病は気から
よく病は気力でなおすんだというが、どうしようもない病気や難病だってある。
私は精神障がい者になる前は、普通に生活していた。
何ら変わらない日常生活を過ごし、仕事も普通にこなしていた。
しかし、仕事へ行く不安と仕事量が増えてきて、責任感が大きくなり、休みがちになってしまった。
前職は介護をやっていて、お年寄りの介助を只管行っていた。
最初はまあ自分でもこれくらいはできるだろうと高をくくっていたが、仕事上で、ミスが増えて、叱責されて、テンションが下がる毎日。
段々ストレスがたまり、暴発しかけたこともあった。
自分は仕事に向いていないのではないかと、ふと思い始めた時期もあった。
ミスが増えていくたびに、イライラしたり、怒りがふつふつ湧いてきたりする日々が続いた。
やがて、仕事を休みがちになり、傷病手当金を貰いながら、生活する日々もあった。
決して、多い支給額ではなかったが、それなりに生活を楽しんだ。
今は、精神障がい者になって、少しだけ身軽になった。
手帳も持っているし、かかりつけ病院での医療費も安くて、すんでいる。
この世界にはきっと多くの障がい者がいるに違いない。
その人たちのことを無碍にしないでほしい。