空から現れた謎の少女!?ピピン登場!
「えーっと…きっとこの街じゃな。」
ホウキに乗った少女は、軽やかに風を切って空を飛んでいた。緑色の髪が風に揺れ、陽に照らされてキラキラと輝いている。街並みを見下ろしながら、目的地を探しているようだ。
徐々に地上が近づき、石畳の道や家々が視界に広がる。少女はホウキを軽く傾け、ふわりと地面に降り立った。
「お?あの子に聞いてみるかの」
少女はホウキを片手に、目の前で掃除をしていた青年に声をかけた。
「そこの方。この街に住んでいるマオさんという一家の家を知らんかね?」
掃除をしていた青年、オズワルドは驚いて顔を上げ、目の前の少女に目を見開いた。
「あれっ??グリンディア様!?家の中にいたんじゃ?」
オズワルドは戸惑いながら、少女をじっくりと観察した。彼女の髪は緑色に変わっていて、普段のローブではなく、見慣れない服を着ている。
「それ、新しい魔法ですか?髪が緑色になってますね。」
しかし、少女の返事は予想外だった。
「ん?君はグリンディアの友達かの?」
オズワルドは混乱した。
「えっ?何を言ってるんですか?」
少女はオズワルドをじっと見つめ、にっこりと笑った。
「おおーーー!君、なかなかのイケメンじゃな!」
「な…なんですか、いきなり…」
「ワシ、グリンディアじゃけど…君とキスしたくなっちゃったの…」
「えーーーーーーっ!?」 オズワルドは完全に驚いて後ずさった。
「どうしても…君とキスしたいんじゃ。駄目?」
オズワルドの頬が真っ赤に染まった。 「ほ…本当にですか?」
「本当に♪」
「あの…僕、初めてですけど…良いんですか…?」
「とても良い!むしろナイスじゃ!」
「わ…わかりました…」オズワルドは少女の肩を掴み緊張しながら唇を突き出した。
その瞬間、家の窓が大きく開かれ、もう一人のグリンディアが姿を現した。
「おーい、オズ~!ケルベロスの散歩がてら夕飯の材料を買ってきてってさー。」
しかし、すぐに目の前の光景に気付き、グリンディアの顔が青ざめた。
「って!!!ちょっとーーー!何をしてるんじゃ!?」
オズワルドは信じられない光景に声を上げた。目の前には二人のグリンディアがいる。
「えっ…グリンディア様が二人!?これは分身の魔法…?」
その時、家の扉が開いて、オズワルドの母親が顔を出した。
「まあ…どなたかいらしたのかしら?」
母親も、目の前に並ぶ二人のグリンディアを見て驚いた。
「あら、グリンディアちゃんそっくり!グリンディアちゃんのお姉さんかしら?」
本物のグリンディアはため息をつきながら答えた。
「えーっと…結論から言うと、こちらはワシのお祖母様じゃ…」
「よろしくの♪」
「えーーーつ!?お…お祖母様!?」




