オズワルドのマブダチ誕生!?
今は魔法学校ギョウダァの授業の中休み。トイレから戻ってきたオズワルドは、教室に入ろうとしていた。
「よー!オズワルド!」
「フレアー!?どうしたの?」
オズワルドが驚いて返事をすると、フレアが笑顔で近づいてきた。
「体調はどうだ?」
「グリンディア様に回復魔法してもらったから、バッチリだよ!」
オズワルドは明るく答えた。
「ああ、そうか。なら、元気になったついでに、もう一度魔法力勝負しないか?」
「ははは…遠慮しておくよ」オズワルドは軽く手を振りながら後ずさる。
「なんでよ~?」とフレアは少し不満そうに言ったが、すぐに話題を変えた。
「そういや、グリンディアちゃんはどうしてるんだ?」
「グリンディア様は授業中からずっとお昼寝してて、そのまま寝てるよ。」
その時、教室の隅から「ZZZZ」という寝息が聞こえた。
「へぇ~、そいつは豪快だな」
フレアは感心したように笑い、目を細めて教室の隅を見つめた。
「それより、何か用事でもあるの?」
オズワルドが疑問をぶつけると、フレアは急に思い出したように指を鳴らした。
「ああ、そうだった!エルフィールちゃんいる?」
「エルフィール?知り合いなの?」
「この前の魔法力勝負の後、回復してもらったから、お礼をしようと思ってさ」
「ああ、そういうことか。ちょっと待ってね」
オズワルドは教室を見渡し、エルフィールを見つけた。
「いたいた。エルフィール、フレアが呼んでるよ」
エルフィールは少し顔をしかめて立ち上がり、小声で
「ゲッ…あのいい加減男か…」と呟きながらも、フレアの前に歩み寄った。
「よー!エルフィール!この前はありがとうな!」
フレアはいつものように陽気な声を張り上げるが、エルフィールは少し目をそらしながらぎこちなく返事をする。
「ど、どういたしまして…」
その瞬間、フレアは突然にっこりと笑って、思わぬ一言を放った。
「この前回復してくれたお礼に、エルフィールをデートに誘おうと思ってさ♪」
「はぁ!?デート!?」
エルフィールは瞬時に顔を真っ赤にし、驚きで言葉を失いながらも反射的に声を上げた。オズワルドも同様に驚き、目を丸くしてフレアを見つめる。
「誰があんたみたいないい加減男とデートなんかするもんですか!」
エルフィールは怒りを込めて叫んだ。
「山に行って、デカいイノシシを捕まえて、焼いて食わせてやるからさあ♪」
「そんな脳筋デート、行かないわよ!」
「そんな~」とフレアは肩をすくめた。
「とにかく、あなたとデートなんて絶対にしない!次の授業の準備があるから失礼するわ!」
エルフィールは怒ったまま、教室を出ていった。
「ちぇ~冷てえなあ」とフレアはため息をつく。
「なあオズワルド、エルフィールをデートに誘う方法、ないかな?」
フレアが少し真剣な顔つきで尋ねると、オズワルドは困惑した表情で答える。
「と…というか…この前はグリンディア様と付き合いたいと言ってなかった?」
フレアは軽く笑いながら、さらっと答える。
「あれはオズワルドと魔法力勝負がしたかったから言っただけだよ」
「さらっと最低だね…」オズワルドは呆れ顔で答えた。
「オズワルドもさあ。エルフィールをデートに誘う方法を一緒に考えてくれよ。友達だろ?」
「友達…?今なんて?」オズワルドは不思議そうにフレアを見た。
「何が?」とフレアはきょとんとする。
「僕とフレアは友達なの?」
「男同士、あんだけ熱い勝負をしたんだから、もうマブダチだろ?」
とフレアは笑いながら、オズワルドの肩を軽く叩いた。
「マブダチ…!やったー!ありがとう!これからもよろしくね!」
オズワルドは飛び跳ねるように喜んだ。
「当たり前だろ、マブダチ同士。たまに魔法力勝負しような♪」
「そ…それは遠慮するかな…」オズワルドは苦笑いを浮かべた。
こうしてオズワルドは、魔法学校で初めて普通?の友達ができたのだった。
「まてよ…?ってことはクラスの全員とも熱い勝負をすれば、クラスのみんなとも友達になれるんじゃないか?」
「盛り上がってるところワリいけど、それはちょっと違う気がするわ…」
フレアは苦笑しながら言った。




