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第4章  若槻揚羽

母から、部屋への異性の立ち入りは厳禁と釘を刺されていた圭祐の部屋には、以前から秘かにジッポーが居候していたことがわかりました。それだけでも十分なのに彼女が来た。若槻揚羽が…。

 第4章  若槻揚羽


 寝直すと眠りはとても深い。ちょっとの雑音では眼は醒めないのだ。

 それでもドアの呼び鈴を激しく押す音が、否応も無く耳に入ってきた。

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

(こんな穏やかな午後に、一体誰が……)

 半覚醒の中でそう言ってはみたが、体はまだまだ睡眠を欲している様で起きあがろうとはしていない。

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン

 俺が無視し続けていても、一向に音は鳴り止まなかった。

(この呼び鈴のヒステリックな鳴らし方は一体誰なんだ?)

 俺は圭祐にそう聞いた。


『先日、グランも会って、話しただろうあの子だ……』

(えっこのドアベル鳴らしてるのって若槻揚羽なのかぁ?)

『そうだよ。前にもこんな事があったんだ。それで僕はドアを開けらんなかったんだけど。だって開けて、入って来られたら何されるかわからないんだもの!!』

(そんな風には、見えなかったけどなぁ彼女。でも、こんなに呼び鈴押されたれなぁ。それにしてもだよ先日、家の中に入ってきた揚羽はこんなんじゃあなかった……落ち着いてて大人しかった)

『そうなんだよ。それで僕は不気味に思って、分けわかんなくなってあの時は対応を全てグランに丸投げしたってわけ』

(そうだったのかぁ……こんなドアフォンの押され方をされたら、実際ドア開ける気起きないよねぇ)

『――――――だろう』

(でも、でも、このままシカトしてたら、何時までもやってるし、ホント近所迷惑って事になっちゃうよ)

『そうだよなぁ……こまったぁ―――――グランどうしよう?』

(ドア、開けないにしてもドア越しに答えるくらいはしないと……俺の考えは、ホントは彼女を前回みたいに普通に上げてあげる方が穏便に済むと思うんだが)

『無理、無理、無理、僕は絶対堪えられない。母さんから異性は部屋に上げるなって言われてるし。彼女が僕の部屋に入って来て2人きりになってしまうなんて……』

「その場合、正確には俺も一緒にいるわけだしそんなに恐れなくっても……でも圭祐がこんなだと部屋に入れるのは無理か……圭祐、そんなに揚羽は苦手?」

『学校でも、揚羽に怒鳴られると全身に電気が走った様にびりびり来ちゃうんだぁ――――』

「それって、彼女に会いたい反応?、会いたくないのどっちなんだよ?」

『分かんないんだぁ――――――――!!!』

分かんないって何なんだ。圭祐は揚羽の事になると優柔不断になると言うか、自分の気持ちがまるで分からなくなるようだ。圭祐はかなりマゾっぽい気質を持っているのか……?

俺はドアにノブに伸ばそうとしていた手を思い直して引っ込めた。代りにドアの中央に開い     

ている覗き穴に眼を当ててドアの前に立っている人を見ようと身を乗り出した。

俺はドアの前に立ち、そっと真ん中の覗き穴から外に立っている人物を伺ってみた。

すると覗き穴の向こうは真っ暗だった。これは何かを穴に当てているか、さもなければ外からもこちらを覗いていると言う事を意味する。

 ヤバい……!!

 そう気が付いた俺は慌ててドアの覗き穴から、即座に顔を離した。間一髪、のぞき穴に指を2本突っ込まれた。これって目潰しじゃん!! 危ないなぁ。


「やっと出て来たわね。このモグラが!! 何時までもこそこそ穴に隠れてないで、いい加減諦めてそこから出て来なさいよ。この引き籠りの意気地なしモグラ!!」

(なななっなんなんだいきなり。ドア越しにこちらの顔も見てないのに……俺が村雨圭祐だと断定した罵倒のセリフ!! 俺じゃなくて誰か圭祐の家族だったらどうするんだ?)

 俺も少し分かってきた。

 この前会った揚羽とドアの外に立っている女は全然別人だ。それになんて失礼な事を言うんだ。グサグサ心に突き刺さる抉る苛烈な言葉を矢継ぎ早にぶつけて来る……

「そこにいるのは分かってるんだから、圭祐、いい加減にこのドア開けなさいよ!!」

 ドア越しにキレた女の声……玄関の覗き穴から見るんじゃあなかった。

 声の主はやはり若槻揚羽、承徳高校の圭祐と同じクラスの女性徒で、先日煮しめを持参で食事を作ってくれた子だ。

 やっぱり、こいつの性格はまるで分からない!!

