007 ダリア・メランコリック①
私、ダリア・グローリアスは非常に興奮していた。
めちゃくちゃ可愛い女の子をモノにしたのである。
めちゃくちゃ可愛くて綺麗ですごく強い女の子。
あれ、でも名前なんて言うの……?
「ねぇ! 自己紹介がまだだったわね、私達!」
「あ、……申し訳ありません。 こんな大切なこと忘れるなんて……」
「いいのいいの! そんなことよりも、私はダリア・グローリアス! ダリアって呼んでね!」
「私は……ツバキ、といいます。よろしくお願いします」
「ツバキ? ツバキっていうのね! 可愛い名前ね、よろしくツバキ!」
――こうして私とツバキは友達になった。
「ねぇ! ツバキはどこから来たの?」
「私、ですか……? 私はその、……この山のずっと先の集落で暮らしていました」
「ここよりも山奥なの! すっごい田舎ねー! あ、ごめん、気を悪くしないでね、私、ちょっと考えなしだから……」
「いえ……。その、本当にあそこは何もない場所でしたから……」
「ふんふん、でさ! ツバキってどうしてあんなに強いの!?」
「その、知り合いに教わって……」
「名前は? 私、結構顔広いからわかるかもしれないよ?」
「……からしめんたい?です」
「う~ん、知らないなぁ。 でもどっか強そうな名前だね!」
「あ、私ばっか喋っててごめんね。 あ、でも、ツバキはもしかして冒険者なの?」
「冒険者、ですか?」
「うん、ってことは違うのか。 あ、じゃあ、じゃあ――」
昼過ぎにツバキと会話を始めてから、気づくと日が陰り始めていた。
「……あの、その、もうそろそろ夕ご飯の時間、ですね?」
「あ、うん、そうだね。 楽しみだねー。 で、さぁ――」
「ダリア、いい加減にしろ!」
――フリージアに怒られた。