三十年後の空の幻影 悲報・三十年以上前の機体にボコられる
名無しのパイロットさん
悲報・栄光あるセンター司令部直轄の機動兵器第一教導隊、シミュレーターで三十年以上前の機体にボコボコにされる。
名無しのパイロットさん
ボコボコどころの話じゃねえ。完全に消滅するレベル。
名無しのパイロットさん
ちょっとー難易度間違ってるんですけどー?
名無しのパイロットさん
なんでレーダーの範囲外から攻撃が飛んできて百発百中なんですかねえ……。
名無しのパイロットさん
機影とか確認もできなかったんですが。
名無しのパイロットさん
いやマジでおかしくね? いくら当時最高のスペックだろうと、三十年前と比べたら索敵性能はこっちが上に決まってる。先手を取られるはずがない。
名無しのパイロットさん
ぜってえ思い出補正入ってるわ。
名無しのパイロットさん
カタログスペック的にはどうなん?
名無しのパイロットさん
ちょっと調べてみる。
名無しのパイロットさん
よろー。
名無しのパイロットさん
推力とか出力は頭に入ってるけど索敵範囲までは覚えてないな。
名無しのパイロットさん
当時基準どころか今基準でも中々の推力だからインパクトがヤバい。
名無しのパイロットさん
まあ機動兵器に搭載するようなエンジンじゃないからまだ納得できるよ。当時の人間がミンチにならない筈がないって点を無視すればな。
名無しのパイロットさん
今現在の耐G装備とコックピット周りの技術でもギリギリなのに、三十年前の技術でパイロットが生きてる筈がないだろいい加減にしろ!
名無しのパイロットさん
実はAI制御で動いていた方が説得力がある。
名無しのパイロットさん
調べ終わった。どうも当時の機体と比較しても索敵やらレーダー性能はかなり低いっぽい。戦争中期に作られたくせに、戦前の機体にも負けてる可能性がある。
名無しのパイロットさん
はあ!?
名無しのパイロットさん
なんでやねん。
名無しのパイロットさん
やーっぱり思い出補正でシミュレーター上の性能上げやがったな!
名無しのパイロットさん
こんなに俺達と上の世代で認識の違いがあるとは思わなかった。
名無しのパイロットさん
何考えてそんなの作ったんだ?
名無しのパイロットさん
とにかく速さと継戦能力最優先で削れるところはとことん削ったみたい。冗談抜きに推力と武装のことしか考えてないんじゃね? 装甲とか殆ど板だし。
名無しのパイロットさん
それ欠陥機だろ……。
名無しのパイロットさん
円のステータスで表すと極限まで尖ってるかゼロかのギザギザになるな。
名無しのパイロットさん
センター極東のウニ食べたい。
名無しのパイロットさん
どんなに擁護しても実験機が本当に実戦投入されたんかいな。
名無しのパイロットさん
軍にあるまじきオンリーワンの特別仕様で、量産用の製造ラインが存在しなかった芸術品なんだよなあ。
名無しのパイロットさん
頭おかしい。
名無しのパイロットさん
たった一人のために機動兵器の設計から製造、改良してたと考えると正気を失いそう。
名無しのパイロットさん
費用対効果は真っ黒な黒字みたいだったからセーフ。
名無しのパイロットさん
当時の関係者の胃は?
名無しのパイロットさん
真っ赤。
名無しのパイロットさん
設計図が血で描かれても不思議じゃないね。
名無しのパイロットさん
尊い犠牲やったんやろうなあ。
名無しのパイロットさん
つまりプライスレス。
名無しのパイロットさん
そうだねプライスレスだね。
名無しのパイロットさん
Ω\ζ°)チーン
名無しのパイロットさん
そんで、どうしてレーダー範囲外から撃ってきて当たるんだ?
