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第4話 痕跡

沙友理さんと一緒にシャワーを浴びて、ドライヤーでしっかりと髪を乾かす。

彼女のアドバイスに従って、ボディソープやシャンプー・リンス等は使わずに。


『なんで?』と尋ねると、


「バレるからに決まってるでしょう?」


との事。


「合格発表を見に行っただけなのに石鹸系の香りや入浴、シャワーの痕跡を残したら、いかに鈍い人でも私と何をしてきたのか直ぐに判るわよ〜?」


「僕にはバレて困るような…………!?」


そうなんだと思いながら、僕にはバレて困るような人は居ないかなと……………………


居たね?

さすがに、兄さんにだけはバレるのは不味いか。


「真樹さんにだけは、バレても問題無いからね?」


「!なんで?」


「ん〜、公認だから、浮気?」


「……………………兄貴、そんな趣味が有ったんだ………………………………」


「ん〜、チョット違うけど、そんな感じかな?真樹さんにパトロンになってもらうのと婚約する時の条件にしてもらっているから。」


「…………かなり、刺激的な条件だね?」


「そうでもないわよ?不特定多数とか、行きずりの相手とかは駄目って事になってるし?」


「え〜っ、不特定多数としたことあるの!それって、『セフレ』ならOKって事かな?」


「流石に無いわよっ!他にも話せない条件有るけど、そうよ、セフレOKみたいな、そんな感じよ。

まあ、『避妊は必ず』って必須条件有るけど、今日は守れなかったな〜?

克也君のせいだからね!」


「……………………僕だけのせいですか?」


「そうだよ〜、誘ったのは私だけと、実質、克也君に襲われたようなものだからね?」


「沙友理さん?酷い!!抵抗しなかったよね?」


「でも、あの部屋の惨状を見た人は私が襲われたと思うわよ?服も下着も破られて部屋の中も荒らされてるように見える状況だから、『合意の上で』とは判断されないわよね。今後、女の子から誘われたら気をつけてね!」


「……………………『女の子』って、怖いんだけど?」


「そうだよ〜、怖いんだよ〜?私は怖くないけどね!」


「十分怖いですっ!」

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