 圭祐の記憶を探って気付いた事がある。彼の心の大きな傷になっているのは、彼が高校入学して少しすると苛めの対象にされてしまった事に原因がある。その苛めの筆頭にいたのがドアの外にいる揚羽らしいのだ。

 学校に行かなくなってまで、なんで彼女は圭祐を事まだ付け狙って来るのだろうか? もうそれで十分なんじゃないか? そうだとしたら先日彼女が圭祐に食事なんて作ってくれた事のはおかしい……。


 圭祐は揚羽が彼に絡んで来ることを2年に進級して学校に通学していた間、ずっと気に病んでいた様だが……。揚羽は生活指導や風紀委員でなく、どちらかと言うとそれとは対極にいる悪の存在とされるグループに所属してしまった女の子だ。

 そんなヤツがこんな時間に圭祐の所に一体なにしに来たっていうんだ……。そんな圭祐の心境などお構いなしで、今も揚羽はこのマンションのドアを激しくノックし続けている。同時に呼び鈴ボタンも激しく連打し続けている。

「開けてよう、圭祐、このドア開けなさいよ、こら」

「……」

「開けろ、開けなさいってば」

「……」

 揚羽のノックはもはやノックと呼べるレベルの叩き方ではなくなっていた。

「黙ってたら、このドア、蹴破るぞぉーこらぁ」

 明かにキレ始めた。

(圭祐、もう入れてあげようよ。入れてあげたら大人しくなるかも知れないよ)

『こうなってしまったらもう遅い。入れたら大暴れするぞ……ダメだ』


(そんなバカなぁ―――――)

 あれこれ激しいセリフを叫びながら、揚羽は俺の部屋のドアを足で激しくキックし始めた。もう蹴ってるじゃないか……もう近所迷惑だろうが。また隣のおばさんとか来ちゃうよ。

「分かったぁわかりましたぁ分かったから、もう止めて下さい 」

 俺は仕方なくドア越しに揚羽に向って叫んだ。

「やっぱり居たんじゃない。最初っからそう言えば良いのよ、圭祐のバカ」

「なにしに来たんだよ、お前、生活指導とかの役職じゃないよね?俺に何か関係あるのかよぅ?」

「関係ぃ?……ない、わよ」

「ないなら、帰ってくれ、俺を構わないで欲しいんだ」

「ない……けど、それならなんで圭祐、学校来ないのよ?」

「関係ないだろ!! ほっといて欲しいんだ。俺はここで一人になりたい気分なの、それが理由じゃいけないか?」

――――――――ダン!!ダン!!ダン!!

 揚羽はまた激しくドアをキックして来た。

「なに言ってんのよ、先生言ってたわよ。高校は義務教育じゃないんだから、これ以上連絡も無しで休んでいたらあんたは放校処分も考えるって」

 それは圭祐から聞いていた不良グループにいる揚羽らしからぬ、なんともまともな友達の事を考えた高校生らしいアドバイスに聞こえた。

 俺はそっちにむしろ驚いてしまった。

「関係ないだろ……」

 俺は素っ気なくそう言い放った。

「ノート……数学と英語、国語……ノート取ったから貸したげるよ」

 俺は揚羽が小さな声で言ったその言葉に完全に自分の耳を疑った。

 圭祐の教室での印象は、揚羽は到底授業をまともに聞いている様には見えなかったのだ。それどころか、教壇のほぼまん前で、化粧したり、居眠りをしている娘なのだ。

それがノートを取って持ってきた……俺の中の彼女の評価の一部がこの一言で変化した。それでも今の圭祐の学力の遅れは、誰かにノートを見せてもらってどうなる程度のモノじゃないようだ。 

 それに揚羽からノートを借りるって事は今までの圭祐の受けたしがらみからとても気が重いと彼は俺に訴えている。

『そんなノートとか借りて彼女に恩が出来たらまたなにされるか……知らないよぉもう、今の僕はとてもまともに会えないし』

(その前はご飯作ってくれたけど、あの時は恩着せがましい事は言われてないグラン、圭祐)

『それだって、分からないよ。その時の気分かもしれない……』


(そんな事いってたら……)