名無しのパイロットさん
当時の人間に聞いたけどレーダー範囲外の敵を勘で当ててたから、シミュレーターはその勘の索敵範囲で設定される。と供述してた。その人も又聞きの又聞きレベルの情報だけど。
名無しのパイロットさん
こんなに俺達と上の世代で認識の違いが以下略。
名無しのパイロットさん
中世の決闘みたいな人力の話になった?
名無しのパイロットさん
なったかもしれん。
名無しのパイロットさん
なに言ってんだコイツ?
名無しのパイロットさん
すげえ馬鹿みたいな話してるんだけど自覚あるのかそいつ?
名無しのパイロットさん
なるほどねー欠陥の部分を人力でカバーしてたのかー(棒)
名無しのパイロットさん
これは正しい機械と人間の関係ですわ。
名無しのパイロットさん
お、いいこと言った。
名無しのパイロットさん
なお機械の発達(*'ω'*)
名無しのパイロットさん
ガル星人の技術を全部吸収した人類が、戦後三十年以上経ってまだリヴァイアサンを再現できないってヤーバイでしょ。
名無しのパイロットさん
予算的な問題じゃなくて技術的な問題だからなあ。ヤバイ(確信)
名無しのパイロットさん
人類の至宝(盗品)は伊達じゃあない。
名無しのパイロットさん
完全に技術的特異点。
名無しのパイロットさん
この前の演習、最新鋭の艦艇で揃えた正規艦隊複数投入してぼろ負けしたからな。
名無しのパイロットさん
チャージされた主砲がぶっ放されたら、バリア特化型の防空戦艦群ぶち抜いて奥の旗艦どころか艦隊まで消滅判定する化け物。
名無しのパイロットさん
建造は戦前からだったっぽい戦艦の火力か? これが?
名無しのパイロットさん
実際のところ、いつ頃再現できそうなの?
名無しのパイロットさん
百年でひょっとするとワンチャン。ただ技術的にクリアできても予算的に絶対無理。間違いなく人類連合が傾く。
名無しのパイロットさん
クローンで戦うこと以外を考えてなかった奴らの強みというべきか。福祉とか娯楽の概念もなかったのに不満は出ない。ただ敵を殺すだけの集団。こっわ。
名無しのパイロットさん
予算も人員も戦争にしかリソース割いてなかったんやなって。
名無しのパイロットさん
なおリヴァイアサンを奪取された際のガル星人の責任問題。
名無しのパイロットさん
ログ見たけど、殺すためだけの集団の筈なのに、リヴァイアサンが奪取されたのは出撃を決めたお前が悪いって言い合ってたからなあ。極論すれば同一人物が責任問題で揉めてるって気が付いたら笑えたけど。
名無しのパイロットさん
そいつらがほぼ全振りで作り上げた至高の芸術だからなあ。
名無しのパイロットさん
現在唯一確認されているガル星人仲間割れの記録。
名無しのパイロットさん
よし、気分転換終わり。今度は勘とかいうものを取っ払って、ちゃんとした数値で挑んでみるか。
名無しのパイロットさん
んだ。
名無しのパイロットさん
流石に数値を直して戦ったら勝てるやろ!
名無しのパイロットさん
そうそう!
名無しのパイロットさん
ガハハ!
◆
音声ログ
≪敵機接近!?≫
≪いくらなんでも速すぎる!≫
≪カタログスペックを見たがこんなに速くないだろ!? 腕だとでもいうのか!?≫
≪何で一発も当たらない!≫
≪当時の装甲と今の火器を考えてみろ! 掠っただけで勝てるんだぞ!≫
≪だから当たらねえんだよ!≫
≪なぜ躱せる!?≫
≪あ、青が!?≫
≪これが……!≫
『あらあら、何をしているかと思えば阿鼻叫喚とはこのこと。私が昔組み込んだプログラムですか。とは言え全く再現できていない劣化品なんですが、まあ、それでもエージェントの機体は人類に対処不可能でしょうねえ。なにせ原始人ですから。それにしても……』
≪バード!≫
『バハムートでないとは』




