相談部は正式な部活となる
次の日の朝になり俺は兄に声を掛ける。
「一翔先輩が相談部、入りたいらしいよ」
「ほんと?嬉しいね!今のままじゃ部員、足りなかったもんね」
相も変わらず可愛い風の喋り方をする兄を見ながらふと思い出す。
たしか、部活をするには部員が最低でも五人いることを…。
楓真でも誘おうかな。
後、変人魔王の一輝先輩も。
正直、銀杏田の事も誘いたかったが迷惑かもなと遠慮してしまう。
クラスに着くと銀杏田が声を掛けてきた。
「佐倉君。相談部に入ったって本当ですか?」
「そうだけど」
「なら俺もいれてほしいです」
「えっ?いいのか?」
「俺が入りたいって言っているんですよ」
「じゃあ今日の放課後一緒に部室に行こうな!」
本当にとても嬉しかった。
銀杏田が居るならあの変人の集いでも何とかやっていけそうだ。
「佐倉君がなんでそんなに嬉しそうなんです?」
微笑みながらそう聞いて来る銀杏田に俺は「嬉しくてさ」と答える。
変な答えだなって自分でもそう思う。
嬉しいと素直に言えたことも少し不思議なくらいだ。
それに、これで相談部は正式な部活になれるのだと思うと心が躍る。
兄さんも嬉しいだろうな。
そうして放課後になりメンバーが揃う。
俺-悠。兄さん―秋。空。一翔先輩。一輝先輩。銀杏田。楓真。
おかしくも楽しい日常が始まった。
変人ばかりで正直まだ不安だ。
でも、楓真や銀杏田がいるから大丈夫だろう。
俺は眠る前に思った。
相談部としてこれからも頑張っていこうと。
正式な部活になった!
これから色々な悩みを解決していくと思うと緊張する。
よければ皆の悩みも知りたいっす!