 何も進展しないと言おうとして俺は言葉を呑みこんでしまった。

どうせ、俺を学校に引きずり出してまた苛めたいだけなんだろうという圭祐の疑いがあまりに根深いのを感じたのだ。

それなら、いっそ俺がここでドアを開けて、揚羽と対決するってのはどうだ。

――――厄介な相手だ。

「それどころじゃないって……なによ、病気でもしたの」

俺の言い方がどこか気になったのか、揚羽は聞き返してきた。

「病気とかならまだいいよ、病院に行けばいいんだから」

俺はめんどくさくなって、投げやりに答えた。

「じゃあ、何よ?もったいぶらずにちゃんと言いなさいよ」

「いや、いい、話したくない………」

そう言った途端、強烈な揚羽の攻撃が開始された。

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

 俺が部屋の中にいると分かったので揚羽のやつ、この追及には容赦がないようだ。

 こんな女相手にもし、俺ではなく弱気な圭祐が意識の表面に現れてドアを不用意に開けたりしたら、忽ち引きずり出されて彼女にぼろ雑巾にされるんじゃないだろうか?

 ちょっと前まで異世界で勇者だった俺でも相手が女性である以上拳は挙げたくない。それは男としてのプライドも許さない。

 攻撃出来ない以上、この体では彼女の攻撃を防ぎ切れるのか到底自信が持てない。

「わかったから、もう止めてくれ!!頼むから」

「最初っからそう言えば良いのよ、バッカじゃないの」

「話す、話すからその代りドアは開けなで宜しく」

「わ、分かったわよ……良いから早く話しなさいよ」

 俺は仕方なく俺自身が圭祐の肉体に転生した経緯をかい摘んで彼女に説明することにした。

下手な嘘は付きたくなかったし、どんなに信じがたい事でも正直に起こった事を話すのが一番良いと思ったのだ。

俺の話の間中、不思議と揚羽は大人しく口を挟む事なく説明を耳を澄ませて聞いていた。

「……と言うわけで俺は、俺の体に戻る方法を探しに、この世界でいずれ旅立たなければならない。それを邪魔しているのが『ウルフガング・リガルディ』が掛けた魔法「カーマナイト・スピリッツ」なんだ。


 大体の説明はこれで終わりなんだ。どう?揚羽これで分かってくれたかい?」

 今の説明で比較的分かり易く圭祐の身に起った突発的な変化の状況を、彼女に少しは説明出来たと思った。俺の説明も含めてだ。

「俺はグラン、今話した事は全て嘘、偽りのない真実だ。」

 その説明の直後、さっきの数倍の激しい攻撃が部屋のドアに襲いかかった。

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

「止めろ!!止めろ!!、もう、やめてくれぇぇぇーーーー!!!」

俺は揚羽に向ってそう叫んだのだが、彼女は俺以上に大きな声で叫び返してきた。

「黙って聞いてりゃ良い気になって、なに戯言言ってるのよ!!あんた、バッカじゃないの!!

中二病が極度に悪化したんでしょう。

それとも、私に適当なこと言って煙に巻いて、誤魔化して追い返そうとしているとしか思えないわ、今の話は。

 若槻揚羽を舐めんじゃないわよ、嘘付くにしてももう少しマシな嘘付いたら!!

圭 祐の癖して私を騙すの百年早いわぁーーーこらぁー!!!」

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン

ガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガンガン

 揚羽の攻撃は俺の説明を聞いてキレたようで、収まるどころか一層激しさを増して行った。

 俺の正直な説明を完全に嘘だと決めつけている。

 それだけじゃなく俺が彼女に反攻していると受け取ったようだ。

 完全な誤解なのだが、魔法の存在しないこの世界の感性で考えると、揚羽にそう受け取られても仕方がないかもしれない。

 勇者の俺が圭祐の中に入って、一緒に部屋の中に引き籠っていると言うのは信じがたいだろう。

「止めてくれ。嘘じゃない、俺は正真正銘、本当の事を言っているんだ。信じてくれ揚羽!!」

俺がそう言うと揚羽の攻撃が一旦収まった。

(分かってくれたのか……)

それとも暴れ過ぎて少し疲れただけなんだろうか……。

少し間をおいて喋り出した揚羽の声のトーンはさっきまでとは、打って変わった弱弱しい感じがした。


「信じる……信じても良いよ……でもそうすると圭祐ホントに頭の病院に行かないといけなくなってるよ、そのままじゃただのピーなんだからぁーーーーー」

今の言い方は圭祐さえも聞いた事が無い初めて聞く彼女の声のトーンだ。

「俺は正常だぁ!!」

俺は再び自分を強く主張した。この辺りは揚羽から見たらかつての圭祐とは全然違うキャラクターだけど、彼女に通じないなら仕方がない。

「私の事、揚羽とか呼び捨てにいてさぁ……あんた声は似てるけど本物の圭祐なのぉ……?」

(俺の存在に薄らとでも気が付いてくれたぁー?)

