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相談部のハジマリ

新シリーズ開始!


俺、佐倉さくら はるは今日は一人で帰っていた。


なぜならば俺は帰宅部だからだ。


というのは冗談で、今日はいつも一緒に帰っている奴が休みだった。


帰宅部なのは本当だけどな!


兄の佐倉さくら ときは中三である。俺は今、中一。


桜鳥学園に入ってもう一か月が経つ。


家に帰ると兄が「おかえり悠君!」と笑顔で声をかけてくる。


お前は俺の彼女かと思いながら「ただいま、兄さん」と言う。


靴を脱いでリビングに入ると兄さんが嬉しそうに「何か食べる?」と聞いて来る。


お前は母さんか?とツッコみながら「いらない」と行って上に行こうとすると


「悠君!待ってよ!」と言われる。本当に何なんだ?


今度はかまってちゃんかよ!


仕方なくソファーに座る。自分の部屋に行って音楽が聴きたい…。


兄さんが「実は話があって、相談部を作りたいんだ」と言った。


「へー」と俺が薄い反応をするとムッとしている。


「で?」と俺が話を促すと「悠君も入ってね」と言われた。


は?はぁ⁉「なんで俺が入らなきゃならない!」


「誘う人、悠君と空君くらいしかいないもん!」


可愛い風に言っていますが…ただ、開き直っているだけっすよね?


空というのは水鳥みずどり そら。兄さんの親友で隣の家だ。


俺にとっても尊敬はしているし仲も良い。ただ…なんでもない!


ちなみに俺の親友は白谷しらたに 楓真ふうま


しっかり者で自慢の友達。彼は今日、風邪で休んだが。


早く治るといいな。俺もずっと一人で登下校は嫌だし。


兄さんが「お願い!空君は誘ったら悠が居るならの一点張りなんだ」と言う。


空は何故か俺の事が気に入っているようだ。


俺は何もしていないのにな…。


まぁきっとバカにしているのだと思う。


兄さんが折角なにかをがんばろうとしているんだし…俺も帰宅部だし。


「いいよ」


そう言った瞬間、兄さんの顔がとっても柔らかくなり嬉しそうにしている。


そこに空もやって来て「秋、なんか嬉しそうだけど…まさか悠…」


入って早々俺に空が話しかけて来る。


「そのまさかだよ」


そう答えた瞬間の空は死んだ魚みたいであった。


俺は溜息を吐き「兄さんがあまりにも必死だったし」と言うと


「秋は人見知りだし相談なんて聞けるのか?」


空、心配そうに言っているがさらっと兄さんをバカにしているだろ?

相談部ってどんな活動するのだろうか…?

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