとの魔法力勝負の約束を取り付けた学園四天王は、生徒会室に戻り、早速会議を開いていたギョウダァ魔法学園の生徒会室に、静かな緊張感が漂っていた。
学園の四天王、学内で最高クラスの魔法力を誇る四人が一堂に会し、ついに決まった戦いの話し合いを進めていた。リーダーであるイグニスが、落ち着いた声で切り出す。
「さて、グリンディアとの魔法力勝負が決定した。これは我々の実力を学園全体に証明する絶好の機会となる」
生徒会室には、イグニスを中心に四人の四天王が集まっている。陽気なレオンが、軽く笑って肩をすくめた。
「グリンディアって面白いやつだったな。悪い奴じゃなさそうだし、そこまで気にすることもないんじゃないか?」
その言葉に即座に反応したのはロザリンだ。彼女は眉をひそめ、口を尖らせる。
「えーっ!?あたしとキャラが被るし、なんか気に入らないんだけど!」
イグニスは咳払いをし、冷静に場を引き締めた。
「彼女の性格の事や、ましてキャラ被りなんて些末なことだ。それより重要なのは、彼女が我々を脅かす存在であるということだ」
「ご…ごめん」ロザリンは渋々黙り込んだ。
レオンも頭をかきながら「そ、そうだな…」と反省したように頷いた。
「そ…そうだ!あいつ、たった二人で私たち四人に勝負を挑むとか言ってたけど、本当にそのままでいいの?正直、めちゃくちゃムカつくんだけど!」
ロザリンの苛立ちに答えたのは、冷静で知性的なセレナだった。
「ロザリン、感情的になるのはやめて。大事なのは勝利。私たちが必ず勝つことよ」
イグニスも頷きながらセレナの言葉に同意した。
「そうだ。勝利こそが最優先だ。グリンディアが我々を侮っているなら、それはむしろ好機だ。油断しているならば、それこそ我々の勝ち目が広がるということだ」
こうして、四天王たちは自分たちの名誉を賭けて、グリンディアとの対決に向けて準備を整えていった。彼らは、リーダーのイグニスを中心に、着実に戦略を練り上げていくのだった。
――その頃、オズワルドのクラスでは、学園祭の準備が着々と進んでいた。クラスのメンバーたちは、手分けして各自の担当をこなし、賑やかに話し合いながら作業に取り組んでいる。
「んー!このヤーキバソ、美味しい!」グリンディアが満足そうに試食を楽しんでいる。
彼女の目の前には、湯気を立てるヤーキバソがあり、香ばしい匂いが漂っている。
その様子を見て、ヤーキバソのチームであるジェリコが心の中でほくそ笑む。
(ふふふ…みろ!あのヤーキバソの為に、我が家に代々伝わる秘伝のソースを持ってきたんだ!この勝負、負けるわけがない!)
そこへオズワルドが近づいてきた。
「へぇ、ヤーキバソの試食をしているんですね♪」
「オズも食べる?」グリンディアは笑顔でヤーキバソをフォークで差し出す。
オズワルドは顔を真っ赤にして戸惑いながらも「は、はい」と口を開けて一口もらった。
その瞬間、彼の顔はさらに赤くなり、「美味しいですね…」と照れくさそうに答える。
一方、ジェリコは心の中で叫んでいた。
(く…くそっ!あの場所は俺が必ず奪ってやる…!)
クラスの一部の男子たちも、そんなオズワルドの様子を見て内心複雑な思いを抱いている。
(畜生…オズワルドめ、青春しやがって…)
オズワルドは、少し気を取り直しながらも、ヤーキバソの匂いに感心していた。
「それにしてもヤーキバソの香りって本当にいいですね。これならお客さんを引き寄せますよ」
「確かに美味しい匂いがするのう。」グリンディアが頷く。
「この魔熱プレートだとヤーキバソを作るのに最適なんですが、お菓子だと作れるものは限られます。」
「そうなの?」グリンディアが首をかしげた。
オズワルドは真剣な表情で続けた。
「最近、気温も高くなってきましたし、ヤーキバソを食べた後に甘いお菓子だと喉が乾いてしまうんです。お客さんが続けて買ってくれるかどうか、ちょっと不安なんですよね」
「なるほど…それは確かに難しい問題じゃな。冷たくてさっぱりしたお菓子があれば良いのじゃが。」
グリンディアの言葉にオズワルドはハッとした。
「冷たくてさっぱり…?そ、それだ!そんな発想は僕には全くなかった…!さすがグリンディア様!」
その瞬間、彼の中で新たな戦略がひらめいた。
こうして、学園祭も近づく中で、四天王とグリンディアの魔法力勝負、そしてオズワルドたちのクラスの出し物は、それぞれの目的に向けて動き始めた。学園は、緊張と期待に包まれながら、運命の日を迎えようとしていた。




