表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/18

プロローグ

無かった……………………


僕の番号は、無かった。


どうやら、落ちたらしい。

手応えは、少しだけ、有ったんだけどな〜


合格発表の掲示板の前、合格を喜ぶ人々を他所にボケてしまいそう。


学科は充分に合格圏内。

面接も、そつなくこなせたと思いたい。

でも、実技が……………………


実技の担当教官との相性が最悪だったしな〜?

時間内に何とか仕上げて提示した、自信作のデッサンは、一瞥しただけで、


『…………もう帰っていいよ。』


と言われてしまったからな〜


仕方ない、切り替えて行こう!

両親には、結果だけ報告。

父は、『…………そうか。』だけ。

母は、『来年が有るわよ〜、あっ、再来年もあるからね〜』と。

兄二人と妹と、妹親友でもある腐れ縁の幼馴染には、メール送信のみ。開封通知は来たけど、それ以外は何もなし。まあ、気を遣ってもらっているようだが、ソレはそれでかえって有り難い。


師事していた先生には、気が重いけど会って報告しないと。

『先生』とは言っても、現役の学生だけどね。


自分でも足取りが重くなっているのを自覚しながら、錘を引き摺るようにノロノロと歩き辿り着いた、勝手知ったるアトリエのあるマンションのオートロックを解除しエレベーターに乗り込む。

扉が閉まると同時に挫けそうになるのを我慢しつつ階数表示を見上げ、深呼吸しながら降りて通路を歩き辿り着いた部屋の扉をノックした。

平成年代中盤の頃のお話になります。

高速インターネットが普及し始めて、携帯電話でネット接続が始まった時期です。

今の事情とは異なる事も出て来ますが、矛盾が有ってもスルーして頂ければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