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恋をした瞬間に死ぬ呪いなので、無口な騎士様とは家族のふりをします  作者: 百花繚乱


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第3話:家族のふりは、思ったより温かい

「兄妹、という設定だ」


 レオンがそう言った時、

 私は一瞬だけ胸が痛んだ。


「……兄、ですか」


「不都合か」


「いいえ。安全です」


 恋じゃない。

 恋じゃないなら、死なない。


 そう言い聞かせる。


 食卓を挟んで座る。

 向かいではなく、斜め。


 視線が合わない距離。

 なのに、沈黙が重くない。


「食べられるか」


「はい。ありがとうございます」


 匙の音が、静かに響く。


 家族って、

 こんなふうに静かで、温かいものだっただろうか。


「……レオン」


 名前を呼んでから、

 少しだけ心臓が早くなった。


「呼ぶなと言ったか」


「いいえ。ただ……」


「ただ?」


「呼んでも、平気なんですね」


 彼は一瞬考えた。


「……お前が死なない距離なら」


 胸が、少しだけ、きゅっとなる。

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― 新着の感想 ―
“家族のふり”を通して少しずつ心が揺れる主人公の繊細さと、無口な騎士の優しさの絶妙な距離感が胸に響きます。 静かな食卓の描写だけで温かさと緊張が同時に伝わる、柔らかく切ない回でした。
「兄妹」という設定が、安心と痛みを同時に生む回。 名前を呼ぶ/呼ばれるというだけの行為が、ここまで重く、優しく描かれるのは稀です。 家族という言葉が持つ 守られる安心 越えてはいけない境界 その…
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