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sweet学園♪  作者: 粗品
2/7

1:予感

改行を改善してみましたがいかがでしょう?

「はあ、はあ」僕は息を切らしながら校門へ到着した。

「お前ら!とっとと教室へ向かえ!」体育の幹本が筋肉をブルブル震わせながら怒鳴っている。

 どうやら遅刻は免れたようだ。僕は轢かれた足の痛みを我慢しながら教室へ向かった。

 草加くさか学園は創立80年の歴史ある学校で高等部の他に初等部、中等部がある。僕は公立中学から高 等部に入学したいわゆる外部組だ。一応仏教系の学校ではあるが特に信条の束縛がある訳でもないリベラル な校風である。まあ私立にしては破格の安さの授業料と家から近いって理由で受けたんだけどね。

 教室についた僕に「よう!遅かったな」こいつはクラスメートの斉藤雄介。「原ヶ池で人面魚が現れたって よ!放課後 一緒に行かないか?」こいつはいつもこんな調子だ。またテレビのオカルト番組にでも影響さ れたのだろう。

 とにかく変なことにすぐのめり込むヤツで、しかも他人を巻き込みたがるからタチが悪い。決して悪いヤツ ではないのだが…「だが、断る」軽くあしらうと「なんだよー、つれないなぁ。捕まえてテレビ局に売り込 もうと思ったのによ」

 こいつは以前にも「今はサムライが流行ってる。一緒に剣道習わないか?」と言われてはじめたはいいが一 週間後「やっぱり武器は真のサムライじゃない。時代は柔よく剛を制すだ!」と訳の分からないことを言い 出して柔道を始めた。僕?僕は続けているよ。剣道。斉藤はそのあと一週間で柔道もやめたらしいけど。

「そういえば今日転校生が来るの知ってるか?」斉藤が言った。「転校生?このクラスにか?」

「しかも女らしいぜ。かわいかったらいいな」と斉藤。お前はまたベタなことを…「そうだな」と呆れながら 答えた。

 キーンコーンカーンコーン

「おーい、みんな席に着けー」チャイムと同時に担任が入ってきた。僕も斉藤も席に着く。

「えー、ホームルームはじめる前に転校生を紹介するぞ。さあ、入って」どよめく教室。

 と入ってきたのは黒のショートヘアーをピンでとめ、すっとした鼻だちが印象的な、なかなかの美少女だっ た。しかし彼女を見た瞬間僕は直感的な何かを感じた。(どこかで会ったことがある?)

「紹介しよう。早馬はやま りんだ」と担任が紹介すると「早馬です。よろしく」と彼女は控えめに 頭を下げた。「彼女はご両親の急な転勤で編入となった。慣れない土地で大変だろうからみんな仲良くして やってくれ」と担任は続けた。

「そうだな席は…ん」担任の視線が僕とあった。「おう、緑川の隣が空いてるな。早馬、とりあえずあそこに 座ってくれ」「はい」彼女はまた控えめに返事をし、僕の方へ向かって歩いてきた。

「どこかで会わなかった?」彼女が席へ着くと僕は聞いた。いや、不思議なことに僕が意識した訳ではないの に聞いていた。まるで違うもう一人の自分がいたかのように。「…いいえ」と彼女が答えて我に帰った。

「じゃあ、早速ホームルームはじめるぞ」担任がホームルームをはじめた。

 彼女を見た瞬間に感じた何かは確かに今まで感じたことの無い物だった。不安?いや不安の中にも安らぎを 感じる感覚だった。

 変わらない日常。そして今日も変わらない朝だと思っていた。しかしこれから何かが始まる予感がした。

これから物語は動き出します。乞うご期待!

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