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プロローグ
その日も何事もなく過ぎるはずだった。
俺は普通の高校生で、友達とだべったり、先生から頼みごと、というよりも使い走りを頼まれたりなんかして、帰るころには空は夕闇に染まっていた。家に帰るころには真っ暗だなとか考えながら自転車の前かごに荷物をのせて。
帰り道だからこそのゆっくりとしたスピードで自転車を漕いでいく。
こんなところに置いても需要ないだろう場所のなぜかマイナーな商品ばかりの自動販売機の前に人が立っている。この自動販売機で誰かが飲み物を買ってるのなんて見たことがないので珍しく思う。が、すぐに興味をなくして。
夜ご飯はカレーがいいな、などと思いつつ自販機の横をいつものように通り過ぎようとした。が、ペダルから足を踏み外してしまったようで、よろけてしまう。人に少しぶつかってしまった。謝らねば。怖い人じゃないといい。
ぶつかってしまったその人に謝ろうとそちらに顔を向けた、そのとき
突然視界が真っ白に染まるまで
初めて投稿します。
拙い文章で申し訳ないのですが、お付き合いいただければ幸いです。