ダダダァーーーン!!

 揚羽はそう叫んで、俺の部屋のドアに最後のキックの一撃を入れて、マンションの6階から走り去っていった。

 その時の俺の感想……正直助かったと思った。

 このドアは良く持ちこたえてくれた。

 ドアが破壊されたら、その後どんな凄惨な展開になっていたのか想像もつかない。俺はドアに背を凭れ掛けてそのまま玄関に座り込んでいった。

 圭祐が以前彼女に感じていた様に、彼女から迫られる状況が勇士の俺にとって恐ろしかったわけじゃない。元々俺はこの世界に飛ばされ肉体を奪われても勇者としての誇りは捨てた事は無いと自負している。

 以前、揚羽と圭祐はどんな関係にあったんだろうか?圭祐の視点からの記憶では今一つ揚羽の行動は説明がつかないヵ所が幾つも感じられるのだ。

彼女があれだけの破壊力を持った凶暴な女性なのに、何故か圭祐の記憶からは直接彼女に殴られたとか蹴り飛ばされたという記憶は無いようなのだ。耳や腕くらい喰い千切られていてもおかしくない凶暴な女性に思えるのだが……。

 そう思えたのは俺だけなのか……?

 それともこの世界には言葉苛め専門の鬼ギャルとかが存在するのか……。

 今日の彼女は圭祐の記憶と比較してみると、学校で会った時の感じと少しイメージが違っている様にも思えた。そう感じた理由は、彼女は何時も圭祐にいう決めセリフを言っていないからかもしれない。

 彼女は圭祐を必ずこう罵倒していた……「雄奴隷」と。

 今まで勇者として戦場で戦ってきた俺からすると、脚を喰いちぎられる痛みには耐えたことがあるのだが、鬼ギャルから奴隷と蔑まれる言葉の虐待に対しては無防備に生きて来た。

 そんなものを我慢する忍耐の術をまるで知らない……。もし先々圭祐の通っていた学校に行ったら、そこにいる間中ずっと彼女から苛酷な言葉責めをされ、耐え続けないといけないのか……。

 そうなるとそれはたいへんな苦行に思えてくる……。

 俺は背筋に寒いモノを覚えた。

 やっぱり学校になんて当分は行きたく無くなって来た……。


 俺は揚羽とのやりとりで正直気持ちへとへとになって、再びベットに戻って行った。

 実宝はベットの横の平机を前に座り、俺が次の資源ごみの回収に出そうとしている同人誌をひたすら読み耽っていた。

「実宝、今玄関で大変だったんだからぁドア叩く音聞いてただろう?」

 俺は彼女にそう声を掛けた。

「聞こえてました、実宝あの揚羽と言う人、嫌いです。だって圭祐の事苛めるんだもの。……でもきっと心の中はとっても寂しい人なんだなって思います」

「そうなのか……」

「理由はありません、彼女は圭祐の事好きみたいですし……」

「圭祐の事をーーー?はぁ?

 ちょ、ちょ、ちょっと実宝何言ってんの!!あいつは鬼だぞ、圭祐は今までどれだけ屈辱的な目に遭って来たか、圭祐を甚振る事を生甲斐にしているサディストだぞ

 彼を好きとは……信じられん……」

 俺は自分の体を指差した。今のピクサー・グラントの心を持った体を。

 それを分かったように実宝は答え直した。

「違います。前からの圭祐の事を好きだと言ったの」

「そう、そうなんだ。今、実宝玄関に出て来なかったでしょう?」

「だって聞きたくなかったんだもん」

 それにこの心に刻み込まれた圭祐の記憶からは……あいつとの関わりは、酷い事しか見つからない……

「それにしても実宝なんで揚羽は圭祐を好きだと思うの?」

「実宝だって女ですから、女の堪……ですか」

「堪か。好いてくれる女に玄関のドア壊されちゃ堪んないよ」

「好きと攻撃的って同居してる性格の人ですね」

「聡明な分析、アドバイスありがとう実宝、俺、又寝る……」

「ハイ、お休みなさい。実宝は圭祐の寝言聞いてるの大好きです」

 実宝は俺に向ってニッコリ微笑み、そう言った。

「聞くな」

「寝言でも、圭祐実宝の事愛してるってなかなか言ってくれないんだもの……」

「今までそう言った夢を見た事がない。これからも見ない様な気がするんだが」


 若槻揚羽 2 に続く

揚羽の攻撃は激しさを増していった。次回更新は2時くらいまでに行います。

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